松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★委員の再任(相模原市)

2012-06-18 | 1.研究活動
 久しぶりの区民会議があった。3月末に市長へ提言を出して依頼、2か月ぶりになる。
 2時間の会議であったが、今回は消化不良となった。課題設定がいまひとつだったこともあるが(ここは反省)、何よりも、久しぶりということで、皆が大いに論じ、でも時間が限られて、十分に意見を出せなかったためだと思う。区民会議2年間の総括は、次の機会とするが、この会議は、皆が発言し、提案するという、いわば当たり前のスタイルが出来上がったことかもしれない。
 区民会議はこのように前向きで、明るく、風通しの良い組織のように思うが、今回の第二期の募集では異変が起こった。最初の募集では、市民委員の公募者がいなかったのである。その理由を分析するのは、なかなか難しいが、市民自治の実現は、なかなか容易なことではないということだけは確かである。
 その中で次のような課題が出てきた。
 ルールでは、市民委員は再任が許されないということになっている。実際、何人かの委員さんは、つづけいたいと希望をお持ちと聞いているが、現行のルールでは、それはできないことになる。
 たしかに、同じ人が何期もやることの弊害は、つとに指摘されているところである。その点に着目して、再任禁止のルールができたのだと思う。しかし、他方、それでは、せっかくの知識や経験の蓄積がリセットされて、またスタートラインに戻ってしまうという問題もある。
 地方自治は理に走りすぎると、それを扱う市民が消化できず、もっと酷いことになってしまうというのが、自治の現場を見ての体験であるが、この再任問題にも同じ側面があると思う。第一、難しい議論は別にしても、まちのことを真剣に考え、経験を蓄積した人を埋没させてしまうのは、本当にもったいないことだと思う。再任すべきでないとしたら、その蓄積をどういかすのかという道筋もセットで考えておくべきだろう。
 

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