松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆座長の選び方(本郷台)

2012-06-19 | 1.研究活動
 神奈川県市町村研修センターで政策づくりの研究会をお手伝いすることになった。
 県下の市町村職員が集まって、6月から来年の2月まで、テーマを設定し、政策提案をするというものである。研修センターの意図するところは、単なる事例紹介ではなく、課題をつぶし、実現可能な政策提案まで行うことで、関連自治体の仕事に役立ててもらうとともに、この政策づくりを通じて、それぞれの自治体で中核となって活躍する政策マンを養成しようというものである。
 私に、どこまでできるか自信もないが、政策現場に長くいたということもあって、私に声がかかったようで、場数は踏んでいるので、何らかのお役に立てるかもしれないと考えて、お引き受けすることにした。
 今回の研究会は、各自治体から、合計9名の参加である。
 通常の会議次第では、まず座長選びからはじまる。この研究会も自主運営なので、メンバーのなかから、リーダーを選ぶことが必要になる。
 このリーダー選びであるが、結論的にいえば、簡単には決まらず、しばし難産だった。
 考えてみれば、簡単にきまらないのは当たり前で、さっき会ったばかりで、誰が誰だか分からない人同士である。
 場をほぐすために、リーダー選びにまつわる話をした。
 役所主催の会議で、委員長がすぐに決まるのは、根回ししているからである。でも、これから市民の自立、役所主導からの脱却を考えているのに、役所頼りというのは、考えてみればヘンではないか。
 とりわけ市民の会議では、座長は、すぐに決めるものではないというのが当たり前で、人格、見識とも、みなが納得のリーダーを選ぶには、最低3回くらいの会議を経なければ分からない。だから、市民中心の会議では、座長選びは、最初にやらない方がいい。
 私自身が当事者になった事例として、座長の推薦合戦があった相模原市南区の区民会議、地元の大学の先生が座長になるとは思って呑気に出ていたら、会議の場で、松下さんにと言われて、30分ほど、誰が座長にふさわしいかを議論した市川市の委員会などをお話しすることになった。
 話しながら、知らないうちに随分と経験を積んできたものだと思った。本郷台で「思えば遠くに来たものだ」というフレーズが、頭をよぎることになった。
(追伸)
 座長さんは、無事にきまりました。
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2 コメント

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よろしくお願いいたします! (大竹)
2012-07-03 08:25:13
年長者ということで座長を務めることとなりましたU+1F4A6
先生の「座長の心得」を肝に命じ、最終日にはメンバーの皆が「参加して良かった!」と、思えるよう引っ張っていければいいなと…。片意地張っても仕方ないので先ずはフランクに…ですかね。
長丁場ですが、よろしくお願いします!
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ごうくろうさまです (マロン教授)
2012-07-03 20:42:41
こちらこそ、よろしくお願いします。また困ったことがあったら、遠慮なくどうぞ。
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