
住宅ストック活用小委員会の3回目があった。
この日は、議論が進んだようだ。興味深いのは、空き家があっても「問題ない」と思っている人が一番多く、そこをターゲットに意識付けしないと、空き家の活用も難しいということである。
法律が変わって、近隣に迷惑をかけるような空き家は、固定資産税の特例を受けることができなくなった。これなども、問題ないと思っている人たちには、問題ですよと意識させるきっかけになる。
自分は問題ないと思っていても、近隣に迷惑をかけていることに、思い至らない人もいる。これも問題なくはないですよということである。
近隣に迷惑をかけていなくても、相続があったときには、家族に迷惑をかける。こうした「問題ないではない」ケースを分かりやすく伝える啓発が必要だろう。
多くの空き家所有者は、空き家と言えども、不動産であり、売れると思っている。空き家の処理についても、決心がつかない人も多い。そこで、ビシッと言う人や組織が必要ではないか。高い専門性、公平・公正性、中立性がある組織や人が、これはこうしたらよいというアドバイスをしたら、決心ができるだろう。
行政では、そこまで私的世界に介入することは難しい。官民で、それを担える組織やネットワークをつくることは、もはや避けて通れないであろう。小田原だけでは荷が重いので、神奈川県県西センターの音頭で、県西地区で組み立てたら、適正な規模になるのではないか。
そうはいっても県は動けないだろうから、まずは小田原から、小さく始めてたらよいのではないか。