松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆こどもまちづくり(相模原市)

2011-12-11 | 1.研究活動
 学生たちと、子どものまち「エンジョイスマイルさがみ」に参加した。このまちづくりは、「大人の口出し禁止」なので、大人と子どもの中間にいる学生たちが、協力するのにちょうどよい。これまでも企画のアドバイス等も行ってきたが、この日はゼミ生を中心に9人で参加・協力することになった。
 このミニシティは、新たなまちづくり手法として、全国で増えつつある。子どもたち自身で、区役所や銀行、新聞等の公共をつくり、食べ物屋さんやネイルアートなどのお店さんをつくるので、これを通して、まちの仕組みや大切さを学ぶことができるからである。
 子どもが運営するうどんやさんや、たこ焼きさんもあり、当日は、たくさんの子どもが楽しそうに参加していた。
 当日、何人かの方が声をかけてくれたが、これをテーマに修士論文を書いているという方によると、日本では、この仕組みは、建築系の人たちが輸入し、もっぱら全国で実践しているとのことである。他方、学校の先生を中心に、こども教育という観点からアプローチする動きがあり、このスタートの違いが、事業展開に影響してくるようだ。この取り組みは、なんとなく、収まりの悪さを感じていたが、そのあたりに、原因があるのだろうか。
 このまちづくりを続けていくにあたって気になるのは、この活動の社会性(地域連携)の展開である。市民的に、これをやってどうするのか(どうなるのか)という説明である。経費は主に行政からの補助金であるため、この説明は避けられない。少なくともこども教育という観点だけでは税金は出し続けられないであろう。おのずと地域団体や地域の商店や企業との連携を模索することになる。地域活性化や地産地消がキーワードになるが、今日の日本の実情に合った理論体系を構築することが求められているのだろう。
 会場となる麻溝公民館は相模線原当麻駅近くである。海老名から、久しぶりにJR相模線に乗った。私が高校生だったはるか40年以上前、橋本から道志川支流の神の川源流に行くのに相模線にはよく乗った。今とは違って、もちろん海老名は、何んにもなく、降りようという気が起こらなかった町だった。単線の相模線は、ちょっと待ってくれといえば、駅でしばし待っているような電車だった(実際にそうした場面を見た)。沿線は、畑の連続で、今日のように住宅が立ち並ぶなど想像もできなかった。車窓からながめる丹沢は実にきれいであったが、それだけは、今でも変わらなかった。
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