松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆他人事から自分事に(本郷台)

2014-12-09 | 1.研究活動

 神奈川県下自治体職員による共同研究である。何回目なのか、回数は、もうわからなくなった。

 報告書のまとめに入っているが、その柱の一つが「他人事から自分事へ」である。
 もともと民主主義は、「まちのことをわがことのように考える」公共性が前提であるが、これはそれを言い換えた言葉である。「人は一人では生きていけない」という当たり前のことを表す言葉でもあろう。

 ただ政策論からは、こうした標語を示すだけでは、前には進まないので、そのための仕組みを考えることになる。参考となる事例として、この研究会で取り上げたのが、大牟田市の認知症徘徊高齢者お助けシステムである。

 徘徊高齢者を隣近所、地域ぐるみで、声掛けして、見守り、保護していく仕組みを構築して、認知症になっても安心して暮らせるまちを目指すものである。いわば、「安心して徘徊できる町づくり」である。

 有名な大牟田方式であるが、この取り組みは重層的であるが、特にポイントは住民間で自発的な取り組みから始まった点である。行政は後追いになっているところが、次の時代の取り組みを象徴している。

 来年度、学生たちと行うシンポジュームは、この大牟田方式を取り上げようと考えている。お楽しみに。

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