松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆公開政策討論会実行委員会を傍聴する(新城市)

2021-09-09 | 条例に基づく公開政策討論会
 この日の実行委員会を傍聴した。

 9月2日が、公開政策討論会への第一次参加申し込みの期限だった。最終は、9月25日になるが、9月2日までに申し込めば、公開政策討論会で議論したいテーマを提出できる。条例では、立候補予定者の意見を尊重して、議題を決めることになっているので、この議論したいテーマの申し出は、重要である。

 同時に、これ以降は、実行委員会の検討に、立候補予定者から推薦を受けた人も、委員として参加できる。市長選挙の当事者も、実行委員会に入ってくるので、節目の実行委員会になる。そんなことで、傍聴を申し込んだこんだ。

 実行委員会において、傍聴のルールが定められており、それに従うことになる。
 具体的には、次の2点の課題がクリアされれば傍聴を可とする。
 ① 立候補予定者の陣営から出てくる委員の了承が得られること。
 ② 個人情報が出てくるような議論ではないこと。

 ①については、各立候補予定者の陣営の本音が出る場面であることから、その了承を必要としている。前回の実行委員会では、非公開となった。

 手続としては、Zoom環境を用意されることから、まずは入って、傍聴が可であればそのまま、傍聴が不可となった場合には退出することになる。なるほど。

 傍聴者は、私だけだったので、手間を取らせたが、結局、問題ないということになって、傍聴できることになった。

 現時点での立候補予定者は1名である。まさか無投票ということにはならないだろうが、現在は1名のみなので、これを前提に議論をせざるを得ない。

 対抗馬が出れば、前回方式をそのまま転用できるので、それなりに道筋は見えるが、ひとりの場合は、どうするのか。いろいろな意見が出た。ひとりの場合は、対抗馬の役割の一部を実行委員会が担わなければいけないが、どこまで、どのようにやるかは悩ましい。途中で、対抗馬が出ると、それまでの検討が、無駄作業になることも考えられ、モチベーションの維持も難しい。

 それでも、みんなで一生懸命、知恵を出す態度は好感が持てる。特に、印象的だったのは、現状の事実を踏まえて、その先をどうするのかという議論にしようという姿勢である。

 こうした議論になると、とかく、新城市は何もやってない、新城市はだめだという、全否定から、議論が始まりがちである。しかし、世のなか、そんなことはないのは、誰が考えてもわかることで、そうした0か100かの議論は避けよう、きちんと事実を踏まえての公開政策討論会にしようということである。

 体験的にいうと、なぜか、社会経験が豊富なはずのおっさんは、0か100かの議論をしがちである。他方、若者は、もっと柔軟で、いいものはいい、ダメなものはだめという議論をする。今回は、若者主体の実行委員会らしい議論で、好感が持てた。

 立候補予定者からの提案を踏まえ、結局決まったテーマは、人口(作手)、安心(新城)、産業(鳳来)で、前回と、ほぼ同じような内容になった。

 コロナの進展が見通せない、対抗馬の登場の可能性、その他、不確定要素が多い中、ちゃんとやって当たり前、さらには、内容のある討論会にしようと、奮闘する実行委員会のみんなは、本当に、ごくろうさまである。シウマイでも食べさせてやりたいが、リモートなのでそうもいかない。やはり、多くの人の、「ごくろうさまです」「ありがとう」の温かいまなざしが、一番の活力のもとになるだろう。引き続き、がんばれ。

(追加)
 立候補予定者から提出された議題は、新城市市長選挙立候補予定者公開政策討論会条例施行規則(令和2年新城市規則第37号)の規定により公表することとされているということで、HPに出された。



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