松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆空き家の利活用(寒川町)

2016-12-09 | 1.研究活動

  茅ヶ崎市と寒川町の共同研修である。今回は、寒川町でやろうということになった。

  わたしは、寒川町にくるのははじめてである。寒川と言えば、寒川神社であるが、一度も来たことがない。

  茅ヶ崎から相模線で来るが、相模線は単線である。その分、待ち合わせ時間があり、本数も限定される。それでも、平坦地であるから、多くの住宅が建っている。そこに高齢化問題がやってくるから、交通問題が、この町の喫緊の課題なのだろう。

  空き家問題では、その利活用を考えている。なかなかいい展開になっている。

  利活用では、需要と供給のマッチングがポイントである。

 ①どんな使い道があるのか、きちんとニーズ調査をすべきである。

   まずは、行政側に対して、それぞれの事業のなかで、空き家活用の可能性を調べてみることである。単にアンケート調査をしても、出てこないので、空き家研修などのなかで、ワークショップ的にやったほうがいいだろう。

  NPOや自治会町内会、企業などについては、提案制度を新設するのがいいだろう。世田谷区等で行っている提案制度が参考にしつつ、この研究会でも、好ましい提案制度を提案するといいだろう。

②空き家側の事情である。利活用せずにきちんと管理している人に、無理矢理、利活用を進める必要はない。ただ、将来的にも大丈夫なのか、それを考えて、利活用に出そうという道をつけておく必要はある。

  アンケートでも、約1割は、利活用したいと考えている。そういう思いの人の受け皿が必要である。まずは気楽に相談できる窓口である。ネットならば気楽に相談できるかもしれない。ネット窓口も考えて良いだろう。

  思いはあっても、実際に利活用できるかは別である。空き家の仕様というか、条件のようなものをきちんと把握することが必要である。過不足ないチェックシステムである。

③そのうえで、①と②をマッチングする体制やシステムである。希望者がキーワード検索して、家でも調べることができるようにすれば、だいぶ、両者の溝は埋まるだろう。

  この日は、みんなで寒川の街を歩いた。寒川神社にも行き、お昼も一緒に食べた。楽しく和気藹々のゼミのような研究会になってきた。

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