
日帰り温泉に泊まった。
近場の温泉に行こうとなって、見つけたのが、南足柄市にある「おんりー・ゆう」という宿。チェックインが5時なので変だなあと思ってみたら、メインは日帰り温泉ということ。そのおまけのような形で、3室ののみの宿泊ができる。
一般に日帰り温泉の宿泊というと期待できないうえ、名前もおんりー・ゆうというので、期待できないかと思ったが、ここはそんなことはなく、実によかった。周辺環境、お湯の温度、とりわけ食事は本格的だった。チェーン店の食事処のような居酒屋風の店ではなく、レストランとカフェが、それぞれ、特色ある食事を出していた。
神奈川県知事が力を入れている未病をコンセプトにしている運営で、あちこちにその理念が、具体化されていた。
ここのウリは、35.5時間滞在できるということで、つまり、10時にチェックインにして、日帰り温泉に入り、5時から部屋に入り、12時チェックアウトした後も、閉店の9時半までで、これで合計35.5時間になる。私たちは、とてもそんな時間はいられないが、ここに24時間はいたことになる。
大雄山最乗寺に近くの深い森の中の宿で、とりわけ露天風呂は、わずかに紅葉が残っていて、気持ちがよい。露天風呂は、38度のぬる湯と40度のお風呂とがあるが、私は、本を読みながら、38度のぬる湯に30分間、ゆっくりとつかった。ここの宿は、子どもは禁止になっているので、大人しかおらず、それもゆっくりできる要素のひとつかもしれない。
値段が安いのも何よりで、また行くことにしよう。