自治体職員を受け入れる地域が心がけることもある。
1.地域参画する公務員の立ち位置を理解しよう
地域参画する公務員は、業務としてではなく、同じ地域の住民として、ボランティアとして参加している。住民一人一人は水平、対等の関係である。たしかに身分は公務員ではあるが、「公務員という仕事をしている住民」であることをきちんと理解しよう。これはリーダーだけでなく、組織内全体でも、きちんと共有しよう。
2.居心地のよい場としよう
楽しい場としよう。楽しさは多面的である。楽しいのひとつが、参加している地域活動が、自分の生き方に合致し、やりがいがあると感じたとき、あるいは、地域から頼りにされて、感謝されていると感じたときである。
3.地域リーダーの心構え
リーダーがキーパーソンである。全体に目配せしながら、ソフトに明るく、組織をリードしよう。
大牟田市の「安心して徘徊できるまちづくり」活動をリードした「はやめ南人情ネットワーク」代表の汐待律子さんは、地域活動におけるリーダーの心構えを次のようにまとめている。
・雰囲気づくりをあせらずに
・「一人一役」「一人の百歩より百人の一歩」
・地域住民自身が主役にならないといけない
・そういう気持ちになるような仕掛けが必要
・地域づくりに参加する住民の発言は命、それを共有してみんなで考えていく
・地域づくりには長い時間がかかる
・今ダメなものは、「今は」ダメ
・動きが起きるような働きかけを続けることが大事
示唆に富み、参考になる。