この日から、今年度の授業が始まった。
地方自治論は、強力な授業(テレビ映像を見るというものらしい)とバッティングして受講者が12,3名と予想外の少数授業となった。そこで、出席者の顔を見ながら、急遽、今年度は、予定を変更して、『励ます地方自治』をテーマに、少人数向けの授業をすることにした。
第1回は、「地方自治はなぜあるのか」とした。授業風景を紹介しよう。
・まずは出欠確認。
2年生で、初めて見る学生が2名いた。まだまだ知らない学生もいるのだ。
・国の仕事との違いから考えてみよう。
国の仕事の代表例は何か、地方の仕事の代表例は何か。学生たちの意見は、前者は外交、後者は、介護福祉である。
後者をもっと羅列してみると、地方自治の仕事は、身近なサービス=身近で私たちを支えている仕事ということがよく分かる。
・その地方自治であるが、私たちは、本当に役所によって、サービスを受けているか
学生たちもそして私も、せいぜい住民票を取りに行くくらいである。私も含め、多数の人たちは、税金に見合ったサービスを受けていない。地方自治とは、高齢者や障碍者など、ハンディキャップのある人が一義的な相手方である。それは、市町村の予算を見るとよく分かる。最近は、分かりやすい図を出している(ここで、大学に来れるみんなは、恵まれている。感謝することが大事という説教調になる)。
・税金の使い道はきちんとしてほしいが、私たちは、支払った分の見返りを期待してはいけない。
最近は、弱者・少数者に対する厳しい意見が多いが、しかし、人はいつどうなるかわからない(ここで学生が携帯で撮った、学生たちと私の写真を見せる)。これは一昨日、焼津へファッションショーに行った時の写真であるが、この写真を曲解すれば、あらぬ誤解を生じ、その結果、私は、大学教員としてふさわしくないという批判を受け、大学を追われるかもしれない(すかさず、学生から、「そうじゃないと証言してあげる」との声あり)
・いや、人生何があるか分からないのである。
リチャードギアの忠犬ハチ公の映画を見ましたか。主人公の先生が、授業中に倒れてしまったが、それでもハチが毎日、駅に迎えに来る映画である。私だって、地方自治論の最中に倒れるかも分からない。その場合、私の場合は、駅に迎えに来るのは、犬のマロンだろう(「マロン、ブログで見てよく知っている」との声あり)。
・地方自治では、見返りは期待してはいけない。
病気やけが、高齢化、さまざまなアクシデントは、お互いさまである。そこにセーフティネットとして地方自治がある。見返りを期待するものではないことは、健康保険を考えるとよく分かるだろう。保険料を払ったからといって、見返りがほしい(病気になって医療費を使いたい)とは思わない。セーフティネットだから。
・さて、地方自治の意義である。
その意義には、自由、参加・・・・とテキストには書かれている。それぞれもっともである。しかし、私は、市民を安心させ、元気がでるように励ますことも、地方自治の重要な意義ではないかと思う。
・大震災では
あちこちで交通が途絶したが、みんな3日間頑張れば助けに来てくれると思っていた。他の人たちが助けてくれると安心していたのである。これは世界の国でもそうあることではない。こうした安心を支えたもののひとつが、地方自治である
・この信頼や助けあいを育む地方自治を学ぼう
市民一人ひとりを安心させ、元気が出るように後押しするのが地方自治であるが、それには維持管理が必要である。ほうっておくと古びてしまう。その地方自治をピカピカにする方法を学ぼうではないか。
大要、こんな感じです。こんな調子で14回やろうと思う。
大学の桜も散って、葉桜になりはじめました。
地方自治論は、強力な授業(テレビ映像を見るというものらしい)とバッティングして受講者が12,3名と予想外の少数授業となった。そこで、出席者の顔を見ながら、急遽、今年度は、予定を変更して、『励ます地方自治』をテーマに、少人数向けの授業をすることにした。
第1回は、「地方自治はなぜあるのか」とした。授業風景を紹介しよう。
・まずは出欠確認。
2年生で、初めて見る学生が2名いた。まだまだ知らない学生もいるのだ。
・国の仕事との違いから考えてみよう。
国の仕事の代表例は何か、地方の仕事の代表例は何か。学生たちの意見は、前者は外交、後者は、介護福祉である。
後者をもっと羅列してみると、地方自治の仕事は、身近なサービス=身近で私たちを支えている仕事ということがよく分かる。
・その地方自治であるが、私たちは、本当に役所によって、サービスを受けているか
学生たちもそして私も、せいぜい住民票を取りに行くくらいである。私も含め、多数の人たちは、税金に見合ったサービスを受けていない。地方自治とは、高齢者や障碍者など、ハンディキャップのある人が一義的な相手方である。それは、市町村の予算を見るとよく分かる。最近は、分かりやすい図を出している(ここで、大学に来れるみんなは、恵まれている。感謝することが大事という説教調になる)。
・税金の使い道はきちんとしてほしいが、私たちは、支払った分の見返りを期待してはいけない。
最近は、弱者・少数者に対する厳しい意見が多いが、しかし、人はいつどうなるかわからない(ここで学生が携帯で撮った、学生たちと私の写真を見せる)。これは一昨日、焼津へファッションショーに行った時の写真であるが、この写真を曲解すれば、あらぬ誤解を生じ、その結果、私は、大学教員としてふさわしくないという批判を受け、大学を追われるかもしれない(すかさず、学生から、「そうじゃないと証言してあげる」との声あり)
・いや、人生何があるか分からないのである。
リチャードギアの忠犬ハチ公の映画を見ましたか。主人公の先生が、授業中に倒れてしまったが、それでもハチが毎日、駅に迎えに来る映画である。私だって、地方自治論の最中に倒れるかも分からない。その場合、私の場合は、駅に迎えに来るのは、犬のマロンだろう(「マロン、ブログで見てよく知っている」との声あり)。
・地方自治では、見返りは期待してはいけない。
病気やけが、高齢化、さまざまなアクシデントは、お互いさまである。そこにセーフティネットとして地方自治がある。見返りを期待するものではないことは、健康保険を考えるとよく分かるだろう。保険料を払ったからといって、見返りがほしい(病気になって医療費を使いたい)とは思わない。セーフティネットだから。
・さて、地方自治の意義である。
その意義には、自由、参加・・・・とテキストには書かれている。それぞれもっともである。しかし、私は、市民を安心させ、元気がでるように励ますことも、地方自治の重要な意義ではないかと思う。
・大震災では
あちこちで交通が途絶したが、みんな3日間頑張れば助けに来てくれると思っていた。他の人たちが助けてくれると安心していたのである。これは世界の国でもそうあることではない。こうした安心を支えたもののひとつが、地方自治である
・この信頼や助けあいを育む地方自治を学ぼう
市民一人ひとりを安心させ、元気が出るように後押しするのが地方自治であるが、それには維持管理が必要である。ほうっておくと古びてしまう。その地方自治をピカピカにする方法を学ぼうではないか。
大要、こんな感じです。こんな調子で14回やろうと思う。
大学の桜も散って、葉桜になりはじめました。
公務員にとっては、栄養剤、ビタミン剤のような元気になる授業ですね。
引き続き焼津ネタもご活用ください。
大学に入学して心理の勉強が始まりました。
心理を勉強しながらまちづくりについても
参加しようと思いました。
いろいろ学んで、行政についてもしっかりと
考えていきたいです。
アドレスなどあったら、よろしくお願いします!