松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆地域協働組織のあり方(寝屋川市)

2012-03-26 | 1.研究活動
(2012.3.26)
 中間報告となった。これまで議論をしたことを整理してみた。
 やはり現状の問題点は多く、このままでは矛盾が拡大するばかりである。早めの手を打つ必要があるが、対応策を実現するのは容易ではない。
 ①あらために危機感を共有することが必要なこと(まだまだ何とかなると思っている人が多いということ)。
 ②ドラスティックな変革をしても、失敗すること。既存の組織を活かしつつ、まず円卓会議をつくって、情報を共有するところから始めるべきだろう。一緒になって話をすれば、人材も発見でき、重複も減っていくだろう。
 ③大事なのは、ステップを上げていくという道筋を示すことが大事だろう。3段階か4段階かのステップが考えられる。
 難しい議論は続くが、引き続き、頑張ろう。
 まだ内示段階であるが、寝屋川のかしまし娘が、そろって部長に昇進するらしい。私は課長どまりだったので、とっくに抜かれてしまった。

(2011.12.20)
 第三回の研究会となった。
 ①寝屋川は、自治会の組織率は90%を超えているが、機能は停滞し始めているという。その原因は、少子高齢化にある。子どもがいないのである。子どもをかすがいに、さまざまな活動ができるが、そのかすがいが著しく少なくなっている。その結果、自治会の単位では、課題を実践しようと思っても、規模が小さすぎるのである。
 ②寝屋川でも、地域差が顕著のようだ。その地域差を踏まえて、喫緊の課題に自分たちで取り組めるような仕組みが必要である。高齢化が顕著な自治会もあり、孤独死が起こっている。地域でもそれに取り組まなければいけないが、それには、それなりの規模と人材、予算が必要になる。機動的に対応できる仕組みの整備が必要になる。
 ③行政の縦割りが、地域に降りてくる。同じような仕事をいくつも兼務するということが起こる。配布される予算も細切れであるから、使い道がなく、結局、残してはいけないということになって、つまらないものを買う。プールしてまとめて、必要なものを買えるようにしなければいけないだろう。縦割りの排除をどのように進めるかである。
 この日は、懇親会があり、夜の7時少し前まで寝屋川にいた。寝屋川市駅から京阪に乗り、丹波橋、ここで近鉄に乗り換えて京都、そして新幹線のルートで帰った。接続がよく、1時間以内で新幹線の乗れた。
 近鉄にまつわって、かつて学生から聞いた話。学生たちは、駅名を略す。桃山御陵は、モモゴ。これはいい。丹波橋は、タンババ。「ちっとも短くなっていないでだろう」とツッコムのポイントである。大阪国際大学の学生たちは今頃、どうしているのだろうか。
 東寺がライトアップされてきれいだった。東寺といえば、骨董市であるが、12月の終い市も終わったようだ。
 私の今年の研究会・講演会も、これで終了となった。

(2011.10.25)
 寝屋川市で、地域協働組織のあり方を考えることになり、それに参加することになった。
 寝屋川市は、今日でも自治会の組織率が90%以上という、人間関係の濃密さが残っている町である。しかし、早晩、地域組織は、変動を免れず、今のうちから、考えていこうというのが、今回の研究会の発端である。
 この研究会の運営は、寝屋川市のかしまし娘である、坂田、荒木のお二人のうちの、坂田さんの担当である。要するに、坂田さんに押し切られて、参加することになったというのがもうひとつの真相である。
 寝屋川市の現状については、これから、本格的に勉強するので、ここでは一般論になるが、ここ10年の間に、行政のほうは、縦割りを排除し、無駄の削減に努めてきたが、他方、地域組織のほうは、地方分権前の縦割り、右肩上がり時代のままで、今日まで来てしまったというのが、私の問題意識である。地域組織も、分権協働時代、少子高齢化時代に合わせた仕組みを再構築していく時が来たということである。
 むろん、現状を踏まえての将来であるし、木に竹を接いだような仕組みをつくっても、結局、根付かないので、これまでの意義・役割を大事にしつつ、次代につながる仕組みを考えるということになるが、精一杯、大いに知恵を出したいと思う。
 久しぶりに京阪に乗り、樟葉、中書島、丹波橋、伏見稲荷などは、何度も歩いた駅を通過したが、久しぶりに懐かしかった。勢い余って、東福寺で奈良線に乗り換えてみた。奈良線の複線化運動はどうなったのだろうか。少なくとも、接続の悪さは相変わらずであったが、それもまた懐かしかった。
 
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