まちづくりに関する政策を立案して、最終的には市長さんたちの前でプレゼンをする研修である。
スタートは、政策の基礎から始まった。
私の研修であるから、テキストをそのまま学ぶということにはならず、良く言えば臨機応変、実際は、話の流れのままに、重要と思うことを解説するというスタイルの研修となる。
途中出した問題が、①水道料金の値上げ条例、②市民に喜ばれる市民利用施設建設条例、③リサイクル条例のそれぞれについて、どのタイミングで出すのかである。
この問題は、市長や議員は、なんのために活動するのかという、政治学の基本から考えていく問題であるが、自治体職員には、ぜひ覚えてほしいと考えて、出題してみた。こんな感じである。
この日は、3班編成のそれぞれのチームが、取り上げるテーマを考えることにした。富山市のまちの構造からさかのぼって、どんな政策が必要なのかを考えていく。
私の好みは、誰も、どの自治体も、ほとんどやっていないテーマを取り上げることである。どうせやるなら、情報の寄せ集めて、形良く作るよりは、基本からさかのぼって、しかも、こうした問題を自分たちで磨き上げていったほうが、ずっと力になる。そして、いずれ自治体の政策課題に登ってくるから、その時、「私たちは、ずっと前に考えた」ということができる。
実際、若い人は、考える力を持っているので、それをどう引き出すかが重要で、これは私たち世代の役割でもある。若い人たちに、これまでのルーチンの仕事とは違う、新しい世界を垣間見せることができたら、私としては、研修を引き受けたかいがある。
今年の富山は、まだ梅雨が開けておらず、いつもの激暑の富山ではなかった。来週また富山に行くが、そのときは、さすがに梅雨は開けているだろう。面白い研修なので、がんばろう。