
第2回目になる南区区民会議主催のプラーヌンクスツェレ(PZ)は、若者を対象とした。
一般にPZは、市民各層をそのまま再現するため、一定の世代を抜き出した抽出はやらないが、今回は、16歳から39歳までの若者を住民票で抽出して行われた。テーマが、若い人の社会参加であるので、それを若い世代に議論してもらいたいと考えたことと、意欲のある若い人を発掘する手法としても使えると考えたからである。こうした若者世代によるPZは、全国的にもみてもほとんど例がないだろう。
住民票で3000人を抽出したが、実際の参加希望者は、26人であったので、参加率は1%を切った。一般には3%程度の参加率があるので、やはり若い世代は、まちづくりに参加することが少ないという傾向は否定できないであろう。しかし、考えてみると、南区には27万人の住民がいるが、その1%といえば大変な数になる。南区では1%の市民が集まれる会場はおそらくない位の数になる。あまり欲張らずに、ここから始めたらよいであろう。
ドイツでは,PZは市民参加のベンツといわれるが、日本ではせいぜいバイクである。今回もかかった経費は、特別割引を使った郵送代くらいである。ポスターやチラシをたくさん作ってみても、若者26人は簡単には参加しないだろう。しかも、今回の参加者は、南区長さんや町内会長さんも、初めて会う、見たことがない若者ばかりと言っていた。これだけの初参加の若者を発掘する経費としては、安いと言えるだろう。こんなことも含めて、今後、分析したい。
今回は、わが松下ゼミのゼミ生10人が大活躍した。最初の企画段階から、当日の受付、司会、発表など、全員が大いに仕事をした。同世代とあってすんなりと入って行けたのだと思う。学生たちが運営するので、手作り感満載の穏やかなPZとなった点も特筆すべきところだろう。大学と市民と行政が連携したPZというのも、ひとつの先進例になったと思う。学生たちにとってもキャリアになった。
PZの弱点は、やりっぱなしになっている点である(これは市民参加全体に言える)。今回は、この点には特に配慮したい。今回の成果は区民会議できちんと議論したい。採用できるものとできないものが出てくるだろうが、その議論の顛末なども、公開し、今回の参加者にも報告したい。
今回、最後に提案したのが、また次の機会があったら、何か一緒にやらないかという提案である。せっかく集まった若い人たちなので、次に繋がる工夫をしたいと思ったからである。例えば、今回の提案を受けてプロジェクトが動き出すときなど(たとえば、ゆるキャラをつくろう)となったとき、検討グループに入ってもらう機会をつくろうというものである。これも自分が提案した意見を人任せにせずに、自ら具体化することができるという住民自治の一環である。行政側から見ると緩い人材バンクでもある。
前回のPZでは、市民交流の場となった。今回のPZでは、若者の人材発掘の仕組みとなった。PZは、どんどん進化して、ドイツ方式の枠組みを超えている。


一般にPZは、市民各層をそのまま再現するため、一定の世代を抜き出した抽出はやらないが、今回は、16歳から39歳までの若者を住民票で抽出して行われた。テーマが、若い人の社会参加であるので、それを若い世代に議論してもらいたいと考えたことと、意欲のある若い人を発掘する手法としても使えると考えたからである。こうした若者世代によるPZは、全国的にもみてもほとんど例がないだろう。
住民票で3000人を抽出したが、実際の参加希望者は、26人であったので、参加率は1%を切った。一般には3%程度の参加率があるので、やはり若い世代は、まちづくりに参加することが少ないという傾向は否定できないであろう。しかし、考えてみると、南区には27万人の住民がいるが、その1%といえば大変な数になる。南区では1%の市民が集まれる会場はおそらくない位の数になる。あまり欲張らずに、ここから始めたらよいであろう。
ドイツでは,PZは市民参加のベンツといわれるが、日本ではせいぜいバイクである。今回もかかった経費は、特別割引を使った郵送代くらいである。ポスターやチラシをたくさん作ってみても、若者26人は簡単には参加しないだろう。しかも、今回の参加者は、南区長さんや町内会長さんも、初めて会う、見たことがない若者ばかりと言っていた。これだけの初参加の若者を発掘する経費としては、安いと言えるだろう。こんなことも含めて、今後、分析したい。
今回は、わが松下ゼミのゼミ生10人が大活躍した。最初の企画段階から、当日の受付、司会、発表など、全員が大いに仕事をした。同世代とあってすんなりと入って行けたのだと思う。学生たちが運営するので、手作り感満載の穏やかなPZとなった点も特筆すべきところだろう。大学と市民と行政が連携したPZというのも、ひとつの先進例になったと思う。学生たちにとってもキャリアになった。
PZの弱点は、やりっぱなしになっている点である(これは市民参加全体に言える)。今回は、この点には特に配慮したい。今回の成果は区民会議できちんと議論したい。採用できるものとできないものが出てくるだろうが、その議論の顛末なども、公開し、今回の参加者にも報告したい。
今回、最後に提案したのが、また次の機会があったら、何か一緒にやらないかという提案である。せっかく集まった若い人たちなので、次に繋がる工夫をしたいと思ったからである。例えば、今回の提案を受けてプロジェクトが動き出すときなど(たとえば、ゆるキャラをつくろう)となったとき、検討グループに入ってもらう機会をつくろうというものである。これも自分が提案した意見を人任せにせずに、自ら具体化することができるという住民自治の一環である。行政側から見ると緩い人材バンクでもある。
前回のPZでは、市民交流の場となった。今回のPZでは、若者の人材発掘の仕組みとなった。PZは、どんどん進化して、ドイツ方式の枠組みを超えている。


