
学生たちと座間駐屯地に行く。
2013年に、東日本大震災のシンポジュームに、座間駐屯地の自衛官に来ていただいて以来、ご縁があり、ゼミ生たちが、モニターなどを仰せつかり、少しではあるが、行き来があった。一度、駐屯地に来てほしい、あるいは富士山の麓の演習への招待など、いろいろ声をかけていただいていたが、忙しくて、なかなか行かれなかった。私の退職後も、自衛隊とすると、学生との接点を維持したいということなので、私の役割を学科長にバトンタッチし、そして、今を逃すと行く機会を逸してしまうと考えて、寄らさせていただいた。
ここは在日米陸軍の司令部があり、リトルペンタゴンと呼ばれるとのことで、ものものしい位置づけであるが、キャンプの中には、ボーリング場やスポーツジム、アメリカンスクール、さらにはペット病院まであって、アメリカの小さな町の風情で、むしろのんびりした気分になった。ここに、自衛隊の駐屯地もあり、私たちを迎えてくれた座間駐屯地司令官のT一佐は、むしろ本務は、防衛大臣直轄の機動運用部隊である中央即応集団の幕僚長というこわもての要職にある人であるが、実際は、気さくで、話が大いに弾んだ。
米軍や自衛隊に対する様々な考えがあるが、それは国家レベルの立場で議論すればよく、地域の立場では、その人たちが、現実的にそこにいるという事実を踏まえて、いわば地域の資源と考えて、地域のために、大いに奮闘してもらえるように、後押しし、リードするしたたかさが必要だと思う。災害や防犯、まちづくりなど、日々の暮らしの中で連携のなかで、お互いが知り合うことを通して、国民のための自衛隊という理念が、確実なものになっていくと思う。
そのほか、ひとつ一つは、ここには期さないが、今回のご配慮も含め、これまで、あれこれと気を使っていただいたことに、感謝申し上げたい。