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松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆受託者・非常勤職員に対する協働研修(白岡市)

2018-09-30 | 1.研究活動
 白岡市の行政評価委員会で考えたこと。
 
 この日は、対象とする8事業の評価の進め方を考えた。白岡市の場合は、外部評価委員は、行政内部で評価したものをチェックするのではなく、外部委員会として業務を評価し、それと内部評価とぶつけ合う方式である。つまり、内部評価をチェックするシステムではなく、内部評価と外部評価は、競争関係にある。

 その分、外部評価委員には、厳しい作業が続く。外部評価委員の力量が問われることになるからである。委員一人ひとりが、評価表を書くという作業になるから、きちんと勉強をしなければならない。そこで、この日は、後半は、勉強会とした。

 そのなかで気がついたことのひとつが、外部委託や指定管理を担当する人たちは、協働について、どのような研修を受けているのだろうかである。委託契約等のなかに、協働の心構えや遵守も書かれているが、その実態は、丸投げになっているのだろう。

 指定管理などの実績報告では、せいぜい「協働の研修を行った」と書かれているだけで、実際、担当する人たちに、どれだけ身について、市民対応していたかまで、詳細に、検証されているケースは少ないと思う。役所とすると、契約で、相手方に任せたことなのだという気楽さもあると思う。

 しかし、市民から見たら、役所の窓口等にいる人は、非常勤だろうが、受託者だろうが、市の業務は市の業務で、契約形態的なものは、役所と事業者の内部関係に過ぎない。

 非常勤職員の比率が増え、外部委託等がますます多くなる中で、こうした契約形態で仕事をする人たちの自治体職員としての心構えや実際の対応に対して、きちんとした対応がなされているのかという問題意識である。非常勤公務員だから、地方公務員法の適用があるというだけでなく、実質的に、自治体職員としての心構えを体得するための研修等をどのようにやっているかである。受託者のケースでも、契約にあるからではなくて、実際、どのような研修等を行っているのかを問うものである。

 この評価委員会では、こんな課題を指摘し、それだけでなく、こうしたらよいという対案を出していくことになる。包括外部監査的なものを市民レベルでやっていこうというものである。かなりハードルが高いものをボランティアでやるということであるが、ひとつの試金石でもある。委員ですと言って、超然としているのは、私の好みではないので、こうした方向に進んできたのだと思うが、委員全体の士気は高く、メンバーも粒よりなので、結構のところまで、行けると思う。

 
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