松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆市民まちづくり集会(新城市)

2016-01-25 | 1.研究活動

 大寒波が来る寒い一日であったが、新城市の市民まちづくり集会へ出かけた。

 新城市の市民まちづくり集会は、自治基本条例15条に基づくものである。市民、行政、議員が一堂に会して、まちの未来を語る。新城市が全国で初めて採用し、現在では、これを参考にした焼津市の事例があるのみである。

 よく誤解されるが、この集会は何かを決定するものではない。みんなが一堂に会して、意見交換し、情報の共有を図る。それに対して、こんな集会をやって意味があるのかという意見もあるかもしれないが、この日の集会を見れば、それが頭の中で考えた、机上の批判であることがすぐわかる。

 会の最後に、インタビューがあったが、「今まで福祉の専門職として仕事をしてきたが、新城の町について知らないことがたくさんあるのに気が付かされた。もっと、外に目を向けるべきだと気が付いた」、「初めて参加し、初めてある人たちと同じグループで話し合ったが、あっという間に、昔からのご近所さんという気持ちになった」といった感想を参加者が口々に語っているのが印象的だった。

 地方自治は民主主義の学校といわれるが、この学校では先生から教えてもらうのではなく、自ら体験し、感じながら学ぶ学校である。その意味で、今回はとても良い授業となったと思う。

 会の運営の様子を見ながら、この市民まちづくり集会でできた時のことを思い出した。みんなで市民を自治の当事者にする仕組みを模索していたが、穂積市長さんから、こんなのどうだろうと提案があったものである。

 いいアイディアであるが、正直、多くの自治体では採用されないので、うまくいくだろうかと考えた。それは議会が反対するからである。実際、議会でもいろいろと議論があったと思うが、それを乗り越えて、全国で最初に新城市で導入されることになった。採用された理由の一つが、この自治基本条例の検討に、忙しい時間を割いて、下江議員さんや滝川議員さんたちが、いつも傍聴に来ていたからだと思う。

 傍聴を続ける中で、町を元気にするにはどうしたらよいのかをめぐって、市民が真摯に議論し、一生懸命、対案や仕組みづくりに知恵を出している様子を見て、共感したのではないか。こうした議員さんたちの目立たないけれども、地道な共感によって、市民まちづくり集会が陽の目を見たのだと思う、

 この日も、運営する市民たちは、たくさんのアイディアを考え、それを練りに練って作り上げた様子がすぐに分かった。この日の中心メンバーは、新しく参加した人たちということであったが、これまでの蓄積が伝承され、それに新たなアイディアを付け足すという文化ができ始めているのだろう。この市民を後押しする行政職員も含めて、「力をつけた」というのが、率直な感想であった。

 この日は、早く着いたので、駅まで迎えに来てくれたFさんに、軽トラ市と道の駅もっくるに案内してもらった。もっくるは、外から来た人が、何か買いたくなる店づくりになっていた。私は、新城名物の里芋のポタージュや乾燥芋など、新城で作られたものをたくさん買い込んだ。本当は、野菜バイキングを食べたかったが、まだ早いので、我慢することにした。もっくるの前の新東名インターが、2月半ばには、開通して行きやすくなるので、寄ってみたらどうだろうか。

 

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