松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇眞子さまのことなど

2021-10-02 | 5.同行二人
 眞子ちゃんがPTSDになってしまったという。本当に、かわいそうだ。この前は、若いタレントが自死したが、こうやって、若者を追い詰めていく。

 講演会や研修会が減って、家で原稿を書く日が続くが、うまく書けない時に、ネットでニュースを読み、ヤフーニュースのコメント欄を読むようになった。

 ゼミ生が、海の女王だったこともあり、小室さんと眞子ちゃんの結婚には注目していた。

 この件について、関心がない人も多いと思うが、とにかく、コメントがひどいのである。小室さんや眞子ちゃんの容姿をからかったり、週刊誌が、読者を釣るために、自らは、微妙な逃げ道を残して書いた記事を、そのままつられて、「もしこれが事実としたら」という前提で、いろいろと書いている。信じられないだろうが、本当に、たくさんの人がひどいコメントをしている。

 きょうび、公に容姿のことを言ったら、それだけで即アウトである。事実かどうかわからないことを、事実かのように公にしたら、公にした本人が、それを事実だと証明できなければ、犯罪であり、損害賠償の対象になる。それで裁判でも起こされれば、勝ち負けに関わらず、おそらく、人として社会的に抹殺されてしまうだろう。

 分かりやすく言えば、近所の人の容姿をあれこれネットで言い、そんなのは当事者しかわからないことを、誰かが言ったことを信じて、「あのお母さんは、借金を返さない。だから、あそこに、嫁に行くべきではない」とネットの書いたら、これはどんなに、やばいことなのかは、すぐに分かるだろう。このお嫁さんが公務員でも同じである。

 読みながら、自分の暮らしや将来を危うくするリスクを冒しながら、無茶なコメントをしているのを見ると、「大丈夫かな」と、読みながら心配になる(具体的には、眞子ちゃんが民間人になったあと、訴訟リスクはぐんと高まると思う)。

 この事例を見ながら、2年くらい前の弁護士懲戒事件を思い出した。このときは、中高年のおっさんが、事件の中心であったが、みな訴えられた。今回は、中高年のおばちゃんが、中心のようだ。

 今回の事件の意味は深い。深層では、日本が、コロナ対策で後手後手に回り、結局、自宅療養という自宅放置で、多くの人が亡くなったことに通じているというのが、私の見立てであるが、このあたりは、詳しく説明しないと伝わらないだろう。眞子ちゃんをめぐるコメントは、あまりに感情論なので、研究者は、まともに取り上げていないが、きちんと、考えていかないと、ほんとうに、日本はやばいことになってしまうと思う。

 そんな厭な気分の中、朝のウォーキングで、うみかぜ公園で、見かけた若いカップル(写真)。いい天気、いい感じだった。

 
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