松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆『市民協働の成功法則』(水曜社)・アマゾンの書評から

2022-09-08 | 1.研究活動
 アマゾンの書評は、酷いものもあるが(「読んでから書け」というものもある)、今回は、とても良い書評が出ている。

 『市民協働の成功法則』(水曜社)は、私的には、とてもいい本だと思っている。何せ、協働30年の集大成である。理論的・体系的にも、また実践的という点でも、同じようものを書ける人は、あまりいないと思っている(ただし販売の方は苦戦しているようだ)。そんななかでアマゾンに書評が出ている。

 一つは、TKさんの「タイトルに偽りなしの好著」
 本書は筆者が様々な自治体等で行ってきた市民協働に関する経験を類型化し、市民協働を成功させるための法則を抽出したものである。
 一般的に、筆者が自らの経験を記す場合はバイアスがかかる可能性があり、そこを差し引いて見る必要が出てくるものの、本書については筆者が関わっていない事例についても広く拾いあげ、丁寧に成功法則を導いているように感じられた。
 
 少子高齢化が叫ばれ、支えられる側に比して支える側が少なくなっていく中で、これまでの行政主体で何でもやるということがもはや時代に合わなくなってきていることは自明であるように思われる。そうした中で、市民協働という形で行政だけでなく市民にも存分に力を発揮してもらうことは必要不可欠になってくるだろう。
 今後の協働政策を考えていくうえで、自治体で勤務されている方にはぜひ手に取っていただきたい。

 もうひとつは、MYさんの「まずは手に取って見て頂きたい一冊!」

 ある地域協働の研究会でこの本を紹介された。手に取って読んで頂くとお分かり頂けると思うが、「事例から学ぶ」というタイトル通り、単なる机上の論理ではなく、著者自身が一公務員として現場で経験し、現在は全国の自治体で、様々な人々と取り組んでこられた具体的な「協働」がこの本に集約されているように思う。

 ひと口に「協働」といっても、時代や環境、そこに生活している人たちの状況によって様々な「カタチ」があることがこの本を読むとわかるし、「市民協働」には、誰もが思い浮かべる「一緒に仲良くやる協働」から「一緒にやらない協働」まで、幅広い協働のあり方がある事を知る事が出来る。

 現在、地域のために具体的に汗を流している方も、大きな壁が目の前にあると感じている方も、これから「何かをしたい」と考えている方も、すべての皆さんに良き指針を与えてくれる良書だといえます。

 いずれもきちんと読んだうえで、書評を書いてくれている。元気が出てくる。がんばるぞ!
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