松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★協働基礎講座(大阪市)

2010-11-20 | 2.講演会・研修会
(2010.11.19)
 今回で第7回目で最終回である。私の登場は3回目となった。場所は、天王寺区役所。なかなか趣のある区役所である。関西にしばらく住んだが、天王寺は大阪でも南のほうで、あまり行く機会はなかった。最寄り駅は四天王寺前夕陽ヶ丘というところ。区役所そばの居酒屋のおばちゃんの話では、このあたりは高級住宅地らしい。
 最終回は、現場からの報告を聞き、質疑応答となった。
 今回は、米子市役所に無理をお願いし、Kさん、Yさんにわざわざ来てもらった。こちらの研修の講師はKさんで、米子の自治基本条例に仕掛け人である。
 Kさんは、元人形劇団という経歴で、したがって話が実にうまい。30分の持ち時間を優に越えて、1時間話したが、飽きさせることなく、条例作りのドラマを見るように話をした。場を完全に掴んだということだろう(Kさんといえば、山口、普門寺での私の体験をあちこちで話すらしいが、私よりもリアルに話すようだ)。テーマは「協働の足元」という、なかなかのテーマである。
 ともかく、大阪市の協働研修が終わり、ちょっとほっとした。これで少し、ゆっくりできるだろう。ビジネスマンでないのだから、週に何度も新幹線に乗るというのは、やはり普通ではない。

(2010.9.17)
 第2回目はワークショップとした。テーマは2つで、ひとつは、協働事業の提案である。これならば、まちが元気になるだろうという提案を出し合い、各班3押しを発表してもらった。全体に地域に密着した提案がたくさん出たこと、各区対抗意識をベースとした提案も出されたことが特徴だろう。大阪は、もちろん都会であるが、もしかして、大阪は都会風の田舎の要素を持つまちなのではないかと思った。もうひとつは、協働事業を審査員のつもりで審査してもらうという内容とした。
 会場は梅田の駅前第2ビルで、久しぶりに聞く大阪弁は心地く、懐かしい感じがした。大阪は住みやすい町で、何よりも食べ物がうまく、しかも安い。駅前ビル地下の飲食街は、屋台の雰囲気を残す街で、いつもどこに入ろうか悩むが、今回は時間がなく、ロッテリアでハンバーガーを頬張ることになったのは、なんとも間抜けなことであった。
 
(2010.8.30)
大阪NPOセンターとのご縁で、大阪市で協働の基礎を話すことになった。
 かつて私が、枚方NPOセンターの副理事長をやっていたときに、その事務局長をしていた堀野さんが、大阪NPOセンターに移った。そのご縁で、遠路であるが、大阪市における連続講座の何回かを担当することになった。
 関西には人材も多く、私が出るのもどうかと思ったが、大阪NPOセンター事務局長の山田さんとご一緒に(山田さんは関西では有名人)、相模大野まで挨拶にこられ、かつて一緒に苦労したこともあって、お引き受けをすることになった。
 対象は、各区の係長と担当の人たち。70人くらいが参加していた。
 大阪は、同じ指定都市といっても、横浜市とは格が違う。人口は横浜が多いが、経済規模では比較にならない。それに伴って、ほかの都市にはない業務が山ほどある。その大阪市が、職員減や財政カットをはじめ、それと連動して協働にも本格的に取り組み始めることになったのだろう。
 今回は、第1回目なので協働の意義と背景を話した。続いて山田さんが大阪市の協働指針を話し、その後に質問表の質問に答えるという形態をとった。
 30くらいの質問が出たが、いい質問がいくつもあった。「市民から税金をいただいて仕事をしているのに、市民に協働をお願いするのは、申し訳ない気持ちがする」。協働の本質や理論に触れる質問であり、私の回答は、フランス革命からはじめるものとなった。「自分の時間をどのように地域にふりわけたらよいのか」という質問も、協働の意味を考えさせるものである。これも長い回答になったので、ここでは省略するが、協働が単なる手段にはとどまらずに、構造を変革させるものであるという話になった。
 全7回の連続講座のうち、私の出番は、あと2回。最終回は、パネルディスカッションで、米子市のKさんなども、パネラーとして参加してくれることになっている。
 会場は、新大阪駅のすぐ裏。さびしい所で、「ここが大阪?」という感じのところだった。
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