松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★自治基本条例10周年記念+まちづくり市民集会(焼津市)

2025-01-20 | 2.講演会・研修会

 焼津市で自治基本条例10周年記念+まちづくり市民集会があった。

 10周年記念なので、記念講演とパネルディスカッションもあった。講演のほうは20分で、スタート時にPPTの画面が動かないというトラブルもあったが、何よりも準備しすぎたので話が窮屈になった。自治基本条例は、事前の準備せず、聞き手の様子を見ながら、自由に話すのが一番いい。

 次のパネルディスカッションは、パネラーの頑張りで、多様な意見が出たと思う。

 メインのグループワークでは、大いに盛り上がった。まず、進行の二人のかけあいが、場の雰囲気を大いに盛り上げた。去年とは格段の進歩だと思う。今回は参加者は21グループであったが、その論議も活発で、その分、発表も盛りあがった。最後のインタビューは今年も私が担当したが、やりやすかった。

 10周年に当たりいくつか考えることがあった。課題もあるが、それはチャンスだろう。

(1)事務局メンバーが異動でほぼ全員変わった。今回が、初めての大きなイベントなので、仕方がないが、これまでの闊達さ、自由さという焼津のよさが生かされなったと思う。なんでもあり、面白うそうならやってみようというのが、焼津だと思う。まちづくりには失敗がないので、この焼津の強みを活かした方が絶対いい。

(2)10年たって、時代と少しずつずれてきていることを感じている。意識して、少しずつ変化させる心がけが必要だろう。それが次の10年に続く道なのだろう。

(3)今回は、千葉県の御宿町から、町長さんや町会議長さんはじめ多くの議員さんが傍聴にみえた。それだけ、この取り組みは凄いものなので、焼津は、もっと自慢していいのだろう。
 ちなみに、御宿町では、焼津のやり方をまねて、若者と議会のワークショップを行い、それが機縁で、マニフェスト大賞をとった。この動きのよさは、逆に、焼津市が学ぶことだろう。

(4)まちづくり市民集会は話し合う場なので、明るく楽しく話し合える場として、さらにバージョンアップしていくことが大事であるが、同時に話し合いのなかから、何かが生まれてくることを意識することだろう。

 進め方としては、何か市民の取り組みが起こり、それを行政や議会がバックアップする、協働方式である。今年は、その「何か」を考えていく年だろう。実際には、その「目」を見つけるのは、行政の役割で、その「目」を大きく育てていくのが、ポイントだろう。それが次の10年に続くまちづくり市民集会の試金石になる。

 思い付きであるが、たとえば「目」の例では、相模原の若プロのようなことをめざしたらどうだろう。市民集会には高校生がたくさん参加している。まずは市民集会の実行委員会の衛星組織のようなものを目指すものである。企画、司会、掛け合い漫才による、ポスター作製、SNS広報など、高校生が関われるものもあるだろう。それができれば、次は、自分たちで動く組織に発展できる。

 その道筋を示せるか。ここはがんばりどころだろう。がんばってもらいたい。

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