松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇認知症の有病者は、高齢者の6人に1人という

2022-08-23 | 5.同行二人
 認知症の有病者は、高齢者の6人に1人という。認知症が疑われる事件があった。

 話の発端は、孫のピアノ発表会だった。孫が通う音楽教室の毎年、恒例の発表会があり、連れ合いと二人で出かけた。

 この音楽教室は、下町にあるので、敷居の低い、フレンドリーな会である。小さい子な混じって、80歳くらいのおばあちゃんも発表した(猫ふんじゃったを演奏した)。

 後半は連弾があって、母子のほか、父子、爺子のペアといったように、微笑ましく、穏やかな会だった(私のところは、母子で出たが、お嫁さんのほうがノリノリだった。元スケート選手(くるくるまわるほう)なので、音感も磨くのだろうか)。

 問題の認知症であるが、会場の駅に降りると、連れ合いは、初めて来た駅だという。私は、「3年くらい前に一緒に来たじゃん。忘れたの」と聞いた。連れ合いは、「まったく、覚えてない」という。私は、連れ合いの記憶が落ちたのだと思い、そこで、ひそかに「寄り添って暮らすこと」を決意した。

 発表会が終わり、電車の中で、連れ合いは、「よく考えてみると、前回は体調が悪くなって、あなた一人で行ってもらった。その時の動画を見せてもらった。一緒に来たとは、あなたが、思い込んでいるのではないの」と言われた。今度は、「思い込みがますますひどくなった。認知症大丈夫」と言われてしまった。

 そういえば、そんな気になってきた。

 高齢者だけで600万人の認知症有病者である。しかし、「いや、いつも考えて、頭を使っているから、大丈夫」と言い張ったが、「あなたは、住民自治から考える単線思考だから、頭を使っていることにはならない」と、軽く一蹴されてしまった。

 忘れることや忘れ物が、多くなった。後で返事を書こうと思うと、忘れてしまうことがある。一つのことに夢中になるとポッカリ忘れてしまう。多面的な発想や行動が、できにくくなるということなのだろう。年齢には抗しきれないが、ここは心するようにしようと決心するよい機会となった。がんばるぞ!
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