流石にあの円盤まで合流しないんなんてやらないけど……いかにもなにかありそうな……それだけ雄大にそこにある。あの円盤のサイズから観たら、G-01も小型といえるくらいだろう。あれなら数十メートル大のロボットも数十体……いやもっと積めそうだ。てか積んであったりして?
そもそもが人形のロボットやら、人形でなくても自分たちの代わりに戦闘をする存在って結構どこもたどり着きそうな気がする。ならあれだけでかい船を作る技術があれば、そういう技術だって並行してあってもおかしくない。
「なんか興味出てきたかも」
本当なら私は中の勇者達と足並みを揃えるつもりであった。だって万が一になにかあったら困るじゃん? ここは謎の場所なのだ。確かに不意打ちとか無いように私は逐次スキャンをしてる。それによるとG-01のレーダーには目玉以外の敵は映ってない。
でもそれが100%なのかはわかんない。
「けど悪いことを考えたらきりがないからね。仲間を信じるのも大切だよね」
うんうん、と私はそれっぽいことをいって自分を納得させる。なので一足先に上を目指した。そもそもが外なら内部の構造に左右されることなく進めるからね。簡単に行けるのは当たり前だ。私はG-01のブースターを静かに吹かせて上へと進む。中とは違って、なぜか外のほうが目玉が少ない。
「そういえば、最初のときも目玉は中から出てきてたような?」
私が大きいやつを倒したせいで、引きこもってるのかもしれない。けど内部は奴らのホーム。だからこそ、いまでも襲ってくるのかな? 彼らは外にまでいまは意識を向けることができないのかも?
ならば……
「やっぱりみんなを外に出して一緒にいったほうが良かったかもね」
別に明確な目的があるわけじゃない。ここは世界じゃないからサンクチュアリがあるかもわかんないし。てかここから出る手段はG-01を持ってしてもわかんないし。
それに……だ。いまどうして内部で徐々に目玉の襲撃が増えてるのかってあの円盤みたいな所が奴らの巣穴だから……という憶測が出るよね。それを考えると一旦外に出て、外からみんなを引き連れて襲撃をして、目玉たちを一掃。ゆっくりと探索をする……のほうが効率的にきっといい。
けど……
「まあ若人には旅が必要だよね」
私はそんなふうなことをいって一人上を目指す。