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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第七話Part4

2024-08-11 20:09:07 | 日記
「あの人は……」
 
 野々野小頭はついにそのことに触れてきた。実際気にならないわけはないだろうからな。なにせ一歩間違えば小頭はあの男に犯されてしててもおかしくなかった。いや、実際本当ならそうなってただろう。もしもこの家じゃなく、別の家に入ってたら、そこの少女がきっと犠牲になってた。いや、もしかしたら余罪があるかもしれない。だからある意味でこの家でよかった……とは言えないが、野々野足軽が気づくことが出来た事は幸いだったろう。実際小頭は間一髪だったけど無事だったんだ。
 でも小頭的にはどうやって助かったのかわかってないだろう。だってきっと気を失うときには「もう駄目だ」とか思ってたはずだ。なにせ小頭からみたらあの男は異常だった。常になぜか先にいる……そんな事が起こっててもしかしたらあの男は「超能力者」だったんじゃないか? とかいう疑問が浮かんでるかもしれない。
 そしてそれならさらにどうして自分は助かったのか? と考える。超能力者は最近ちらほらと存在が確認されてきた人たちという印象だ。小頭の友達である草陰草案やアンゴラ氏……彼らも今やそれに該当してる。だからこそ、その力が凄い事はわかってる。
 ならば猶更……なぜにあの状況から助かってるのか野々野小頭はわかんない。
 
「捕まったさ。まあ超能力で裁かれることないだろうけど、不法侵入だし、窃盗も働いてた。現行犯逮捕だよ」
 
 そんな風に足軽は説明してくれる。けど、もっと細かく小頭は突っ込んできた。
 
「警察は……お兄ちゃんが呼んだの?」
「ああ、やばいって思ったからな。それに一人で行くよりもとりあえず通報するだろ?」
「超能力者ってわかってたの?」
 
 毛布の隙間から小頭の目がジッと足軽を見つめてくる。それに対して足軽は首をふる。
 
「いや、それはしらなかった。ただ危ない奴が家に侵入してるって思ったんだ」
「なら……どうやって捕まえたの?」
 
 そうなる。だって小頭的には確実とは言えないがあの男の行動は超能力でもないと説明が出来ないと思ってる。動転してたからって起きた事実は変わらないんだから。きっとあの男には超能力があった。となると次に気になるのはどうやって逮捕したか……だ。きっとあの男はその超能力に自信があったに違いないと小頭は思った。だって出ないと犯罪に走らないだろう。ならばそう簡単に逮捕なんてできない。
 けど一番最初に野々野足軽はあの男は「捕まった」といった。ならば警察はあの男を捕まえたのだろう。でも超能力者を捕まえるというのは大変なのは考えたらわかる。だからこそ、どうやって? と思う。実際足軽の言葉を信じたくないわけじゃない。けどちゃんと聞かないといけないことだと思ってる。なにせ足軽は小頭の兄なのだ。
 もしかしたらその優しさで嘘を言ってるかもしれない。そうなると、小頭は怖くて外にも出れなくなりそうだった。
 
「どうやって……というか、あの男はお前たちと同じように脱衣所の扉の所で倒れてたんだよ。それにその腕はなぜか扉を貫通してた。けど扉は壊れてない。まるで溶接したかのようになんか一体化してた。だから超能力者だと判断された。だから浴室の扉事外して、そのまま連行されていったよ。
 超能力者なら起こすのは危険だからな」
「そっか……でもなんで倒れてたの?」
 
 状況的には足軽の言葉には違和感はない。その一点を除けばだ。なんで男が倒れてるのか……それがわからない。すると足軽は考えるようにしてこういった。
 
「きっと力をうまく操れなかったんじゃないか? だって超能力ってまだまだわかんないことだらけだからな。興奮してる状態で使ったから、いつもと勝手が違ってそれで失敗した。そのせいで……」 
「気絶しちゃった?」
 
 コクリ――と野々野足軽はうなづいた。確かに強く否定はできないなって小頭は思った。つまりは自分は運よかったのか……と小頭は考える。
 
(でもあの時のお兄ちゃんは……夢?)

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 43

2024-08-11 20:02:34 | 日記
 ミレナパウスさんはよくやってる。大体ポニ子アーマーだよりではあるけど、とりあえずポニ子アーマーがあれば、私達がハラハラと介護する必要はなさそうだ。
 
「そっか、わざわざ内側から存在を置き換えるよりも、ああいう外装を用意したほうが、ある意味で簡単か……」
 
 私はそこら辺あんまり考えたことなかったから思いつかなかった。ようはあれは鎧みたいな考えだよね。確かにミレナパウスさんの世界でも兵士たちは鎧を着てた。実際あんなのなんの意味もなかったけど……G-01の技術で生み出すのなら、ミレナパウスさんの世界の鎧とは一線を……いや百線くらい画す性能になるはず。
 とりあえず私はG-01の中にあるアーマーとかなんとかを検索してみる。フルアーマーとかで検索するとG-01用のが先に出てきた。なんとG-01にも鎧を着せることができるみたい。
 てか当たり前か。だって基礎フレームの外にくっついてる部分は、大きく考えればアーマーである。様々な種類がある。普通に見ていってたら時間がいくらあってもたらないくらいだ。
 
 一応もちろんだけどG-01の外装だって強化してきた。でもそれは見た目にはほぼ変わらないような……それこそ見た目は変わらなくても材質を良いものにしたりコーティングをもっと良くしたり……そんなのをしてきたわけだ。
 けどこうやって見ていくと、劇的にG-01の見た目を変えることができる外装がいっぱいあって楽しくなるね。でもこれにこだわりすぎると、いくらエネルギーがあっても足りなくなるよね……難しいことである。
 
「てかそうじゃないや」
 
 G-01ではない。私が調べようと思ってたのは人間用である。なのでG-01ようではなく、人間サイズのアーマーをみる。てか二足歩行という括りなんだって新たな発見があった。どうやら四足歩行……なんならもっと脚があってもむしろなくても、どんな鎧でもG-01なら取り揃えがありそうだ。
 
 かっこいいのもカワイイのもある。うーん、流石に今いきなりはやめたほうがいいか。一応それとなくミレナパウスさんの好みを聞いておきたいし? 決定打が足りないミレナパウスさんは息があがって被弾が多くなってきてる。
 すると、なんかポニ子アーマーが小さくなってるような? いや、小さくというか、ポニ子事態に元気がなくなってる感じだ。すると勇者が介入して、目玉を一気に倒してくれた。
 
「はあはあはあはあ……すみません」
「いや、よく動けてたよ。決定打はどうにかしないといけないけどね。ポニ子も戦闘向きじゃないから、そういうのはないからな」
 
 そんな風に勇者は考えてる。ここは私が新たな武器を授けるイベントか?