まずは勇者様が動きます。下手に私が先にいってお二人の邪魔をしてはいけません。なので最初は勇者様に譲りました。決して私があの敵にビビって動けなかったわけじゃないですよ? 本当です。
気づいたら勇者様が攻撃してたんです。でも……あの腕の敵は勇者様の攻撃をその拳で受けてます。
「はあああああああああああああああ!!」
勇者様の猛攻。でもあれは腕だけだからそれにどういう風に……いえどう言う思いで対応してるのか見えてきません。見てる限り、勇者様の攻撃はいくつかいいのが入ってるようにも見えます。
でもどうやら自己修復でしょうか? ある程度の傷は簡単に治るようです。それに……うまく対応してきてるようにも見えます。顔があれば表情とか見えるわけですけど、あれにはそんな部分はないですからね。
腕だけです。その可動範囲はつながってる輪っかの範囲だけのようです。だからいきなり飛んでくる……とかは無いようです。でもあれならあの輪っかいらなくない? とか思います。
いえ、きっと理由があるんでしょう。うまく噛み合わせて勇者様に対応してる。
そしてついに……
「なっ!?」
私達も驚きです。なにせ……なにせあの腕は勇者様の聖剣を手のひらで受け止めました。そしてカッチリとそのまま掴んでしまいました。
ビキ――ビキ――
そんな音が聞こえます。これはやばいと私達も動き出しました。もちろん勇者様も抜け出そうとしてます。でも敵の手の中から抜け出すことはできてません。だからここは私達の出番でしょう。勇者様の攻撃にさえ対応してる敵です。私が通用するのか……それはわかりませ。
でも……私が勇者様を助けます!!
とりあえず下手に近づくのは危ないと判断しました。私はポニ子ちゃんアーマーに覆われてる腕を伸ばします。けど……空いてる方の腕で簡単に弾かれました。それだけならいいですけど……ポニ子ちゃんアーマーの腕の先端が一瞬で弾け飛びました。
でも弾けてなくなった拳をすぐに戻して更に攻撃をします。そしてアイ様の射撃。そして勇者様も一時的に聖剣から手を話して殴りかかりました。これなら!!
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