UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十二話part4

2024-11-10 19:48:40 | 日記
「寿命? それは……考えた事なかったわね。確かに今の私は若返ってるから、この姿のままなら更に長く生きられそうな気はするわね。なにせ体がとても軽いもの」
 
 やっぱり老いからくる不調の様なものは若返ってる間はないらしい。やっぱりそれを考えるとおばあちゃんの寿命が延びてる?
 
「けどね。いつまでもこの状態を維持できる訳じゃないのよ」
「え? そうなの?」
「ええ、若返る年代が若い程、維持できる時間は短くなるみたいね」
 
 なるほどと足軽は思った。けどそれは当然だろう。なにせ足軽だって最初はそれこそほぼ無力……みたいなものだった。それにちょっと力を使うとすぐに疲れてた。
 でも毎日訓練をすることで、力を強くしてさらにはその時間を伸ばしてきたのだ。だからおばあちゃんもそういう事だろう。若返ってるということは力を使ってるわけで、若返ってるからといって、力まで回復していく……なんてご都合なことはないらしい。若返ることに力を維持してるんだろう。
 じゃあ寿命は変わらない? 
 
「どのくらい若返りできるの?」
「この状態なら三日くらいね。幼くなると一日くらいかしら」
「えっと……その……力に覚醒してどのくらいなの?」
「そうね……夏休み前くらいだったから数週間前?」
「そうですか……」
 
 なんか悲しくなった野々野足軽である。なんか自分の時と違くない? という感じである。足軽は最初はそれこそティッシュ一枚を浮かすので大変だった。
 なのにおばあちゃんは最初から……うん? と頭をひねる野々野足軽。
 
「えっと……おばあちゃんは最初から若返られたの?」
「そうね。すぐにできたわ……というか、寝てるときにいきなり幼くなっててびっくりしたわ」
「えっとそれからすぐに自由自在に?」
「ええ、考えたらその年代になるから便利よね。足軽?」
 
 ズーン……と四つん這いになって落ち込んでる足軽。それを見て、おばあちゃんは頭に?しかない。だって足軽だって強力な力を使ってた。さらに言えば……足軽は空中に浮いてたのだ。
 それはとても凄いことだとおばあちゃんは思う。だからなぜにこんなに足軽が落ち込んでるのかわからないのであった。
 
(なんでこんなに違うんだ? この違いはなに? あとでアースに聞いた方がいいのか?)
「大丈夫足軽?」
「ああ、うん」
 
 とりあえず復活した足軽。納得はしてないが、そういうものと思うしかない。それに……だ。やっぱり若返る力でサルを家族という理由にはなってない。まあ話を逸らしてのは足軽なんだが……
 
「その力でどうやってそのサルを手なずけたわけ?」
「手懐けたというよりも……そうねあの時、この子たちは酷い戦いをしてたの」
 
 ええ……なんか思ってたのと違う。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 108

2024-11-10 19:43:44 | 日記
 私達は大量に送られてた目玉の大半を無視して、その暗い穴へと飛び込みます。一体どこに続いてるのか……それにそもそも私達が入れるのか? とか疑問は沢山ありました。
 でもつべこべなんていってられない状況だったので、私は意を決して息を止めて目をつぶって飛び込みます。するとすぐにアイ様に言われました。
 
「戦闘中に目をつぶらない!」
「は、はい!」
 
 私は目を開けました。すると眼下にはかなり広い空間が広がってました。自動で動く道……それによって何かが運ばれてます。それにその道は複雑で、色んな所を通る様になってるようです。
 何やら水がたくさん溜まった浴槽? それに霧状の何かを噴射してるエリア? 沢山の機械が何やらガチャガチャウインウインと動いてます。するとなんだたかわからなかったものが組みあがっていきます。
 そしてある程度まで行くと、どうやらここが目玉を生産してるのだと……わかりました。最終的には、出来上がった体に、ドロッとした液体の中から目玉を一個摘まんだというか、吸引した機械の腕が穴が開いてる中央にその目玉を押し込みます。
 グリグリと……そして機械の腕が外れると、目玉が今度は自分で回って定位置に納まったのか、パチパチと瞬きをして完成でしょうか? ああやって目玉って出来てるんですね。
 凄い効率的に作られてる感じです。その目玉たちは最後に広い場所に押し出されて、何やら順番待ちをしてます。そして天井に向かってその柔軟性にたけた脚を上に向けてくっついて……くっついて? 
 
 私はふと上を観ました。下が凄かったから、下ばっかり見てたけど、ふと上を見ると……天井? というには広すぎるその場所には無数の目玉が同じようにくっついてる。そしてその目が全部こちらをみてた。
 そしてそれを私達が認識したと同時に、彼らが赤く光ります。別段色なんてついてなかったけど明るかったこの場所。でも無数の目玉の赤色の敵性体を排除するときの発見色をともらせたことで一気にこの空間が赤く染め上げられました。
 
「お、お二人ともたたたたた、大量の敵が……」
 
 そんな風に報告をしようとしましたが、どうやらお二人は既に動いたみたいです。私よりも既に低い位置にいます。それに二人は明確に一点に向かってます。
 それはこの部屋の中心。そこに聳える建物。どうやらそこに向かってるみたいです。
 
「ま、待ってくださーーい!」
 
 私は慌てて二人をおいかけます。後ろでなんだかガチャンガチャンと嫌な音が聞こえますけど、見たくないので振り返りません。