UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十二話part5

2024-11-11 19:49:40 | 日記
「酷い? 戦い?」
 
 実際、この現代でそんな戦いなんて起こるだろうか? いや、社会ではなくここは野生。ならば日夜弱肉強食という自然の摂理が繰り広げられてるんだろう。きっとそれの事のはず……と野々野足軽は考える。でも……だ。そう思って足軽はおばあちゃんの後ろにいるサルたちをみる。隠れてないサルたち。そもそも隠れれるサイズではない。それだけの大きさ。その体は屈強そのものだ。つまりは…… 
 
「野生でこいつらを追い詰めるほどの存在がいるってこと?」
 
 それは驚きである。こんなまるで恐竜時代から生きてそうな……現代に不釣り合いすぎる生命体がいること自体が驚きなのに、なんとこいつらと戦える存在がいるらしい。まさかそんな……実際人間が開拓してる地球の領域なんて、そんなにないんだなって野々野足軽は思う。それこそもうあとは宇宙とか深海くらいしかないのかな? とか思ってたが、全然そんな事はないらしい。なにせこんな人里に近い山でこんなサルがいて、さらにはこいつらと敵対してる存在まで? こうなるとそこら中に実はやばい存在がいるのでは? と考えれる。
 でも化学は飛躍的に発達して、人工衛星とかが地表を監視してる現代。こういう存在は案外見つからないものなんだなと思った。
 
「えっと……足軽。その……ね。別にこの子達がこうなる前の事なのよ。そもそも、この子達は元からこの姿だったわけじゃないの」
「それって……おばあちゃんがこいつらをこういう風にしたという事?」
 
 可能性を述べてみる足軽。するとコクリとおばあちゃんはうなづいた。
 
(だからこそ、家族っていってるのか)
 
 納得した野々野足軽だ。でもおばあちゃんの力は『若返り』では? と思う野々野足軽。若返りなのに、サルたちはこんな風になってしまったと? よくわからない。
 
「てかこの森ってサルいるんだ」
 
 実際そこからである。サルがいる山だったことに驚きである。別にサル注意の看板とか見たことないが? まあどこかにはあるのかもしれない。見渡せば結構どこも山だし、一年の内に一週間くらいしかこの地域にいない足軽がそれを見たことないのは何もおかしくなんてない。
 
「いえ、この森にサルなんていないわよに」
「それは?」
 
 見た目サルでけすけど……と足軽は突っ込む。実際なんとなくサル……なんだろうな――と思うレベルではある。だってこれまで見てきたサルの中でもその凶悪な見た目は段違いだ。でも体の特徴的にはサルだから、野々野足軽はこれをサルと分類してる。でもサルじゃない?
 
「この子達はこの子たちよ。ただ人間になりたかったのよね?」
 
 そういわれてサルたちは胸を叩いたり、地面をバンバンして賛同を表してる? てかやっぱり習性がサルではなかろうか? それかゴリラ……と足軽は思った。
 
(てか人間になりたかった? え?)
 
 足軽は混乱は強がるばかりだ。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 109

2024-11-11 19:42:53 | 日記
アイ様と勇者様が向かう塔……というか、柱? いやもう何やらわからないそれ。だってそれには壁に色とりどりなものが流れてて、さらには楽し気な音楽……そして四角い枠の中の人物が次々と入れ替わってるのだ。一体あれは? まるでその四角の枠の中に別の世界があるよう。どこからから聞こえる様々な楽器の音。一体どこから? 私はキョロキョロと周囲を見回す。けど音楽を鳴らすような楽団は見当たらない。私の常識的には音楽とは高尚な趣味である。私がいた世界ではそれこそ音楽が鳴ってるのなんてドリランドしかなかった。町中でそういうのが聞こえるのはね。
 でもそこでも楽器は大体受けついできたものだけ。それを丁寧に修理し続けて楽団の人たちはやってるといってた。どれもこれもそれなりに大きかった記憶がある。そんなイメージだから、見渡したら楽器なんて一目でわかる……と思ってた。けど私が知ってる楽器のようなものはありません。
 
「ひゃっ!? アイ様! 勇者様! 大変です!!」
 
 私は周囲を見回してる時に観てしまった。それは天上から無数の目玉かやってくるのを……その数はもう数えるのもおっくうになるほどです。室内だからでしょうか? 外で大量の目玉たちを見た時よりもゾワッとしました。密集具合が違うからかもしれません。なにせあの目玉がぎょろぎょろと大量にうごめいてこっちを見てくるんです。鳥肌だって立ちます。けどお二人とも……
 
「このまま突っ込む!」
「後ろは気にしない!」
「えぇ……」
 
 そんな事を言われても……ですけど、二人は私の先輩であり上司みたいな存在です。嫌なんて言えません。そもそも私は戦闘にはそんなに明るくない。けど二人は経験豊富。勇者様なんて自身の世界では英雄だったそうではないですか。ならばきっと意味があるんでしょう。後ろはとても気になります。本当に本当に気になります。なにせ気になるような音が……キュイイイイン――とか聞こえますからね。私たち大丈夫ですか? 絶対に狙われてますよ? 
 けど決して二人は振り返らない。あの塔には攻撃をしない……と思ってるってことでしょうか。確かにここは彼らのテリトリーでしょう。ならば私たちは暴れられても、目玉たちは派手に暴れる事は出来ない……と考えることもできます。それに賭けてる? ああ、もう……とにかく信じるしか私はないです。きっと何発かはポニ子アーマーが守ってくれるはずです。