行動力 直感が先で理性が後

2013-06-16 06:55:50 | 幸せのコツ
■行動力

アメリカに21歳で渡った時、その話は大学の先輩経由で来たので、渡航まで時間にして1か月少ししかなかった…

そのため、手続きもあわただしく、歯の治療は私がお金を払っても良いから済ませたいという希望を伝えたのにもかかわらず、聞き入れられず途中で終わらざるを得ず、市役所の住民票を動かさなくても良いという嘘に騙され住民税を住んでいないのに払わされ、パスポートは発行してもらうのにコネを使わざるを得ず、学生寮は一旦出たら戻れない…これは働きながら苦学して大学に通う私にはとってもリスキーな選択肢…というもろもろのリスクを全部受け入れ、渡航した時財布には約2万円の現金しかなかった。

アラモと聞いて渡航したら、それはサンフランシスコの遠い郊外で、要するに間谷住宅みたいなものだった。要するにアラモがどこか私は分かっていなかった。

そこはフットボール選手の家や野球選手の家があり、黒人は住んでいない。隣の家との距離は遠く、子供たちは友達と遊ぶのに車で移動させてもらわないといけない。家の門から玄関までで、家が3件くらい建ちそうだった。最寄りのスーパーまで試しに歩いてみたら40分かかった。バートが来ているウォルナッツクリークまでも遠く、自転車で30分だったけれど、帰りが問題だった。

私は英語を学ぶのに夕方からアダルトスクールに通うことにしていたんだけど、帰りが遅いとアメリカの夜道は危険だ。

どうしても運転が必要。というわけで渡航早々、アダルトスクールに通い始めて、数日後にやったことは、運転の練習に付き合ってくれる人を探すことだった。チラシを作る。手書き。 

アメリカ人に一般的な教習官の自給を聞くと、15ドルという。それなら素人に付き合ってもらうなら半額と思い、価格は7ドルに設定した。つたない英語でチラシを書き、クラスメートに配る。

…と、最初に受け取ったチェコ人のマイクがすぐさま俺がやる!と言ったのだった…後で知ったのだけれど、移民たちがもらえる自給は平均5ドルほど…7ドルの時給は破格に良い額だったのだ。

一般的な日本の教習所の教習が40時間であることを考えて練習時間は40時間とした。280ドル。払えない金額ではない。マイクとは友達になった。
 
アメリカの免許センターにペーパーテストに行ったら、100問のうち、1問しか間違いがなく、こんな高得点の人は初めてだと言われたが、実技は1回目はおっこちた。町の中で運転したことがなく赤信号をなんと無視したのだ!ともかく私はなんとか合格し、アメリカで運転デビューを果たしたのだった。その後は夕方出かけ、夜は友人たちとカフェですごし、明け方にフリーウェーをすっ飛ばして帰ってくる生活だった。

今でも八ヶ岳に登るために早朝の中央道を飛ばしているとあの頃を思い出す…アメリカの車線は3、4車線あるからいいけど…よくもあんな運転で、運転してたものだ…それも大型のトーラスを。自分でも呆れる。ので大阪では大阪一教習が厳しい、都島教習所で免許を取った。

アメリカでの運転だけでない。

大学に進学を決めたときも、一つしかない選択肢を可能にするために一体何ができるか?が問いだった。結論は学校に行く前の早朝のパン屋でバイトだった。合格してからは入学前にバイトしていた。

あるいはアメリカから帰ってきたときも、だ。道は一つ。そのために一体何ができるか?

人はああもできる、こうもできる、という状況では本来の力を発揮できないのかもしれない。 人はよくばりで全部の道をいっぺんに歩こうとしてしまうのだ。そんなことはできないのに。

道が一つしかなければ、やるべきことはおのずと明らかになる。 ぐだぐだして、出発を遅らせたからって状況が今より良くなることはほとんどないのだ。 

■ パッション

行動力は、パッション、情熱を起点にすると思う。

まずは、やりたい!という直観に信頼を置く。そして、脳みそはそれをどうやって実現したらいいか?に使うのだ。

直感が先で理性が後。さらに運が良ければ理性をバックアップする体力がある。若いときはやろうとしたことを遂行する体力がある。なぜなら、直感の作用する時間的スパンは狭く、一気に大量のことを処理する必要があることが多いからだ。力仕事。その支えは体力だ。
勉強だって実は体力がないとできない。

逆に、頭ばかりが先立ち、理性が先立つ決断にあまり良い結果が見られることはそうない…。
たとえば、本来はやりたいと思っていもいないのにくいっぱぐれがないというだけで、○○になる…など。

やっぱり人間は、やりたい!ということを実現するために生きているのではないか?

その実現のために神は頭脳とファンダメンタルチョイス(選ぶ能力)を人に与えられたのではないか?


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