大阪芸大ジャーナリズム研究会

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12月21日運行開始の新路線バス 阪南線「芸大前」停車は8割弱に減便

2023-12-05 22:50:59 | ニュース

 2023年12月21日(木)から運行を開始する、金剛バスに代わる新しい路線バス事業の運行内容が固まりました。「東山(芸大前)」停留所を経由する「喜志駅―近つ飛鳥博物館」間を運行する【阪南線】は現行の8割弱に減便されます。【石川線】の「富田林駅」発「東山(芸大前)」行きの便は廃止され、「東山(芸大前)」発「富田林駅」行きの便が1便のみになります。また、一部の便で交通系ICカードが利用できるようになります。<宮原裕>

▽【阪南線】喜志駅―近つ飛鳥博物館

 「喜志駅」から「東山(芸大前)」を経由し「近つ飛鳥博物館」を結ぶ【阪南線】は、平日、土・日・祝日とも下り19本、上り20本運行されます。現在金剛バスは、上り下りあわせて50便程度運行していて、8割弱の本数に減便されます。
 内訳は近鉄バスの運行が上り・下り合わせて19便。河南町の小型コミュニティバス「かなちゃんバス」と、河南町からの委託事業者が補完運行する便が10便です。なお、一部は現在の金剛バス車両を買い取って運行されます。


(画像:阪南線の時刻表)

▽【石川線】富田林駅―近つ飛鳥博物館、富田林駅―東山(芸大前)

 「富田林駅」と「近つ飛鳥博物館」を結ぶ【石川線】は、かなちゃんバスと委託会社が運行します。上りの「近つ飛鳥博物館」発が10便、「東山(芸大前)」発は朝1便運行されます。下りはすべて「近つ飛鳥博物館」行きになります。


(画像:石川線の時刻表)

▽定期券販売所 当面は富田林のみ

 運行開始当初は、富田林駅前にある観光交流施設、きらめきファクトリー(富田林市本町)でのみ販売されます。河南町によると、定期券発売場所は今後拡大予定とのことです。販売開始日、販売時間は決まり次第、ホームページに掲載されます。 また、今後スマートフォンを活用した定期券の導入が予定されています。

▽一部で交通系ICカード利用が可能に

 富田林市内から河南町内・太子町内を結ぶ近鉄バス車両と、千早赤阪村内を結ぶ南海バス車両は交通系ICカードが利用できます。「かなちゃんバス」車両と金剛バスから買い取った車両での運行は現金払いのみ。

▽万博終了後 自動運転車両の導入も検討

 11月1日付の読売新聞によりますと、大阪府は大阪メトロに協力を要請し、2025年の万博で利用する予定の自動運転バスを、今回の金剛バス廃止路線に転用する考えを法定協議会に情報を提供したと伝えています。


「ご当地ほりにし」芸大生がラベルデザイン 「道の駅かなん」で限定販売中

2023-12-02 20:46:24 | ニュース

 キャンプブームの中、全国で人気上昇中のアウトドア用スパイス「ほりにし」。河南町の「道の駅かなん」では、ご当地デザインの「ほりにし」が11月29日から限定販売されています。このラベル、大阪芸大デザイン学科3年生の福山いずみさんがデザインしたんです。<前田美空>


(写真:11月29日から販売されている福山いずみさんがデザインした「ご当地ほりにし」)

 「アウトドアスパイスほりにし」は、20種類以上のスパイスや調味料をブレンドし、キャンプやBBQの肉料理や魚、野菜料理など様々な食材に合うアウトドア用のスパイス。キャンプ用品などを扱う和歌山発のアウトドアショップのマネージャー、堀西晃弘さんが開発し、2019年4月の発売以来、キャンプブームを受けて全国で売れるヒット商品になりました。
「ご当地ほりにし」とは、2022年からスタートしたご当地限定ラベルプロジェクトで、静岡や三重、愛知など様々な地域で、限定販売されています。

 河南町のなにわの伝統野菜と「道の駅かなん」をテーマに、大阪芸大のデザイン学科デジタルメディアコース3年生の福山いずみさんがデザインしました。
ラベルには、田辺大根や毛馬胡瓜といった、「なにわ伝統野菜」が素朴な味わいでデザインされています。
 福山さんは「なにわ伝統野菜独特の形や色をリアルに近づけることが難しかった。手に取っていただいた皆さんや地元・河南町のみなさんに喜んでいただけるとうれしいです」と語ってくれました。

《アウトドアスパイス 大阪府河南町「ご当地ほりにし」》
●販売期間=2023年11月29日~終了日未定。
●販売場所=道の駅かなん(大阪府南河内郡河南町神山523―1、電話0721―90―3911)[地図
●アクセス=近鉄南大阪線 阿部野橋駅から古市駅経由、近鉄長野線富田林駅下車。金剛バス神山バス停下車、南西に徒歩10分。
●営業時間=平日:9時〜17時。土、日、祝日:8時30分〜17時。年中無休 ※12月31日~1月4日は休館。
●公式サイト=「ほりにしスパイス」公式サイト:https://horinishi.jp。「道の駅かなん」公式サイト:http://www.osaka-michinoeki-kanan.jp/index.html


4年ぶりの飲食模擬店で勢い復活 大阪芸大学園祭「ビヨンド×リバウンド」【動画ニュース】

2023-11-08 15:54:22 | ニュース

 


 11月4日(土)と5日(日)の2日間、大阪芸術大学学園祭2023が、河南町の東山キャンパスで開催されました。両日とも晴天に恵まれ汗ばむほどの夏日で、「ビヨンド×リバウンド」のテーマどおり、4年ぶりに入場制限のない学園祭は飲食模擬店の復活などで勢いを取り戻しました。<小畠綾花>


(写真:2日目は午後からくもったものの人出はとぎれなかった 2023年11月5日午後 天の川通りで)

 2日目の11月5日も学園祭が始まる10時前にはたくさんの来場者が11号館のゲート前に並び、受付ではパンフレットと、メインビジュアルの絵柄が入ったウェットティッシュが配られました。

(写真:11号館前の受付 2023年11月05日午前)

 天の川通りでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していた飲食店を合わせて22団体の「一般企画」の模擬店のテントが並びました。やきそばやたこ焼きを販売する店、スーパーボールすくいや野球盤に挑戦できるブースなどが賑わいました。

 総合体育館2階回廊ギャラリーでは、7年ぶりに作品展「ソレイユ・ルネサンス」が復活。絵画や立体作品のほか映像作品の上映もあり、総合芸術大学らしいコーナーに。

(写真:模擬店で賑わう天の川通り2023年11月4日午後)


(写真:「ソレイユ・ルネサンス」の会場の様子2023年11月5日午後)

 総合体育館第1アリーナで行われた「Main Stage2023~鉄板焼き協奏曲~」では、オーディションで勝ち抜いた学生がバンド演奏などのパフォーマンスを行い、会場を盛り上げました。

 毎年恒例の「てづくり横丁」。今年は「てづくり横丁’23丁目―とろけるグラビティ―」というサブタイトルがつけられ、例年よりも多い100ブース以上が出店。第2食堂全体を使用して、学生や院生、副手が自作のグッズなどを販売しました。


(写真:「Main Stage2023~鉄板焼き協奏曲~」で盛り上がる場内2023年11月5日午後)

(写真:「てづくり横丁23丁目―とろけるグラビティ―」の会場の様子2023年11月5日午前)

 初日から2日目昼過ぎまで秋晴れの晴天に恵まれ、最高気温は25度を超える季節外れの夏日に。9号館前や6号館前では、ヒーローショーやアカペラのパフォーマンス、大道芸ショーなど、屋外パフォーマンスが行われました。
校舎内ではお笑いショーや演劇、演奏など、各団体がそれぞれの特色を活かした催しが開かれました。


(写真:ゲーダイガーと記念撮影 2023年11月04日午後 天の川通りで)

(写真:6号館前広場でパフォーマンスするむつごろう雑技団 2023年11月4日午前)

 今年度の学園祭について、飲食模擬店を運営していた学生は「今年から飲食解禁で、学園祭を盛り上げたいと思って企画した。来場者もかなり多く、学園祭初日は14時で店をしめることになり、提供できないお客さんがいて申し訳なかった」と話すほどの盛況ぶりでした。

 大阪市内から来た来場者は「にぎやかで芸大ならではの学園祭だった。去年なかった飲食の模擬店があったのが一番よかった」と楽しそうに話していました。


被爆の惨状 見つめた学生や市民 学園祭で広島G7テーマにパネル展

2023-11-04 20:36:43 | ニュース

 大阪芸大の学園祭2023『ビヨンド×リバウンド』で、大阪芸大ジャーナリズム研究会が企画展示「各国首脳はどこまで被爆の実相に触れたのか〜メディア報道で読み解く広島G7〜」を行いました。2日間で約80人が会場を訪れ、広島・長崎の被爆の実相を伝える写真などに改めて向き合っていました。<学園祭企画班>

(写真:「各国首脳はどこまで被爆の実相に触れたのか」の会場には、学生のほか会社員や教員も訪れた 2023年11月4日15時00分 ※画像は一部加工しています)

 ロックのステージ音楽が遠くに聞こえ、模擬店のソースの匂いから少し離れた9号館3階303教室。静かな雰囲気のこの教室で、大阪芸大ジャーナリズム研究会と放送学科住田ゼミの合同企画展「各国首脳はどこまで被爆の実相に触れたのか〜メディア報道で読み解く広島G7〜」が行われました。

 100人弱が入る中規模教室の3分の2のスペースに、展示用のパーティション16枚が並べられ、広島と長崎の平和団体から借用した約60枚の写真や解説のパネルが並べられました。
 被爆直後の記録写真には、ぼう然と橋のたもとにたたずむ市民や、救護所でやけどの手当てを受ける人々の生々しい様子が写っています。
 
 教室前方のスクリーンには、地元の富田林市で中学生らに体験を語ってきた、小田園枝さん(88歳)と上本保彰さん(82歳)の証言ビデオが流されました。2人は原爆投下直後、広島市郊外に大粒の雨が降ってきたという話や、戦後市内の川でシジミを取っていたら人の骨を見つけたという体験を、今年7月下旬にインタビューした映像の中で語っています。

 教室の一番後ろには、「被爆の実相 各国首脳に伝わったか メディア報道で読み解く広島G7」のパネルが並べられています。ジャーナリズム研究会と住田ゼミの学生たちが、今年5月に行われた広島G7について、「各国首脳は原爆資料館の40分間で、被爆の実相に触れることができたのか」、「彼らは、被爆者の遺品やメッセージをどう受けとめたのだろうか」と議論した、その元になった報道を引用・解説したパネルです。

 初日は、他大学の学生や、留学生、小学校の教員ら30人近くが会場に訪れました。来場者の声です。

【奈良県 小学校教員】
平和学習の参考になるかなと思ってきた。知らないことの方が多かった。いろいろ勉強になりました。

【大阪府 大阪芸大生の母親】
こういう機会がないと見ることができない内容だった。特に長崎のパネルの、溶けたガラスに手の骨が混ざって残った生々しい写真には驚いた。

【大阪府富田林市 50代男性】
芸大の学園祭には初めて来た。パンフレットを見て会場に来た。広島と長崎の訪問経験があるため、復習する機会になった。

【大阪府茨木市 20代(中国からの留学生、追手門学院大学学生)】
パンフレットを見て来た。中国では日本の戦争の歴史を知ることがなかった。とても悲しく感じた。

【大阪府吹田市 男子大学生】
広島出身。小学校のときに学んだ原爆についての記憶も曖昧になっていたので、今回の展示で大切なことを思い出した。

【堺市 30代男性】
パンフレットで興味をもった。(被爆の惨状は)トラウマなためこれまで避けてきたが、今日は新たな学びを得られた。

【滋賀県 会社員男性】
重音テトのファンで、学園祭に来場。せっかくの機会なので全てのブースを周りたいと思って来た。新鮮な経験をした。

【明石市 男性40代 小学校教師】
これから行く修学旅行の勉強のために見に来た。(原爆のことを)詳しく学ぶことができて良かった。

【奈良県 20代女性 会社員】
たまたま通りかかった。教科書でしか見たことがなかったから、勉強になった。結構ショッキングでした。

【小学生 男児(家族とともに来場)】
たまたま通りかかった。核爆弾は恐ろしいと思った。

(写真:2日目の午後には多くの人が会場に訪れた 2023年11月5日16時17分 ※画像は一部加工しています)

 2日目に会場に訪れた市民や学生53人に聞きました。

【奈良市 芸大生の母親】
日常で使うものが原爆で破壊された様子が詳しく展示されていた。勉強になった。

【家族と訪れた10代】
(焼けて)黒いお弁当箱の写真が印象に残った

【兵庫県 46歳の息子と訪れた82歳の母親】
息子が大阪芸大の卒業生で、学園祭に来てみたいと思っていた。今回は教員のTwitterを見て来た。
息子が中学低学年の時に広島に行ったときに見た写真を、改めてこの会場で見た。胸が痛む。
令和の今も戦争が起こる世の中だ。日本は、絶対に(戦争を)やってはいけない。

【広島県 芸大生の母親】
夫や娘ら家族と学園祭に来た。次男がデザイン学科の学生。
被爆者の描いた絵が印象に残っている。
私たちが(広島で)普通に習っていたことを他県の方は知らない。こういったものを見て、(被爆の実態を)広く知ってくれたらと思う。G7のことに関しては関心が薄かったので、パネルを見て知ることができた。

【神戸市 27歳男性、29歳女性】
通りかかったので立ち寄った。
被爆者の描いた絵がショッキングだった。

【大阪府貝塚市 45歳男性、32歳女性】
学園祭は好奇心で来た。
まとまっていて、(被爆)当時の様子がよくわかった。

【大阪 高校生女子】
芸大に興味があった。時間があったから立ち寄った。
写真に映る人々は、何を考えていたのだろう。
戦争は怖いなと改めて感じた。

【堺市 夫婦 49歳男性、51歳女性】
娘が芸大放送学科生。
全身火傷の写真が印象深かった。順序通りまわることで分かりやすかった。

【大阪 42歳男性、70歳女性】
''戦争''という言葉に興味をもって、パネル展示を見に来た。
原爆資料館などは、もっと現実を見せるべき。
写真についての来場者の感想も入れるべき。写真の羅列で、ただの展示になってしまっている。

【芸大OBと芸術計画学科4年生の男子学生 2人組】
広島県出身ということで関心があって来た。
やっぱ破壊力はやばい。(広島の街が破壊されて)こんな更地になってたんだって。
原爆のインパクトや、頭に残ってしまうような感覚がもっとほしい。

【芸大生とその友人 24歳、21歳、21歳】
通りがかって会場に来た。
遠い(昔の)話ではない。身近に感じないといけない話だなと思った。
合宿を行って、調べて、こういった感じにまとめていて、すごいなと思った

【堺市 高3の男女2人組】
学園祭を回っていてこの場所にたどり着いた。
ショッキングなもの(被爆者や遺品の写真)も多くあった。
テレビで流すには、子どもたちには刺激が強めだとは思うが、流していくべきだと思った。

【男子芸大生と高知から来た女子大生】
いろいろ回っていてこの場所に来た。
夢に出てきそうだなと思った。

【男子芸大生 放送学科4年生】
声優コースの卒業公演に特攻隊のシーンがあるので、(戦争関連のことを学ぼうと思い)この会場に来た。
写真と違って、絵にはあまり信ぴょう性がないのではないかと思っていたが、広島と長崎の両方に同じような構図の絵があり、絵には(被爆者が目撃した)真実が描かれていると感じた。背中に大やけどを負った長崎の郵便配達の少年の写真が印象に残った。息子の姿を見た親は、本当に辛かっただろうと思う。撮影日の夜に亡くなったという、横たわる兵士の表情も印象的だ。

【守口市 30代の男女2人組】
隣の教室からの流れで来た。
今も同じことを繰り返してるなと、人って変わらないなと思った。

(写真下:「各国首脳はどこまで被爆の実相に触れたのか」のポスターが貼られた会場入り口 2023年11月4日午後)


初日から模擬店に長い列 4年ぶり飲食OKの大阪芸大学園祭

2023-11-04 20:19:06 | ニュース

 大阪芸大の学園祭が11月4日(土)に開幕。今年のテーマは『ビヨンド×リバウンド』。「一般企画」の飲食の模擬店が4年ぶりに復活し、昼には焼きそばやたこ焼きの店の前に長い列ができました。あわてて食材を追加調達する店もあり賑わいました。5日(日)まで行われます。<取材班>

(写真:大勢の来場者でにぎわう天の川通り 2023年11月4日12時25分、河南町東山の大阪芸大キャンパス ※画像は一部加工しています)

 12時を回るころには、天の川通りの飲食の模擬店前には人だかりができ、人が前に進めない状況になることも。
焼きそばを販売している1年生のグループの店『限界芸大生の集い おいでやす』の学生は、「初めての学祭で、思っている以上に売れて戸惑っています」と話していました。
 ベビーカステラを焼いているアカペラサークル VIVENTEの『VIVE(ビベー)カステラ』は、14時過ぎに整理券制を配りながら約3時間待ちになりました。
 4年生のグループ「芸大TGO」が運営する『たこ焼き つぼ八』では、16時をすぎても列が伸び、実行委員から隣のテント前に伸びないように声をかけられる場面も。

 なかには、あわてて食材を追加調達するため、近くのスーパーに買い出しに行く店もあり、4年ぶりに飲食の模擬店が復活したキャンパスは、おおにぎわいでした。