大阪芸大放送学科の学科長・石川豊子さんが、自身の乳がん体験をいかし、患者の心の支えの場づくりや、がんの早期発見につながるメッセージを発信するため、一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げました。<取材班>
(画像:がん早期発見の啓発活動などを目的に一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げた石川豊子さん 2024年2月にアップロードされた同法人の動画から)
大阪芸大放送学科学科長の石川豊子さんが、乳がん早期発見の啓発活動などを目的に、一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げました。
2007年から大阪芸術大学の教授として教壇に立ってきた石川さん。2016年には学科長に就いて忙しい教員生活を続けてきましたが、2023年1月に74歳で乳がんを発症。2月、右乳房の全摘出手術を受けました。
退院後、2週間で職場復帰を果たしたものの、術後のホルモン療法がなかなか合わず、その辛さを経験。
その間、がんの体験者の術後の痺れなどの体調の辛さや、精神面での厳しさについて、周りの理解が足りないことなどを見聞きしたと言います。
こうした患者のしんどさの共有や、がんの早期発見の啓発活動をすることを目的に、石川さんは2023年秋、一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げ、代表理事に就任しました。
これまで大学で接してきた学生ら若年層や、自身の経験してきた子育て世代、そして高齢者と、幅広い女性に向けて情報を発信していきたいと期待しています。
また「乳がんは女性だけでなく、男性もかかる。パートナーとしての理解も大切」と、男性に理解の輪を広げることも視野に入れているといいます。
石川さんは、今年3月末で大学教員を退き、法人の活動に専念するということです。
一般社団法人「サロンウーマン」のサイトは、https://www.ishikawatoyoko.jp/enlighten.html 。
動画のメッセージは、https://youtu.be/HUFZ94p25XM?si=S_KxYEWw0Czl-ofd 。
(画像下:一般社団法人「サロンウーマン」のロゴマーク 同法人の動画から)
了