日本四大漆器産地と言うと、石川県の山中漆器、福井県の越前漆器、福島県の会津漆器、和歌山県の紀州漆器だそうです。
勿論、他にも美しい漆器は日本各地にあります。乾燥させるには湿度が重要ですから日本には古くからの漆との関わりがあるんです。
漆は縄文時代から使われていて、世界最古の漆器は、7,000年前の中国のものとされていたんです↓
ところが、この説が覆ったんです。。北海道函館市で、漆を使った約9,000年前の副葬品が発見され、これが世界最古のものとなったのです。スゴいですよね。↓垣ノ島遺跡から。
これは垣ノ島遺跡の後期のモノです。↓
７０００～３０００年前の縄文時代の福井県若狭や青森県八戸市の是川遺跡などからも、漆塗の櫛などが数多く出土しています。
八戸是川遺跡↓
福井県若狭↓
まぁ、とにかく圧倒的な歴史の漆を使う民族である日本人ですから、有史以来、世界から伝播してきた技法を色々吸収していくわけですが、その技法の中でも堆錦(ついきん)は琉球漆器で使われる技法になりました。
漆と顔料を混ぜて、堆錦飴(ついきんあめ)を作り、加飾する独特な技法です。
顔料。
チョークの平べったいのを作り、、
シート状にして切り出して、、
張り付け、乾燥。
で、完成したのが、これ。
綺麗でしょ？
この技法は、ミャンマーを始め、東南アジアに現在も存在しています。アジアで編み出された技法が琉球に伝わり、琉球漆器の代名詞になったわけです。
今回、菓子皿５枚セットを入手。新品買うとなかなか良い値段なんで、別ルートで手に入れました。
バナナ(芭蕉)やパパイヤ、熱帯の花をモチーフにした漆器が多いので使うが側も楽しめる琉球漆器、沖縄土産に是非どんぞ。
では、皆様。
paikaji
