私感・雑感

平和、平穏。

安全、安心。

でもそれらを脅かすものは許さない。

北野誠氏の騒動に思う……

2009年04月14日 | 日記

関西出身のタレント、北野誠氏が、活動停止に追い込まれている。

最初Cafeの先輩のBBSで初めて知ったときは…関西を地盤に活動しているタレントだから、そんなに大きな騒ぎにはならないだろう、などと思っていたが、日曜から月曜にかけてはグーグルニュースで注目のニュースランキングのトップになっていたので、若干驚いてもいる。よその地域での関西のタレントの知名度に私は疎いみたいだな。

私はラジオは聴かないし、テレビもそんなに視ないけれど、今回の件ははっきり言って不気味に感じる。ただのひとつもはっきりとした真相が明らかになっていないのだ。

ラジオでは結構「毒舌」との評価が定着しているようで、言いたい放題言っていたらしいが……私の好きな番組「探偵!ナイトスクープ」ではそんなイメージではないんだけれどもね。
かつて氏は山本リンダ写真集“Wanjina”をラジオで酷評して、記者会見して謝罪したりしたこともあったけど、今回の騒動については全く何がなんだかわけが分からない。

松竹芸能は今回の無期限謹慎についてはきちんとした事実関係をザックリとでいいから明らかにして、視聴者・ファンに対する説明責任を果たすべきだ。
北野誠氏本人のブログも消えているし、竹内義和氏のブログでもはっきりとしたコメントは書かれていない。
「関係者にご迷惑をかけることになるので……」との理由で松竹も口をつぐんで、事実関係を少しも明かそうとしないのは不思議だし残念だ。

ネットで色々と調べてみても、出てくるのはやはり憶測あるいは推察ばかり……。

それらつまり誠氏の具体的な発言の数々について一つひとつ検証するのはここでは止めておく。長くなるし、だいいち新たに要らぬ誹謗中傷を拡大再生産するネタになるといけないから。

ただひとつだけ思うことは……かなり大袈裟に感じるかも知れないけれど、言論の自由が弾圧されようとしているんじゃないか、というか、その流れの1つのような気がしてならない。

もう少しちゃんと説明すると……
私が危惧しているのは、今回の騒動で「事実を明らかにしなくても、封殺することができる」という悪しき慣例を作ってしまうことになりかねない、つまり「永山基準」じゃないけど、「北野基準」みたいなものが作られてしまって、今後定着していくことになりはしないか、ということだ。
そしてそれが恣意的に拡大解釈されて行って、少しでも都合の悪いことを言ったり書いたりした人に対しての風当たりが強まっていく、その布石になってしまう、実はそっちの方を危惧している。
でも実は私の杞憂で終ってほしいとも思うのだが……。

もしも北野誠氏が言ったことが事実に相反するなら、つまり嘘八百だったなら、話題として取り上げられた側は正々堂々と公の場で論争するべきだ。「事実無根の誹謗中傷だ。」として。
で、もしも事実であったならば、「臭い物に蓋」の論理で、つまり仮に事実であったとしても、あるいはどんなに正しいことであっても、報道ができない、ということに繋がって行くんじゃなかろうか。

勿論、言論の自由を盾に、何でもカンでも報道していいと思っているわけじゃない。事実無根のことや触れられたくないこと、個人の秘密・プライバシーに関することは一般的にはタブーだろう。
そういったことから考えると、おそらく……いや、止めておこう。

私の憶測や推測をここで書き連ねると、一部分だけが「切り取られて」一人歩きする可能性もなくはないから。
そういったことも考えて……今回のように正確な事実関係も明らかにせず、タレント降板という形で真相を闇に葬ってしまおうというのは全くもって許せない。

何も微に入り細を穿つまで明らかにせよと言ってるのではない。

一文で結構、具体的に相手の氏名を明らかにする必要はないが、「事実無根の誹謗中傷を行ないました」でもいい、あるいは「個人の秘密を暴露してしまいました」でいいから、何がしかの「かたち」で表現してほしい、ということだ。
勿論事実はそうじゃないことを私個人は願っているのだが……。

しかしそうなったらなったでまた「秘密ってどれやねん??」とか「事実無根って、どれが事実やねん??」となってしまって、またまた要らぬ憶測やデマを生む可能性も十分にあるんだけれども、少なくとも真相が全くといっていいほど闇の中という現状を、各関係者は何とか収拾させなくっちゃいけないと思う。
でないと、このやり方のままでは、誠氏のファンや「ナイトスクープ」のファンはみな納得しないだろう。

私は何度もここで触れているんで敢えて引用するのは何だかクドイようにも思うのだが……フランスの啓蒙思想家、ボルテールの有名な一節から……

「私はあなたの意見に反対だが、私は私の命にかえてでもあなたが意見を表明する権利は守りたい。」

松竹芸能含め関係各者の善処を望む。

まあ、こういう見方もあるけどね、これも全てと思っちゃいない。

http://www.cyzo.com/2009/04/post_1857.html


……と、ここまで書き上げてからふと気付いた、もう1つ考えたい可能性は……目隠しだ。

新聞などでしばしばあるが……何か大きな事件や事故が起こったりすると、ベクトルが一斉にそっちに向いてしまうことがある。

そのネット版……と視るのは穿ち過ぎだろうか。

例えば国会で重要な法案が審議されているときに、たまたま大事件などが起こってその報道に政治関係の報道が埋もれてしまう、なんてこともなくはなかった。

マスコミに報道されたくない「何か」を抱え込んだ者(個人か団体かはわからないが)の圧力でなんらかの目隠し(目反らしと言うべきか?)探しが行なわれ、かねてより毒舌で知られておりその言動に不満を持つ者も多くいた誠氏ならそう文句もあるまい、もし彼が干されたらネットではみんなそっちに関心が行くだろうから……。

で、あえて大手新聞休刊日に実験的に試みて、今回誠氏はそのスケープゴート=実験台になったと……。

えーっと……どう……なんだろう……。

まあこれが誤りであってほしいとも思うのだが……。
あるいは私の深読みし過ぎであることを願うのだが……。

おいおい、つまり私もこの術中にハマッた、ってことを自分で認めるわけだけど……ね。

いつもならもう少し早い段階でこの方面へピンと来るんだけれども、ここ1週間以上のポカポカ陽気……いや、初夏を思わせる気温で少し頭がボーっとしていたんだろうな。
なにせ雨自体4日土曜以来10日ぶりだし、この1週間なんか特に先週後半は夜になってもなかなか気温が下がらない。
日中も電車ではゆるく冷房が入りだしたし、外を歩くと気持ち日焼けしたようだし、夜間でも室温で24~5℃あるから、土日に大掃除をして、扇風機とエアコンを稼動させる準備をした。

暖かく、そして暑くなっても、頭がボーっとしないように気をつけて過したい、あらためてそう思った。