私感・雑感

平和、平穏。

安全、安心。

でもそれらを脅かすものは許さない。

貧困ビジネス……

2009年10月04日 | 日記
今年の初めの頃だったかな、いわゆる「ゼロゼロ物件」ってのが話題になったことがある。
つまり、敷金も礼金も0円にして、住人に貸すのは「部屋の付いた鍵」という、摩訶不思議なビジネス。
で、1日でも滞納したら速攻で鍵を交換してその手数料ウン万円を徴収する、というやり方。
ひどいのは、家財道具一式撤去されて、鍵を高い交換手数料払ってオーナーから借りても中に入ればもぬけのからだった、って。

家賃滞納してもいい、なんて思わない。
けど、たった1日の滞納だけでそれはあまりにひどすぎる。

大体敷礼ゼロ物件に住もうなんて人は裕福じゃないどころか、貧困層の人が多いのが相場だろ?弱みにつけこんで貧困層をもっと貧困にしているなんて、とるとこ間違ってるよな。

そうそう、滞納で思い出した。一旦は凍結された、滞納者リスト作り。これも、要は「貧困層が借り難くなる」システムだ。
勿論滞納がかまわないというんじゃない。オーナーにはオーナーの生活もあるだろう。
だけど、こういうリストを作ると、まあホワイトリストはよしとしてもだな、不動産業界ブラックなんて作って、止むを得ない事情(長期入院や長期出張、海外短期留学など……)での滞納者もブラック入りするだろうし、これも貧困層の生活と権利を奪うことになるだろう。
人は誰でも、人間として健康で文化的な最低限度の生活を営む権利、日本国憲法にも保障されているはずなんだけど……
私に言わせればこんなの違憲だぞ。

かと思うと、今度はホームレスを囲い込んで生活保護を受給させ、その保護費をピンハネして手許には殆ど残らない……なんてのが新聞に載ってた。
弁当代が何これ?ってくらい高いし、布団やなんやらの使用料もはぁ~??って値段だ。

これもまた貧困層を固定化するシステムの1つだが、前述二つと明確に違うのは、源資が公的資金、つまり公的扶助制度を悪用して、さらに貧困をより貧困にするという働きをしていることで、一層たちが悪い。

小泉改革、いや、私に言わせれば小泉改悪だけど、これは一体日本に何をもたらしたのか。

勿論小泉さんだけが悪者じゃない、それまでにも多々とんでもない悪法をゴリ押ししてきたこともあったし、近年も「政権ポイ」した方々や「政権交代」のトリガーを引いた方(←皮肉で言ってます)も随分なことやってくれているけど、今の政府与党はどうか民衆の声をしっかり聞いて、人々の暮らしが少しでも良くなる方向へ、それこそ貧しい人も、お年を召された方も、子どもも、母子家庭も、障害をかかえている方々も、みんなの負担が少しでも減るような方向で頑張ってほしい。

社会的弱者に優しい社会は誰にでも優しい……そう、思う。