Pandakingなgooブログ

パンダミックな
インフルエンサー

大地震の死者4万人超える=トルコ最悪の被害、救出も続く

2023-02-15 07:13:16 | 日記
大地震の死者4万人超える=トルコ最悪の被害、救出も続く

この国にあるからこそ、まだ「救助」がなされる。ひとつ国境を越えると「敵対地域だから」と救助のない国もある。トルコに断絶を申し渡してきた国境を拓いた国もある。「火事と葬式は村八分」なんていう故事が日本にはあった。

 「国境の向こうは絶望しかない。子供たちは建物の生き埋めとなり親たちは何とかして救出しようと残骸を片付けている。数百人、数千人が生き埋めになったが、10人に1人でも救出できるか分からない」

 トルコとシリアの国境にあるハタイ県東部の検問所で12日朝にシリアから逃げてきたラブハンさん(40)は「地震で停電となり、食べ物も飲み物も足りなくなった。このままではみんな死ぬと思い国境を越えた」と語った。約20キロ離れたアルカマラから母親と妻、息子を連れてきたラブハンさんは「これからどうやって生きていけばいいか心配だ」と深いため息をついた。

中日春秋
2023年2月15日 05時05分 (2月15日 05時06分更新)より
▼オスマン帝国で一九一五年に始まった少数民族アルメニア人迫害は知られる。犠牲者は百五十万人とも。アルメニアは「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と位置付けるが、トルコは組織的な虐殺を否定し対立する
▼国交のない両国の国境が先日開かれ、大地震で被災したトルコにアルメニアから救援物資を運ぶトラック五台が入ったと通信社が伝えた。国境開通は閉鎖された一九九三年以来らしい。トルコ政府関係者は「アルメニアの人々の寛大な支援をいつまでも忘れない」とツイートした。対立があっても、危機の人々を救おうとする姿に胸を打たれる
天災に国境なし。一人でも多く生き残って欲しい。

「四耐四不(したいしふ)」

2023-02-15 07:00:28 | 日記

<評伝> 逆境を克服、不動の人 豊田章一郎さん死去
中日新聞2023年2月15日 05時05分 (2月15日 05時06分更新)

創業者の嫡男としてトヨタを世界的企業に育てた豊田章一郎さんだが、その生涯は栄華よりも逆境の方が多かったのではないだろうか。戦中戦後の困窮生活を耐え、野菜や花をリヤカーに載せて家族で売り歩いた。経営危機を受けての父喜一郎の退陣、そして急死。容赦ない試練が青年期の章一郎さんを鍛え、強さと鷹揚(おうよう)さを植え付けた。
 長年のトヨタ取材を通じて接した章一郎さんは、動じない、揺るがない、軽々に動かない、いわば「不動の人」であった。日米自動車摩擦がピークに達していた一九九五年。米政府による対日制裁発動が迫る中、「日米交渉を決裂させてはいけない」と最後まで落としどころを探り、土壇場で譲歩案をまとめて両国政府を説得した。愛・地球博(愛知万博)の協会長としては、博覧会国際事務局(BIE)から環境破壊との警告を受けて開催も危ぶまれる事態に、「もっと知恵を出せ、しっかりやれという激励だ」と地元の動揺を抑えた。判断が遅いと言われても、バブル経済やマネーゲームに決して踊らず、多くの企業を破綻に追い込んだバブル崩壊を無傷で乗り切った。

大きなところにのっかって、って人ではなかった。否応のなさのうちを、自らの足で進むとした自分って者のある人の佇まいを感じます。

章一郎さんが座右に置いた言葉に、中国清朝の英雄、曽国藩の教えである「四耐四不(したいしふ)」がある。「冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁(さわ)がず、競わず、随(したが)わず、もって大事をなすべし」。まさにそれを実践した経営者であった。
 二〇一〇年に見舞われたトヨタ車の世界的リコールで、長男の章男社長が米国議会の公聴会に呼ばれて追及を受けるテレビ画像を、徹夜で見守った。帰国した息子に「おまえが謝っているのを見ていたら、トヨタに関わる人みんなが、現在過去未来を含めて謝っているように聞こえたよ」と打ち明けた。進退を賭して渡米した長男の姿は、労働争議で集中砲火を浴びて辞任した父の姿と重なったに違いない

ありがたい智慧を得ました、「四耐四不(したいしふ)」刻みます。
安泰に見えていそうなものでも、その内実には外から伺い知れぬ忍耐にまみれたものであり、困難に継ぐ困難をひたすら耐えぬき、折れず、前進をたゆまないで「居続ける」生涯になる