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ハーレム、シリア、2月13日 (AP) ― トルコ南部とシリア北西部で2月6日、マグニチュード7.8の地震が発生したが、その際に倒壊した自宅に閉じ込められたシリア人姉弟が、地震発生の翌日、救助隊に救出され、市内の病院に収容された。
姉の5歳になるジナン・アル・シッリさんと、生後11カ月になる弟のアブドちゃんは、この地震で両親と他の兄弟姉妹を失った。
ガレキに挟まれたジナンさんは、弟の頭を腕でかばいながら、救助隊に「あなたのメイドになりますから、助けてください」と哀願する姿がSNSに拡散して、観る人の涙を誘った。
この地震でトルコとシリア両国で、あわせて3万3000人以上が亡くなったが、この姉弟はその地震によって取り残された数知れない孤児のうちの2人となった。
医師や専門家によると、ほとんどの場合親族が孤児を引き取るが、ジナンさんととアブドちゃんの姉弟も、大おじに当たる親類が面倒を見ることになったという。
瓦礫の下敷きのうちに、お姉ちゃんが「生き残る」ためにこの態勢のうちに言い添えた言葉。自身が孤児になるさなか、守れた血縁の弟をかばいながら、生きる方向を放つような言葉。
職業としてのメイドなんて言葉じゃない。自分の身を、人生を捧げるから弟を、私を助けて下さい、無為に頼んでません、メイドになりますから、というバーターまで申し出ている。
この子たちの未来に明るい光が射しますように。
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