あっち向いてホイ! ~ 2nd season ~

虹の橋の子供たちに背中を押されて次女を迎えました。2016年7月24日、ブログ再スタートです!

初めまして!ようこそ「あっち向いてホイ!」においでくださいました



2nd seasonの「あっち向いてホイ!」は 虹の橋のたもとと我が家を7色の光で結んで
息子や娘はもちろんのことその他虹の橋メンバーとりとがお話しすることもある
”何でもアリ”な不思議なブログです。
一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします♪

宣伝のみのコメントにつきましては随時削除させていただいております。ご了承ください。




のこされた時間を告げられて

2013-07-18 13:45:14 | 娘・闘病記録(粟粒性肺ガン含む)
こんにちは れいです。

ここ数日曇りや雨の日が続いている我が家地域。
娘がお空の神様に
「ママは夏が苦手なの。暑いと倒れちゃうから
すこお~しずつ すこお~しずつ暑くして?」
ってお願いしてくれているみたい。
お陰でママは娘ちゃんとのお散歩コースを
今日はあっち、明日はこっち…と
思い出して微笑みながらノルディックしていますよ。
ありがとうね





続きです。
2013年6月16日 日曜日 ガン告知から11日目


14時15分
ファストフード店のドライブスルーに寄って遅いお昼を買う





14時34分
家に着いて駐車場でおしっこだけする





14時51分
ヨーグルト少し舐めたとボスが言うのでお皿に2/3量ほど出し
野菜パウダーをティースプーン1/2量ほどまぶして
スプーンであげると舐めたようだ
もしや朝食食べてないしステロイドも投与したし…と思い
お腹空いてきたことを信じてナチュラルビスケットを開封し
1/2枚をあげてみると食べた!





14時45分
さらに1/2枚追加。これも喜んで食べ、結局1枚食べたことに





14時49分
物欲しそう…??さらに1/2枚。(ゆっくり食べきる)

14時58分
新しいロープを出して見せるが「・・・は?」という顔
トイレットペーパーの芯に入れる間じっと見ているが遊ばない





16時
フード5粒あげてみたら食べるのでお皿に2/5量ほどを出し
野菜パウダーをティースプーン1/2量をかけてあげてみる
1粒だけ残して全部食べる。よかった!





16時31分
クリスの上でうつらうつらする





18時10分
少ししんどそうに見える


18時30分
病院でのことを振り返って考えてしまう
”先生待った!余命にまつわることは一切言わんといて!”
って言わなかった私が悪いんだ。誰も責めたくない。
ボスにも娘にも申し訳ないことをしてしまった
頭の中でグワングワン鳴り響く
「もうやってあげられることはそんなにないですよ」
の言葉。
連れて行くんじゃなかったという思いと
責めたくないという思いが頭の中で鬩ぎ合う
余りに短い残された時間に大きなショックが再びやってきて
ぼぅっと隣の部屋へ

へたり込むと目の前にピンクのバッグ
左を見ればスリング
右に青いお出かけバッグ
いろんなところにたくさん行った…
ずるずると青いバッグを引き摺り下ろし抱きしめる
抱きしめる
抱きしめる

堰を切ったように涙が溢れ嗚咽を漏らしてしまう
泣いたらダメだ、娘に心配させてしまう。でも止まらない
小さい声で”どうしよう…どうしよう…!!”と何度も言ってしまう
気付かれないように左手をグーにして口に強く押し当てるが声が出る
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら
何度も娘のバッグを強く抱きしめる

ボスが気付いてやってきて黙って抱きしめてくれるが止まらない
状況を把握できず、上手に気持ちも処理できず吐きそう
「気持ち悪い…」と言ってしまう

18時36分
娘の「わんわん!! …わんわん!!」という大きな声が聞こえる
リビングのすぐそばまで歩いてきたようだ。ボスが
「娘、私を一人にするなって怒ってるで?」と言いとりあえず一人で戻る
娘の声は私に向けられていることがハッキリわかる。私には
「ママ!
私まだ頑張ってるんだからずっとそばにいて!
泣かないで!」

と言っているように聞こえた
娘の心の声で我に返り少し落ち着く



18時37分
リビングに戻ると娘普通にしているので
「ママちょっと鼻水でちゃってさーあ。
恥ずかしいからあっちの部屋に行ってたのーぅ。
だってホラ、娘ちゃんに見られちゃったら
カッコ悪いだの汚いだの言われちゃうじゃなーい?
マネージャー失格よとかね?
だからこっそりハナミズ拭きに行っちゃったー♪
隠れちゃったよごめんね♪」
という
いつものセリフ言うが娘に鼻息をかけられる


19時36分 3人でお散歩 氏神様まで
娘を抱っこしご挨拶する

「息子のときと同じように
この子がこの子らしく
最後まで生きられますように」

ここまで言って涙がどっと溢れる

「わたしの、だいじなむすめです。
痛かったり辛かったり…そういうことが少なく済みますように
お力添えを、よろしくお願いします」

涙・涙で声を搾り出してお参りする


20時10分 帰宅


20時27分 夕飯
馬肉を冷凍庫から出して細かく刻む(2カケ分)
ボス片手にほんの少量のフードを出し
「このくらいあげてもええ?さっき食べたしなあ?」と。完食
馬肉も指先で溶かしながら上げて?と言いながらお皿ごと渡す
「野菜パウダーティースプーン1/5くらい
まぶしてあげたら一心不乱に食べたぞ?
食べてくれることが父の日のプレゼントやわ」
と言いながらボスが笑う

ワイソンのナチュラルビスケットがすごくよかった、
娘結構食べてくれたので御の字。もう一袋買ってきてもよかったねと
ボスと話す


20時32分
今日新しく買ったロープを少しだけ噛んで遊ぶ
そおーっと手を伸ばすといつものようになり、両手で抱え込んで
「私のなんだから!」と怒る
再び噛んで遊ぶ娘ちゃん。でも長く続かない


20時45分
スイカ食べようか?と言って2切れ用意し、まず先に娘にあげたが
クンクンと匂いを嗅ぐだけ。初物だよ~?というが食べない
手のひらで潰してあげても食べないので
「じゃあママが食べちゃうよー♪」といいつつ
テーブルの上にお皿を置いたままお弁当の支度をすると
終わる頃に娘がトコトコやってくる
「あら娘ちゃん来たの?でもこっち終わったからスイカ食べるよ?」
と言いながらテーブルにつくが
キッチン前で伏せながら私を見ている
「娘ちゃんせっかくママの様子見に来たのにママこっち来ちゃったよ(笑)
スイカ、食べない?」と声をかけると歩いて来て右側にちょこんと座わり
じっと顔を見る
じーーーっと見て何かを言っているようだ
「スイカは娘のためにたくさん買ってあるから大丈夫だよ?
ムリして食べなくたってまた明日食べればいいんだから。
いいんだよ?」
と言う

21時8分
キッチンであれこれしているとボスが来て
「一人で泣くなよ?泣くなら2人で泣こうな?」
と言ってぎゅっとしてくれる
さっき娘に吠えられてちょっと目が覚めたわと言う

娘ときおり本当に辛そうにしている

23時30分
スイカのときの娘のことを考える
「ママだいじょうぶ…?」
「私の為に買ってきてくれたスイカ、一緒に食べられなくてごめんね」
「たべられなくて、ごめんね?」
と言っていたんじゃないかと思うと涙が出てしまう

23時55分
(上記)こういってたの?ママずっと、今、考えてたんだけど…
と娘に聞くと顔を背けたりあくびをしたりしている
目の動かし方が左右違うように見えて少し心配
触られるとしんどいようでイヤがるように見える
「…うんわかった。触られるのイヤなんだね?
じゃあ”触らない”という愛情をあげる。
ママは娘からたくさんのものをもらったから
今度はママがたくさんあげる。
娘がいいようにしていいよ」
と言っている最中私の右腕を1回トン…と枕に使った

おしっことうんち、夜中できますように
明日ブラッシングできますように


0時43分
クリスの上で寝ている娘の動画を撮る
撫でて、撫でて、撫でて


今日は延々娘の様子を気にしている
声かけも息子のときのことを思い出す
息子に黙って見守られてる気分だ
「オマエのこと、見てるで。」って…


―しっぽ1日上がっていた―



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笑顔の糸が切れた午後

2013-07-18 00:04:17 | 娘・闘病記録(粟粒性肺ガン含む)
こんにちは れいです。

今日は16日に起こった出来事の中で
今まで誰にも明かさなかった事実を書きました。
このまま伏せておくこともできたのですが
書いてお知らせすることについてボスも異論はなかったようなので
思い切って書きました。
16日の出来事は2回に渡って記します。
文章が多いので無理せずお読みください。





2013年6月16日 日曜日 ガン告知から11日目


9時20分
朝トイレ使っていたらしくおしっこ前面。うんち少々ゆるい感じ?という程度
朝食は食べない。ササミも馬肉も顔を背けて嫌がる


10時12分
馬肉2口


10時14分
キッチンペーパーの芯で少し遊ぶ
しっぽ常に上がっているので元気みたいだ


10時22分
食パン5口くらい食べる


10時27分
ビスケット1個


11時10分
ステロイド投与


11時30分
いつも歯石取りをお願いしているB病院へ3人で車で向かう



※ 家の駐車場にて










※歯石取りは4.5月ごろからずっと話していたことでした。
病気がわかってから慌てまして、無理を言って予約をお願いしました。
これは体力のあるうちに施術したかったことと
まだまだおいしいものをたくさん食べるんだ!という
願掛けのような意味合いもありました。


12時5分
相変わらず混雑している
受付の方に「娘ちゃんお預かりします。変わったことはありませんか?」
と聞かれたので「ありました。先生と1.2分お話ししたいことがあります」
というとさらにしばらく待たされる

12時20分ごろ 名前が呼ばれ診察室へ
A病院の院長先生に診てもらっていて
粟粒性肺ガンと診断され、現在投薬中であることを伝える
余計なことを言わなくても
レントゲンを見れば一目瞭然だろうと思い一応持っていったが
案の定”見てもいいですか”と言われたので渡す

病状云々の話しがしたくて時間を取ってもらったのではなく
歯石取りをしても問題ないのか、それとも
この状態ならあまりやらない(刺激しない)ほうがいいのか
それだけを聞ければよかったのだが
先生はレントゲンをシャウカステンに挟みながら
今までの経緯などを説明してと言うのでかいつまんで言うが
その最中事態は思わぬ方向へ転がる

娘の歯茎、舌の色、呼吸の状態、再度レントゲンを丹念に見て
先生は診察を始めてしまう
そして突然発したある言葉で二人とも絶句してしまう
その後も聞きたくない言葉のオンパレード

私は何とか立っていたものの
途中で立ちくらみを起こしてしまい壁に寄りかかる

今の今まで希望を持ちながら笑顔で普通に生活できたのは
院長先生が上手に余命宣告をしてくれたからだった
ごはんを食べなくなってきたことや呼吸の乱れ、
ここ最近決して緩やかではなく様子が変わってきたことは
ボスも私もお互い口には出さなくてもわかっていたことだった

「じゃあ、今日は歯石取りはやめておきましょう。ということでいいね?
ありがとうございました」

といって無理やり診察室から先に出るが
ボスと娘はまだ中で話している


待合室にいたシーズーの飼い主さんと話しながら待つが
手足が震えてどうしようもない
今聞いたことを全部忘れるかのようにいろいろ話すが
内容を何も覚えていない
口の中がカラカラに乾いている
とにかく一刻も早く病院から出たい
早く帰りたい
ここから一番遠いどこかに娘と一緒に逃げたい
なかなか出てこないボスに痺れを切らしドアを開け、促す

ようやく出てくる二人を座らせる
ボス娘を膝の上に座らせている
私は足に力が入らないのでベンチに座れず床にしゃがみこみ
両手で娘の顔を包みながら
「もう終わったよ、今日はもうおしまい。
…帰ろう?お家かえろ? 
…かえろかえろ」
と何度も何度も”帰ろ?””お家帰ろ?”と繰り返す
頑張って笑顔で言うが声が震えて涙が出て止まらなくなる
頬を伝う涙を娘が舐め続け、それでも笑顔で言い続けると
”ママもういいから”
と今度は言葉をふさぐように口元を何度も何度も舐める

ふと
「むすめーぇ?ドライブしよっか!
ボスとママと3人でドライブしよう。
ボスどこか一回りしてくれるよ?そうしよう?」
と話しているときに会計呼ばれる
足に力が入らず立ち上がれないのでボスに手を借り
「ううっ」と声を出しながら立ち上がって歩いていき、支払いを済ませる





※後にボスが話してくれたのですが
このとき先生は99%はガンかもしれないが残りの1%は
気管支炎か肺炎という可能性もあるかもしれないので
抗生物質を与えたらどうだろうか、
今のままでは息が苦しくなるので酸素BOXを用意したらどうだろうか等
いろいろとアドバイスをくれていたのだそうです。


病院を後にしてからボスは
普段はネット通販でお世話になっているお店まで車を走らせてくれた
車の中では私は息を吸うのも忘れるくらい
絶え間なく延々娘に話しかけていた
お店につくまでの間、娘は車の外を見ることはせず
珍しくずっと私の膝の上で横になっていた
息苦しいのか呼吸が辛そうで
体制を変えようとするがまたそのままへたり込む…の繰り返し
それでも到着するとサッと立ち上がり窓に手をかけて
「着いた?」
という余裕も

お店の中ではずっとボスが抱っこしていた
野菜醗酵パウダーと新しいロープ、ワイソンのナチュラルビスケットを買う
(新しいロープを買ったのもどこかで願掛けみたいなものでした。)
このビスケットはドッグフードに限りなく近い栄養価が得られる
良質の原材料を使っているものらしい。これならいい(580円)

娘帰りも車の中で呼吸が苦しそう











悲しいほど緑が美しい日でした。
娘は今まで以上に大切に大切に家まで連れ帰りました。


この日の記事は読者さまの記憶にも新しいと思います。
敢えてリアルタイムではブログに書きませんでしたが
このときの私たちは
「余命1ヶ月です。 今月末まで持つかどうか…」
と告げられた後のものでした。






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亡くなる1週間前 

2013-07-17 12:57:46 | 娘・闘病記録(粟粒性肺ガン含む)
こんにちは れいです。

毎日娘にまつわることで
やりたいこと、
やらなくてはいけないこと、
してあげたいことが目白押しであっという間に1日が過ぎていきます。
今日はかすみ草と小さなひまわりを3本買ってきました。
とても可愛らしくて娘によく似合います

今日の記事は娘が亡くなる1週間前の記録です。





2013年6月15日土曜日 ガン告知から10日目


8時55分 朝ご飯
手をつけず顔背ける。昨夜たくさん食べたからかな?
ササミもいらないというが声かけながら口元へ持って行くと食べる
2かけ用意したが1かけ分くらい食べたか?








9時15分 車でA病院へ
今日は院長先生の予約の日
「土曜日の診察は俺も一緒に行く」
とボスがお仕事休んで車で連れて行ってくれた
行く前駐車場でおしっこ、娘ドライブだと思って嬉しそう

病院についたものの手術が長引いているとのことでしばらく待つ
娘隣に座った女性に話しかけ
”可愛いわねぇ”と言ってもらえて嬉しかったのか
笑顔でしっぽを振っている

お待たせしました、と診察室へ通される
まず体重を量る 2.5Kg。”…少し痩せたな”と先生
「QOLを維持しましょう。
ネギやチョコレート以外何でも食べさせていいですよ」
とも。
ボスが突然
「旅行行って大丈夫でしょうか?」
と言い出し驚く
「え~と、旅行に連れて行ったからどうのこうのってことはない。
もし(万が一のときは)旅行に連れて行かなくても
そうなってたかもしれないんだから…
やっぱり行けるんだったら行っといたほうがいいんじゃない?
ってこの言い方あまりよくないけど(苦笑)」」
と先生は答え、
この子の体調が大丈夫なら行っていいと思いますよーとニッコリ笑う
ステロイドは10日分出しておきます、切らさないように飲ませましょうと

快適に過ごせる温度などを聞く
温度が23.5度でちょっと寒いくらい、湿度は55~60%とのこと
さらに呼吸が苦しい子には酸素濃度を25%にしてあげると
かなりラクになるとのこと
娘が少ししんどそうに息をすることを言うと
「仮に酸素を口元にあてたとして
それをイヤがるということはまだ元気。
本当に辛いなら自分から吸いにいきます。
ラクになれるのをわかってるから」
とおっしゃる
これで娘が少しでも快適に過ごせる環境を整えることができそうだ

”もう今お嬢さまです。好きなよ~ぅにさせてます”
と言うと院長先生はケラケラ笑い
「こだわらずに娘ちゃんが口に入るものを何でもあげたらいいよ。
いや本当はダメなんだけどね?
でもQOLを維持して機嫌よく過ごせるようにしてあげましょう」



その後主治医の先生のところへ行き報告
爪きりと肛門腺絞りしてもらう
娘爪きり中じーーーーっと私の目を凝視しながら
大きくお口を開け大きな声で
「わあ~~~~ん! わあ~~~~ん!」
と何度も何度も元気よく吠える。


11時30分 帰宅
駐車場でおしっこ


12時2分
早速ステロイド投与する。2.3口ササミを食べるが
ごはんは食べたくないと顔を背けてしまう


13時50分ごろ
うんちとおしっこ(少し)したようで片付けるがうんちに粘膜?
牛肉のスジ?透明な何か。写真撮る。うんち柔らかかった
あとで下痢しないといいけど…


~夕方にかけて~
食べなかった朝ご飯の分をボスがちまちまあげていたようだ
食器にあった40粒くらいのフードをお腹が空いたのか食べたとのこと


19時47分 夕飯
ボス1粒ずつゆっくりあげる。1つ1つにおいをかいで食べている
途中で馬肉を出したらまた口からぺっっ!と上手に吐き出し、ボス大笑い
時間をかけて結局完食












※ 娘は12日くらいから食べ物を口元に持って行く度に
一つ一つ何かを確認するかのように必ず匂いを嗅ぐようになりました。
最初のうちは
中に薬が入ってないか、何かを仕込んでないか等を
確実にチェックしているように見えて笑えたのですが
何となくそれだけではないような気がしてきたのがこの頃で
院長先生がおっしゃっていた
「飼い犬は甘えることを覚えたので
”もっとおいしいのがいいなー”
”缶詰なら食べてもいいかなー” …ってね?」
という言葉が思い出されました。

ワガママが増えてきて可愛くて切なくて、でもやっぱり可愛くて。
そんな毎日を3人で大切に過ごしていきました。


―しっぽ1日上がっていた―






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食べることは生きること

2013-07-16 11:03:26 | 娘・闘病記録(粟粒性肺ガン含む)
こんにちは れいです。

今日も曇り空から始まった我が家地域です。
昨日雨で行かれなかった続きのお散歩コースを歩こうと思い
朝から30分ほどノルディックしてきました。

お家を出る前に”娘ちゃんも一緒に行く?”と声をかけ
「今日は小ちわは持って出ないから
好きなところで遊んでおいで?
ママと一緒に歩いてもいいし、おばーちゃん家に行ってもいいよ。
でも夕方になったらボスが帰ってくるから
それまでにはちゃんとお家に帰ってくること。いいね?」
と。そして玄関を空けると同時にReady Go!


歩いている途中モンシロチョウが併走してまっすぐ飛んでたんです。
「ちょうちょってふわふわヒラヒラ飛ぶんじゃなかったけ?
なんでまっすぐ飛べるんだろう…」
と不思議に思いながら歩いていたんですけど
ああ、娘かな…と思ったらふっと笑顔になって
”一緒にお散歩する?”なんて小さい声で話しかけたりして。
しばらくするとまたモンシロチョウ。
歩くと歩いて、
止まると止まる。
こんなことあるのかな。



歩いてるうちに気付きました。
私は娘が亡くなってから
誰とも会いたくなくて、誰とも話したくなくて引きこもった。
普通にお散歩するのはどのくらいぶりなんだろう…

今朝娘は私と一緒に歩きながら
「ママと一緒にお散歩、久しぶり!」
って思って嬉しかったのかもしれません





2013年6月14日 金曜日 ~ガン告知から9日目~


朝手帳を見る
”6月14日フロントライン”と書いてあるので随分悩む
もう娘の嫌がることはしたくないし
また先月みたいな状態になったら可哀相なので思い切って止める


8時半
”娘おはよう”と声かけるがお尻がゲージにぴったりくっついていたので
しっぽは振らず上目遣いにちろっと見ただけ
トイレ前面におしっこ。 いいうんち!


10時 遅い朝ご飯
生の牛肉、かつおぶし、アスパラ穂先、納豆
全部娘の大好物なのにどれを口元に持って言っても食べず
顔を背けてまで嫌がり、お風呂の前まで逃げてしまうほど拒否








「食べないという事は
自分はもう生きていられないから食ベ物はいらないということ」
という院長先生の言葉が頭をよぎるが努めて普通に
「いらないならさげちゃうよ~」
と言ってさげる


少ししてからヨーグルトを開けて
一口分すくって口元に持って行くが
匂いをかいだだけで顔を背けてしまう
動揺は最小限にし
「いらないの?あっそう。じゃあママが食べちゃうもんね~」
といい食べ、普段と変わらなく接する
ステロイドが切れるとこうなる、ということなのか…?
昨夜しっかり食べてくれてたことが救い
明日診察だけど何言われるだろう…


10時26分
洗面台の下にいるので
”娘ちゃんお薬切れちゃったからさあ、
ごはん食べられないのはその影響だと思うんだよね?
明日ボスがお仕事お休みだから3人で院長先生のとこ行けるよお?”
と顔を包み込みながら言う。可愛い娘。いつものセリフを言うと顔を背けるので
「やーん(笑)でもわかってて欲しいのよおー?」
とさらに付け加えると今度は鼻息をフンッ!と


10時37分 ボスから電話
朝ご飯のこというと「○先生かA病院に電話したほうがいいんじゃないか?」と
いろいろ相談し、まずは主治医に電話
バイトリルはよくないから出せないとのこと
「A病院に電話して1日分薬出してもらったら?」と
お礼言って電話を切り、すぐにA病院に電話すると出してもらえるとのこと!
すぐに向かうが午前中の診察時間に間に合いそうにないことを言うと
「お薬だけでしたらいいですよ」と。取るもの取らずすっ飛んでいく


12時2分
ステロイド投与


12時51分
買い物から戻るが姿なし。ワンワンもなし。淋しい…


13時10分
いろんなものを口元に運んでみるが顔を背ける
困ったような顔をして眉毛をハの字にする
お薬飲んだから夕飯は食べられるだろうと
できるだけ気にしないようにして
バカ話ししながら過ごす


14時10分
トイレで横向き。この時間鬼門か?!また苦しそう…


15時8分
クッキーとビスケット、トイレに持っていってみたら顔を上げ食べた!!


15時42分
ごはん50粒くらいちまちま運んでみる 普通に食べる♪


17時6分
大きな声で「ヒョッヒョッヒョッ…ヒャッ!」と寝言。可愛い
熟睡できてるんだ…よかった。


17時45分
生の牛肉結構食べた。50gくらいあったのでは??


19時19分 氏神様までゆっくりお散歩
5分も歩かないうちから息が荒く少し辛そう


20時31分 夕飯
ごはん1.5倍量用意、ほぼ完食。最後はくるっと振り返って
テクテクお水を飲みに行って戻ってこない。満腹のようだ





この笑顔は
いざごはんを口元へ持っていってあげた瞬間に消えました。





12日のような
「今からごはんが食べられて嬉しい」
という雰囲気ではありませんでした。





いつもの状態。それでも頑張ってよく食べたので
「娘ちゃんえらかったねえ!」とたくさん褒めてあげました。


01時30分
布団に入る。また悲しいこと先取りして涙が出て眠れない


05時00分 ボス出勤
私は寝ていたため後に電話で娘おしっことうんちしていたと報告を受ける
出勤前にきれいにしてくれたようだ。いいうんちだったよ、と






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それぞれの思いは交錯して

2013-07-15 11:40:34 | 娘・闘病記録(粟粒性肺ガン含む)
こんにちは れいです。

13日のコメント欄でケロ姉さんが
「娘ちゃんは
”ママが寂しがると思うの。どうしたら良いと思う?”
って相談していたのかも」
と書いてくださいました。これを読んで思わず泣きました。
実はあのとき娘から感じ取った思いはよく似たものだったのです。

「…ねぇお兄ちゃん?
わたし、もうあまり時間がないような気がする。
でももう少しママと一緒にいたいんだけど、どうしたらいいと思う?」
「うん…
でも(その日を)引き伸ばすと娘、随分(病気が進行して)しんどくなるで?」

2人はそんな会話をしているように見えました。
私がわけもなく不安に感じたのは
そんな雰囲気を感じ取ったからなのでしょう。

読者さまも先日のあの文章から
いろいろ受け取るもの、感じるものがあったことと思います。
切なく苦しく不安を感じる瞬間でした。
ご覧いただいてありがとうございました


今日は午前中に
娘が亡くなってからはじめてお散歩コースを歩きました。
ランの戸が開いていたので閉め、
「娘?一緒にたくさん遊んだね…」とつぶやき
ありがとうございましたと言いながら頭を下げると入り口の前で
”入ってもいい?”
とニコニコ顔の娘がいるような気がして視線は一点に釘付け。
いっぱい涙が出てきたのですぐに歩き出しました。
涙も止まったころ雨が降り出し、今日は短いコースで終了。
途中何となく娘が笑ってくれてるような気がして
少し視線を上にあげると目の前に小さなアゲハ!
結構雨が降っているのにアゲハです!!
「うん…。うん、これでいいんだ」
とつぶやきながら
雨の中少し切なく、でも元気に歩きながら帰宅できました





2013年6月13日 木曜日 ~ガン告知から8日目~


朝食
食べない。茹でササミくらいしか口にせず
フードはぽろぽろと口から出し続け足元に全部ポイ
何か言いたげな顔をするのでササミを2切れ持ってくると食べる
結構大きかったけど喜んで食べきってしまった


11時25分
一度お水を飲み戻ってきて眉毛ハの字の上目遣い。「お肉なら食べる」、と
まだ半解凍状態だったが馬肉を出してみると食べた!(1食分量)
舌が肥えたという事でもなさそうだけど
夜息がしんどくて思うように寝られないから疲れてしまって
それで朝は食欲がおきにくいのかな…

11時37分
トイレで何度もぐるぐるする。
最初うんちかと思ったけどおしっこ。前面にぬれるくらい

11時47分
ゼーゼー苦しそう

11時51分
少し落ち着いたみたい

13時40分
最後のステロイド投与


日中34度くらいあり除湿と扇風機かけたが
それでも激しくお腹が上下するほど呼吸が速く心配になる
キュンキュンという声もよく聞こえてくる
行き倒れスタイルで寝ていると苦しいようでよくキュンキュン言ってるような…?
昼間「ヒョッヒョッ…キュン!」と寝言。熟睡できてるようだ
起こしたくないので静かに過ごす

15時
少し呼吸が苦しそう 
小さい「キュンキュン」という音がよく聞こえてくる 
心配 今日はブログ休み
しばらく様子を見ているうちに突然状態が安定する
1日の中でもこれだけ体調が変わってきたっていうことだな…と感じる

15時29分
クッキーあげてみたら食べた!

15時49分 
トイレットペーパーの芯で遊ぶ











16時13分 駐車場のみ散歩











視線の先には私がいます。
おしっこ数回、うんち2回。強めの風が吹いていて動画を撮る
「娘ちゃん、気持ちいいね…」と言いながら目を閉じて同じ時間を感じる





16時17分 家に帰る
足拭くためにいつものように
「娘ちゃん抱っこするよぉ~、1.2.3よいしょ♪」
と言いながら抱き上げたら4回連続でコンコンコンコン!と初めて咳をする
やっぱり抱っこはダメだ…


19時46分
ステロイドの副作用でお水をたくさん飲むので
それまでの娘と比較しておしっこがとても近くなる
昼となく夜となくお家のトイレを1日1度は必ず使い、外でも普通にするので
しっぽやお尻周りは汚れてガビガビになっている 
可哀相だし体力があるうちにお風呂に入れようと思いシャンプーする











今までこんなことあったか?シャンプー中甘えてきてピッタリくっついてくる
短パンもTシャツも濡れてしまったが何ともいえず愛おしく
「娘ちゃんどしたー?ママここにいるでしょ、ほら。ほ~ら一緒だ」
と言いながら濡れるのも構わず抱きしめる





タオルドライしているときも甘えて膝に乗ってきてくっついてくる
これも初めてのことでビックリするが、とっさに写真を撮る











ドライヤーしているときも膝に乗ってきて
ブラッシングしているときと同じように
私の腕にマズルを高く乗せる甘え方をする
一生忘れない、この愛おしい時間絶対忘れない
小さくなった体も、細くなった腰も、気持ち良さそうなドライヤーも!!




















※息子が亡くなる直前、ふき取りシャンプーをしました。
何となくイヤな予感がしましたが全力でその思いにフタをしました。
これが最後のシャンプーになりましたが
娘はそれをわかっていたのかもしれません。
今思えば初めて見せたあの甘え方は
「ママ、今まで何度もきれいにしてくれてありがとう」
という娘からのメッセージだったのかもしれません。


20時31分 夕飯完食
全部食べてくれるが笑顔はない。普通に食べている感じ


21時ごろ ボス帰宅
帰った早々ごめんなあ!とリビングで抱きしめるので何事かと思ったら
1週間遅れの私の動揺のこと
しんどかったら夜中でも何でも起こせよ、と
娘の手前必死に堪えるが涙が静かにどんどん落ちていく

その後お風呂でボスは
「…娘のこの1週間、れいが普通だったことで
”あれ?何かしんどいけどママは普通だし”
”ちょっと苦しいけど、でもやっぱりママはいつも通りだ”
”うん?大丈夫なのかな、大したことないのかも??”
って娘は思ったはずやねん、多分そうやと思う。

…正直な?俺のほうが動揺してると思う、多分そうや。
でももしお前も同じように動揺したり
わんわん泣いたり取り乱すようなことがあったら
娘は一気に悪くなっていったはずや」

と。お風呂で娘が見ていないことをいいことに
ボスの話しを聞きながら泣く

ガン宣告から1週間も私が普段と変わらなかったことは
自分だけじゃなく娘のこともボスのことも守ったということか?
人の気持ちはどう作用するのかわからないもんだな…






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コメント (9)
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