おげんきですか? れいです。
少し写真を振り返れるようになったので
最後の数日をUPしておこうと思います。
11月19日 りとちゃん最後の紅葉狩り。
この日最後のランとなりました。
少し周りの匂いを嗅いで、あとはつまらなそうな顔になってしまって。
ほんのわずかな滞在時間でしたが「もう帰ろう、帰ろう」と。
しっぽについたごみを取り、
この日私に最後の「おはなちゅ」をしてくれました。
11月20日
病気になる前から 飽きたのかほとんど上に乗らなくなったクリス。
上に乗ったのはこの日が最後だったと思います。
娘時代から使っていたクリスとも、明日お別れします
長い間 娘とりとを乗っけてくれてありがとう。
そして11月22日 0時13分
梨を食べなかった、と私がボスに言い、すぐ3人で写真を撮り、
その後りとはボスから私がゆでた鶏むね肉を食べました。
「がつがつ食べてくれたけど何となくこれが最後になる気がした」
と日記に書いてありました。
このあと少し吐いてしまい、9分後「あの時」が訪れました。
0時39分。
りとは、もうこの時だった。 …んだよね?と
のちに2人で話す中で一致しました。
詳細はいづれまた書こうと思いますが
りとはもう1日、頑張らなければならない理由がありました。
この日ボスは遅刻したとしても許されるギリギリの時間まで
りとのそばにいました。
どんなに心配だったか、行きたくなかったか。
「もう、その時は今夜かもしれない」
「りとに触れられるのはこれが最後かもしれない」
とどこかで覚悟を持って
振り切るように仕事に向かったと思います。
10時すぎにラインで
「これとこれを、これだけ食べたよ!
昨日のあれは何だったの?って思ってしまった
いや、うん、わかってるけどね。わかってるけど、ね」
と送ると
15分くらいして
「ライン来て涙が出た 読んで泣いた
うんうん、わかっている。わかっているけど」
と返事が来ました。
後に聞いた話しだと
ボスはその時が来てしまったんだなと思い
ラインを開くのが怖かったそうです。
違った、りとはまだ生きてる!
家に帰れば「ボスおかえり~」ってしてくれる
りとが俺を待ってる!
待ってる!!
と思ったはずです。
心から「よかった…!」と思い自然に嗚咽したのだろうなあと思います。
その日の夕方、ボス帰宅。
「りとちゃんボス帰ってきたよ?」
というと起き上がり兄姉の前までテクテク歩いて行って
じっと玄関を見つめました。
「行かないの?ボス帰ってきたよ?」
一歩も歩かないりとに「ああ、もう歩くのしんどいんだな…」と思いました。
それでもりとは
「ボスお散歩から帰ってきたです。おかえり」
と言いたかったんだろうなと思います。気持ちは凄く伝わりました。
玄関が開いて姿が見えると何故か和室の入り口辺りに伏せたので
何でかなあと思ったのですが
いま、
いま、おもえば、
あの場所は玄関先のボスからりとまで一直線の場所で
自分に向かってきてくれることを長く感じられる場所でした。
ボスが帰宅してきっちり20分後、
りとはぷつっと糸が切れたように
急に、突然、その時を迎えました。
11月23日
りとがいない日のカウントが始まる日。
和室で3人で寝たので目が覚めて”しまってから”
意を決して手を伸ばし「りとおはよう」と言う
ボスと2人でどうしようもないほど泣く
「わかってる。わかってるきついのは今日からや」
2人で言い合いながら娘を思い出す。
頑張って適当に何か食べ、ブログで訃報を上げる。
2時ごろ泣きながら和室で寝てしまう。
夕方起きてから のそのそと
保険の解約手続きをしたり
災害備蓄品の中からりと用のお水を処分したりと
細々したことを少しやり、
全然お腹が空かなかったけれど、でも2人とも頑張って食事を摂る。
何の味もしなかった。
11月24日 3時 りと荼毘に付す
ボスは会社の方に便宜を図っていただいてお昼を回ったころに帰宅する。
バタバタと支度をする。
手紙を書いたので抱っこして泣きながら読んで聞かせたり
最後にベランダからお外見ようか、と抱っこしてベランダに出たり
3人で写真を撮ったり。
娘にしたように
りとにも真っ赤なバラを1本持たせました。
出発前にりとが好きでよく遊んだおもちゃと
りとの好物をたくさんたくさん入れました。
向こうで3人で食べられるように、少し多めに入れました。
荼毘に付す前、〇印のあたりに
ボスと私で1枚ずつバンダナを入れました。
娘にも入れたように、同じように。
「りとちゃん、ボスとママの、顔と声と匂い忘れないでね?
これ向こうでお布団にして使ってね?
ずっと一緒だからね?」
覚えていてほしくて
2人とも荼毘の直前まで、肌につけていました。
りとを待つ間涙が止まらなかった。
外に出ていたボスが入ってきて隣に座り
持っていたチョイスを2人で無言で食べる
ねえ、と言うと
堰を切ったように泣き出すボス
それを見て私も泣きながら
「もう少し一緒にいれてもよかったんじゃないかなあ」
と言ってしまう。
病気になったことは仕方ない。
でも、りとはまだ7歳だった。
24日の夕焼けです。
真っ赤な雲が西の空から全体に燃え広がるような
何とも言い難いものすごい景色でした。
忘れがたい夕焼けでした。
11月25日
この日からふとりとを見ると
こんな感じで虹がかかる場面に出くわすことが増えました。
「りとはもう虹の橋のたもとにいるですよ」
「ボス、ママ、りとのことは心配しなくて大丈夫です」
りとと娘の声が聞こえてくるようで
気を抜くとわんわんと泣いてしまうような毎日。
りとを荼毘に付してから不思議なことが起こっています。
私たちの夢に、毎日のように小さな犬が出てくるのです。
私は時々猫だったりもしますが
りともりとのままで、1度だけ出てきてくれました。
夢ではボスも私もその犬のことを「りと」と認識しているけれど
どこか「娘」でもあるのです。
-今日も犬、出てきた
-俺も出てきた、娘やったと思う。いやでも、りとやねん
-わかるその感覚!私ミニチュアダックスだよ。もう何回目だろう?
なんでこんなに毎日犬の夢見るんだろうね?
-そっちにチャンネル合わせちゃうのもあると思うけど
何か理由あるんかなあ?
-すごくない?毎日のように2人で見てるんだよ?
やっぱりこれ娘ちゃんやと思うけど…
そんな会話をするのが「当たり前」になり
明日 りとは3回目のジャッジの日です。