おげんきですか? れいです。
先日病院に行きまして、先生が開口一番
「腹水減った?!」
と。
この2週間でりとのお腹は皮膚がたるむほどぐっと小さくなりました。
驚いた表情で
「食事はどう?元気ある?うんちは?」
と矢継ぎ早にされる質問に軽快に答えられることが嬉しかった。
体重2.25kg。
病気発症前と変わらなくなりました。
「凄い凄い、いや、本当にすごいですよ。りとすごいなあ!」と先生。
エコーで見てみると素人目にも腹水が減っていることが一目でわかり
「ほんまや減ってるなあ…ええ~?!減ってますよ」
という先生の言葉にちょっと涙が出ちゃいました。よかった…
-夫婦で話してたんですよ、
先生から腹水は栄養たっぷりだって聞いてたから
これだけお腹が凹んだってことは
体を維持するために栄養として取られてしまって
ひょっとしたら腹水が減ることはいいことじゃないんじゃないか、って。
お腹が重たくなくなったから家の中をテクテク歩けるようになったけど
どうなんだろう、って
そういうと
腹水が減るのはいいことです!と即答でした。
そして久しぶりに血液検査してもいい?と。もちろんお願いしました。
結果、薬を飲んでいる影響で数値が高いものは仕方がないとして
明らかに悪化しているものはありませんでした!
よかった!
この2週間ほどで起こった見た目の変化は腹水だけではありませんでした。
・右目頭の上の黒いかさぶたのようなもの
・左ひげのあたりの禿
・口周り(特に口角)に黄色いかさぶたのようなもの
・体に小さな湿疹
・肉が削げて骨ばったために起こるおまた周辺の褥瘡
・被毛が薄くなりさらに薄毛に
・粘性の高い涙とそれに伴う軽い涙焼け
もうあげていたらいくつになるかわからないくらい
肉体的な変化も起こっています。
保険で使える日数の限度が厳しくなってきたので聞けることは全部聞き、
貰える薬はもらっておきました。
上記の症状は抗がん剤を飲んでいると出てくるそうで
湿疹に関してはゲンタシンを塗る処置でいいとのこと。
もっといろいろ大変な子もいるらしく
「りとは綺麗ですよ
」
と言っていただけたことが救いでした。
筋力が落ちていることはよくわかっているけど
この枝のような細い足で
「少し速足で」家の中を歩いているのを見ると
どちらからともなく
「(次の目標は)ハロウィンかな」
「それ過ぎたら結婚記念日?」
「次はクリスマスだね」
「一緒に年を越そう!」
「2月になったら8歳だ!」
と言い合っていたので調子に乗り、
「今すぐどうこう、ってことはなさそうですよね!^^」
と元気よく聞きました。
先生の顔はサッと曇り
-ごめん、それは…
悪くなる時は急に、一気に悪くなると思う。
先週あんな話をしていたばかりだったのに、ってことが起こっても
全然不思議ではないです
ごめんなさい
とおっしゃいました。
ああ、そうだった。
だってりと
本当に最近元気で
珍しく要求吠えするくらいだったから。
家、歩くし
おかえり~って、出来るし
呼んだらスタスタ小走りするし
ああそうか
そうだった。
忘れてた。
”それ”は
明日でも
おかしくないということを。