秋海棠粗雑な日々

飼育している爬虫類を中心に紹介していきたいと思います。

餌について③

2020-04-18 16:38:59 | ソメワケササクレヤモリ
孵化したソメワケの幼体どんな餌を好んで食べるのでしょうか。

答えはワックスモス(商品名ハニーワーム)です。この餌はソメワケに限らず好んで食べる種が多いと
私は感じていますしこの餌抜きでは私のヤモリ飼育は成り立たないことでしょう。十数年に渡り累代飼育
しています。私はマイナーフードをミルで挽きハチミツを果糖で5倍に希釈したもの(純正の蜂蜜で勿論良い
のですが高くつく為。お金持ちのかたは普通に蜂蜜を使ってください。笑)を混ぜ込んで餌として使用して
います。脂質と糖分が多いので単食は絶対避けるべきですが上手に使えば非常に効果的です。与える際は
必ずカルシウムのダスティングをします。
事実を言わせてもらえばソメワケは孵化した翌日から餌を食べます。また私の所では弱体で生まれてきた
個体を除けば餌を食べない個体はいません。
幼体が孵化したら速やかに専用の小さなケージに収納し翌日、シェルターの中にいる時を見計らいそっと
シェルターの入り口に小さめのワックスモスを置くだけの事です。初回だけはカルシウムのダスティングを
しないときもあります。数日、この作業を続けしっかりと消化しているようであればコオロギに替えていきます。
コオロギを最初に与えるときは慎重にすべきです。幼体の顔めがけて飛んでいくようなことは絶対にしては
いけません。手間は掛かりますが脚を折ったコオロギを与え続けているうちにピンセットへの反応が見られる
ようになっていることでしょう。ここまで来れば飼育は楽なものになります。
幼体が育たないというかたの多くは手を抜いて最初から小さなゴキブリ類を投げ込みで与えているのでは
ないかと私は考えています。
最後になりますが私が実際使用している餌の内訳はコオロギが9割程度でワックスモスが1割弱、繋ぎ程度で
レッドローチとミールワーム、人工飼料といったところです。
人工飼料は私にとっては多くのかたと異なりむしろ面倒な餌ですが商品名レオパ〇ルなどはコオロギと併用して
問題は無いと思います。
本題と若干ずれるかもしれませんが脱皮の兆しがある時は餌を切るか与えてもごく少量にすべきです。この種は
脱皮殻を食べるタイプですので餌と脱皮殻で胃の許容を超えた場合吐くことがあります。個人的な意見ですが
脱皮殻はあまり消化が良くないように思えます。脱皮の兆候がある時は餌よりも湿度に気を配るほうが賢明で
あるといえるでしょう。

餌について②

2020-04-18 15:26:15 | ソメワケササクレヤモリ
私がこの種を飼育するにあたり使用する餌は・・・

ヨーロッパイエコオロギの他にワックスモス(商品名ハニーワーム)やミールワーム、レッドローチ等の
活餌の他に商品名〇オパゲルなる人工飼料です。以前、ドライタイプの人工飼料を頂いたことが
ありましたがレ〇パゲルのほうが明らかに食いが良いと感じました。この人工飼料は主原料がミール
ワームとのことです。私はこの種にミールワームを与える際は脱皮直後のものか蛹化したばかりの
蛹を与えています。ミールワームは栄養バランスが言われているほど悪くはありません。しかし堅い
表皮は消化しづらいようでこれで満腹にさせた場合かなりの確率で吐き戻しました。ですから通常の
状態ではかなり控えめに与えるべきです。ジャイアントミールワームは好まない個体が多いように
感じられます。しかも結構な確率で吐き戻しがありました。レッドローチも同様で調子に乗って与え過ぎると
同じような結果となりました。私はデュビアにアレルギーがありますので今は使用していませんがデュビアも
レッドローチと同様です。この種に食べるだけの餌を与え続けたところ死亡した例がありますので過食は
絶対に避けなければいけません。
私はこの種がヒョウモントカゲモドキのような消化能力が無いと考えています。ヒョウモントカゲモドキは
ミールワームやジャイアントミールワームの単色で繁殖することが出来ます。以前飼育していたワイルド
コートの雄はコガネムシの成虫をバリバリと音を立てて噛み砕いて食べていました。
また今は飼育していませんがフトアゴヒゲトカゲは大きな体にも関わらず小さなミールワームの成虫を
器用にシャリシャリと咀嚼しながら食べていました。
当たり前ですがソメワケの体格を見ればそのように強靱な顎の力を持ちあわせていないことが
わかります。ミールワームを粉砕して作られた商品名レオ〇ゲルは吸収の良い餌だと思います。
使用する際は食べやすい大きさにカットし床材が付着しないように注意して与えます。餌の底面に
(饂飩や蕎麦の打ち粉のように)軽くカルシウムを付着させてから与えると床材が付きづらくなります。
私は多用することはありませんがある程度育ったサイズの個体であればメニューに加えて問題ない
でしょう。ゴキブリ類やジャイアントミールワームも同じような処理をすれば良い餌になるかもしれません。
ただし繁殖した幼体がこのような餌に反応することはまずありません。