主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2007-04-21 21:07:44 | 読書

大崎 梢著『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)』
前回紹介した『配達赤ずきん』の続編です。
本屋の店員がどうして出張?と思いきや、元店員で今は故郷の老舗の本屋に勤める友人から、勤務先で発生した「幽霊騒ぎ」の解決を依頼されるのでした。
杏子は謎解き担当の多絵と共に信州へ調査に向かいますが、事件は思わぬ方向に。
過去にあった殺人事件の謎を解くことになります。

ところで、冒頭のエピソードですが、この成風堂書店は良いお店ですよね。
ミスをなんとしてでも取り返し、予約を受けた本は、必ず客に渡すなんて。
ちょっと語ってしまいます。
○年前、小さめの本屋さんしかないこの市に割と大きめの本屋さんができました。
私は当然、オープンしてすぐ行きました。
そして、行ったついでに天野さんのイラスト集を予約しました。
が、発売日すぎても連絡が来ず、行ってみると「すいません。予約できませんでした。取り寄せも出来ません」と誠意をあまり感じさせてくれない態度で謝られました。

「外の『本ならなんでもそろう 宮○書店』って看板は嘘じゃないの!!!」とは言えずに「そうですか」と帰り、いつもの本屋に向かいましたよ。(当然取り寄せできた)
でも、よほどのことがない限り、この本屋では本を買ってやらないとは決意しました。
そして、今でもこの本屋は滅多に行きません。

閑話休題。
シリーズ第2作ですが、パワーダウンすることなく面白いです。
このままどんどん、続いてくれたら嬉しいです。



有川 浩著『図書館戦争』
すずさんの紹介記事を見て、予約して借りてきました。
昭和最終年度、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された。
その後、『メディア良化法』の検閲権に対抗するようにと『図書館の自由法』が成立。
そして、それから30年。
メディア良化委員会と公共図書館の対立は激しさを増し、ついには武力までをも持つようになっていた。
公共図書館は今や警備隊をもつようになっていた。

という時代設定の中、新図書館防衛隊員の笠原郁という女性を中心に繰り広げられる破天荒なお話。
一気に読んでしまうくらい、面白かったです。
登場人物は割とお約束的な人が多いかな。優秀なライバル君とか、ドジな主人公を助けてくれる美人で優秀な友人とか。
郁が防衛隊員を志す理由となった憧れの王子様もありがちだし。
それでも内容は充分面白いですけど。
ただ、これを単行本で出したのは勿体ないかなと思う。
読者層と思われる学生さんがお手軽に買えるようにしたら良かったと思う。



三浦 明博著『滅びのモノクローム』
第48回江戸川乱歩賞受賞作です。
骨董市で古いビンテージ物のリールを買った日下。
売り主の花はその価値も知らず、安価な値段で売却した挙げ句、おまけとしてリールが入っていた柳行李、スチール缶も付けて渡した。
しかし、そのスチール缶の中には元の持ち主の祖父の大事な物が入っていた。
それは…。
中の物が事件を引き起こす。

とまあ、こんな感じです。
一応ミステリーなのですけど、後半、「過去の戦争への反省」な話に移行してしまっている気もします。
いや、これは、これで大事なことだし、伝えていくべき事が書かれているのですが。
コメント (2)
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