愛媛「人体の不思議展」への疑問

「人体の不思議展」今日から松山でも愛媛県立美術館で開催されます。

[気持ち悪いもの見たさ]といった感覚で全国で人気を博している展覧会
そんなところも多いにあるのではないかと思います。

しかし、ここに展示されている人体標本の数々が「本物の死体」であるという
意識を持って見に行っている人はどれほどいるのでしょうか？

精巧に作成した標本模型が展示されているのではないのです。

本物の死体に特別な樹脂加工をしたもので、匂いもなく、弾力性に富み、
直に触れて観察でき、常温で半永久的に保存できる画期的な人体標本とか。

～～～
本展覧会で展示されているプラストミック人体標本は、すべて生前の意志に
基づく献体によって提供されたものです。標本にお手を触れて観察する際は
充分お気をつけ下さい
～～～

どういう事情で献体に応じたのか分かりませんが、展示されている
ご遺体の数々は、中国の人々だそうです。

死後、それは大変な姿とされて多くの人の目にさらされ続けています。


どのような姿となって、展示されているか・・・
詳しく見たい方は下記を↓
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/031029/jintai/#top
(▲このサイトをじっくり閲覧するには少々覚悟がいります)


自分は実際の展示を見ていないのですけれど、過去の開催の様子を知るにつけ
「人体の不思議展」には倫理的にも人道上も問題が多いにあると思っています。

見世物として、このような死体展示をしても良いのか？
見に行く者にしても、遺体を目の前にしながら「気持ち悪いもの見たさ」と
いった軽々しい観覧をして良いものなのかどうか・・・

テレビＣＭでは「えっ触れるの！？」なんて楽しそうに宣伝してます。
主催のテレビ局は夕方の情報番組で、アナウンサーの前にカウントダウン
のプレートを出して、開催迫る！と煽っています。
この展覧会には愛媛県をはじめたくさんの後援がずらり・・

何かが麻痺しているような気がするのです。

「死体をこのような展示で公開しても良いものなのか？」
反面教師として考える機会とするために、近いうちに
自分も心して見に行こうと思っています・・

堪えられるかどうか分かりません

見に行かれる方は、本物のご遺体を拝見させていただくのだ！という気持ちを
持って、重大な覚悟をして見に行かれますように。


（参考）
■人体の不思議展ホームページ
http://www.jintai.co.jp/index_top.html

■人体の不思議展：「問題ないか確認を」佐々木県議、知事らに申し入れ／愛媛
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20080325ddlk38010731000c.html

■「人体の不思議展」に疑問をもつ会
http://sky.geocities.jp/jbpsg355/