ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

広島市現代美術館で蔡國強を見る

2008-12-03 01:23:01 | Weblog
今回の広島旅行の一番の目的は広島市現代美術館で開催されている
蔡國強の展覧会を見に行くことでした。

11月のクイア学会で広島に行ったときに、ポスターを発見
うわあ!絶対見に行きたい、間に合わないの?と焦ったけど時間切れ!
ということで、改めて広島旅行を企画したのでした。

蔡國強(ツァイ・グオチャン) は中国の現代美術作家で、火薬を使用した壮大な
プロジェクトで知られています。
北京オリンピック開閉会式ではヴィジュアルディレクターとして、あの凄まじい
花火の演出をした人です。

思い出してもあの開閉会式の花火はすごかった。
花火師になりたい!そんなことを夢みてただけの俺ですけれど、
エクスタシーを感じちゃいました。

あれだけの火薬量、一度に70箇所を超える中国の有名地での同時発射
花火師冥利に尽きる最高の機会だったでしょうね。

それを、ただ乱打するだけでない
それはすばらしい、まさに芸術は爆発だ!といった様でした。

開会式スタートで花火で巨人の足が会場に向かうシーンがCGとたたかれてましたが
前にも書いたように、実際に北京の町にはあの巨大な足の花火が上げられてました。
この足の花火も蔡國強のものです。

今日の写真は蔡國強が今回ヒロシマ賞を受賞して展覧会をするにあわせて
原爆ドームで行った花火パフォーマンスです。

ヒロシマ原爆のキノコ雲と同じような形に黒い煙幕が張られているのが分かります。

このような爆破イベントも多くやってきてるようで
その様子をビデオで流していましたが、すごい迫力と不思議な感覚です。

展覧会では彼が火薬を用いて描いた絵が展示されていて
50mはあろうかという巨大な火薬による山水画が目の前に

火薬の爆発で描いたとは思えない、幻想的な水墨画のような巨大な絵が
その前に用意された、これまた大きな水槽の水鏡に映って・・ため息です。

その火薬の絵を描く様子もビデオで見れましたが
それがまたすごい

火薬を撒いて絵を描き、実際に火をつけて爆発させるのですよ
それを大急ぎで火を消して・・ 
絵の作成の過程そのものが驚きでした。

本当に多芸な方のようで、展覧会のはじめには巨大彫刻壁画があるのですが
そこには911以降に起こった出来事がいろいろ描かれているのですが
その中に、同性愛者の結婚を表現していると思えるものもありました。

思えば、911のワールドトレードセンターの倒壊も芸術的な部分もありました。
破壊が創造に・・

蔡國強の作品を堪能できました。
行けてよかった~ おススメです!


参考
●開会式での花火、現代アートの蔡国強さんが語る
http://www.recordchina.co.jp/group/g21959.html
●第7回ヒロシマ賞受賞記念 蔡國強展
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/main/special_exhidition.html
●鎮魂の黒色花火 ヒロシマ賞の蔡國強さんが表現
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20081029144541652_ja
●広島で「戦争と破壊」がテーマの展覧会-原爆ドーム周辺で黒い花火打ち上げも
http://hiroshima.keizai.biz/headline/465/
●北京五輪開会式 巨人の足跡の花火(youtube)
http://jp.youtube.com/watch?v=fN93BhdRUZw&NR=1
●Cai Guo-Qiang, Black Fireworks, Hiroshima, 2008(youtube)
http://jp.youtube.com/watch?v=wBsa6YSUFU0
コメント
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