ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

アカデミー賞「MILK」の受賞コメント全翻訳

2009-03-05 05:18:27 | Weblog
感動的だったアカデミー賞「MILK」の受賞コメント。そして、「おくりびと」の
受賞などで注目の授賞式は今週末にNHK-BSが再放送してくれます!!

●第81回 アカデミー賞授賞式のすべて
BS2 3月7日(土) 午後9:00~11:29
BShi 3月8日(日) 午後4:00~5:44<総集編>
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie.html

WOWOWで見られなかった人も、実際の様子をチェックできますね。
俺もやっと見ることが出来るので楽しみにしています。

今日は、「MILK」の受賞コメントのすべての内容を翻訳してくれてる
有難~いサイトのご紹介です。

●ゲイ映画ベスト50?
http://bestgayfilm50.blog67.fc2.com/blog-entry-22.html#more

俺もゲイ映画はよく見ますが、たくさん紹介されていて参考になります。
管理人さんのご好意で、受賞コメントの翻訳をこちらでも紹介させてもらいますね!

ニュースでは一部だけの内容でしたが、こんな感じだったそうです。

ではまずは主演男優賞のショーン・ペンから
http://www.youtube.com/watch?v=hhJOT7CHO94

「お前ら、共産主義者のホモ好きめ!これは予想しなかった。つまりその-俺の良さを理解してもらうのに、俺自身が邪魔になってることぐらい分かってるからさ、いつも。(政治的に過激な発言が多く、キューバにカストロに会いに行ったり等々^^)でも受賞には感謝してるし、そうなったら良いって思ってたから、メモを書いてきた。君らが共産主義者のホモ好きだった場合に備えてね。だからまず親友のサトウ・マスザワに感謝したい。俺を長年支えてくれたマラ、ブライアン、バリーにボブ。偉大なるクリーブ・ジョーンズ。素晴らしいライター、ランス・ブラック。プロデューサーのブルース・コーエンとダン・ジンクス。そして特に、アクターなら誰でも知ってるように、監督っていうのは、僕らに「声」を与えてくれるだけの忍耐と、才能、自制心を持っている場合とそうでない場合がある。それは最初に監督に会う日から、編集室まで続くんだ。だからガス・ヴァン・サントみたいな素晴らしい監督と働けて感謝する。最後に-最後に二つ。今夜、車で乗り付けた時に憎しみのサイン*を見た人に。同性婚を禁止するために投票した人間には、そのことを大いに恥じて反省して貰う良い機会だと思う。もし同じことを続けるつもりなら、孫にも蔑まれるだろう。全ての人間に同等の権利が与えられるべきなんだ。そして最後。俺はエレガントな男を大統領に選んだこの国に住むことを、とてもとても誇りに思う。色々あってもこの国は、勇気あるアーティストを生み出してきた。それはノミネートされた皆に言えることだ。その優れた感性にも関わらず、勇気あるアーティストは時に(自分自身に?)大いなるチャレンジをもたらす。ミッキー・ロークは再び立ち上がった。彼は僕のブラザーだ。どうもありがとう。」

ショーン・ペンの悪ガキぶりがよく出てたコメントだったんですね。
それにしても、しっかりこのような発言をする彼はかっこいい。


そして、脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックの感動的なスピーチ
http://www.youtube.com/watch?v=vfPXcCroPJc

「わあ。これは作るのがとても難しい映画だった。だから、まずクリーブ・ジョーンズとアン・クロネンバーグ(ミルクをサポートしたLGBTの活動家)、そして僕に彼らの物語を語ってくれた人々に感謝したい。そしてガス・ヴァン・サント、ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョッシュ・ブローリン、ジェームス・フランコ、全てのキャスト、プロデューサーのダン・ジンクスとブルース・コーエン、配給会社の皆に、人々を救った人物について語る、その難しい仕事を引き受けてくれたことに感謝する。僕が13歳の時、僕の母と父はテキサスの保守的なモルモンの家から、僕をカリフォルニアに連れて来てくれた。そして僕はハーヴェイ・ミルクの物語を聞いて希望を持った。僕自身の人生を生きられるっていう希望。いつかありのままの自分として生き、そして恋に落ちて結婚することだって出来るかもしれない、っていう希望を。プレッシャーにも負けず、いつだってありのままの僕を愛してくれた母に感謝したい。そして何より、もし僕らがハーヴェイを30年前に失わなければ、彼が今夜僕にゲイやレズビアンの子供達に言って欲しいと願ったであろうことを言う。教会や政府、家族によって、お前は劣った存在だって言われてきた子供達に言いたい。君たちは美しく、素晴らしい価値のある存在で、誰が何と言おうと、神は君たちを愛している。そして僕が約束する、もう直ぐこの偉大なる僕らの国で、連邦政府が君達に皆と同等の権利を認める日が来る。ありがとう。神よ、僕らにハーヴェイ・ミルクを与えてくれたことを感謝します。」

ゲイの活動家としても知られるダスティン・ランス・ブラックさん
本当に感動的なスピーチでした。

ゲイ映画ベスト50?さんのブログでは、ダスティン・ランス・ブラックさんが
受賞の後での取材に応えたやり取りのことも載せてくれています。

スピーチ以上に感動的なインタヴューですのでぜひ!
http://bestgayfilm50.blog67.fc2.com/blog-entry-22.html#more


過去記事
■「同性愛者たちありがとう!」ショーンペン受賞スピーチ
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/58574215.html
■アカデミー賞脚本賞「MILK」で世界のゲイに向けて
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/58586457.html
コメント
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