ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

橋田壽賀子ドラマ「となりの芝生」

2009-09-19 02:38:28 | Weblog
橋田ドラマって何であんなに台詞が多いのでしょうね(笑)
出てくる人、出てくる人、み~んなしゃべくり倒す倒す!!

橋田壽賀子ドラマ「となりの芝生」
http://www.tbs.co.jp/tonarino09/
なんだかんだと、最終回まで見てしまいました。

嫁・姑の確執を描くこのドラマ、何度かリメイクされてきた作品で
自分も幼い頃から何度も見てきた思い出があります。

幼いながらドラマを見て、同居するなんて、土台無理なことなんだな~と
子供ながらに確信したというか、家族関係ってやつを思い知らされた!?
そんな思い出があります。

少年のころ、ドラマが強烈だったせいか!?想像力が強く高まって
もし、自分が男女の結婚をしたとしても、絶対に親と同居はやめておこう
するべきではない!加減ある距離感で付き合わなければお互い不幸になる!
と、つよ~く思ったのを思い出しました。

どんなに可哀想だとか思っても、あえて距離を置いておかねばだめだ!

そんなことを小さな心にも決めてしまうほど、影響がありました(笑)

2009年の今、こんな時代に嫁姑同居を描きますか?
何か2009年としての発信があるのかな?どういうことかな?と思いながら
見てましたが、自分の感覚では別世界というか、時代遅れの別次元を見てるようでした。

完全な核家族化が進んでる現在で、こんなふうな無理が十分想像できる同居を、
してしまう人って、そんなに多くはいないんじゃないの?と思ったんですね。

そして、最新版ドラマで描かれた夫婦関係が、あまりに古臭いのもあったかな。

融通の利かず、嫁は夫につき従え!と言い張る亭主関白な夫、
今時そんな夫に気を使い、素直に従ってしまう妻
それになんとまあ昭和的すぎる小学生の息子・・
実家にもどれば、またまた嫁姑同居で付き従う義理の姉

どうしようもない義母の設定はどの時代も同じとしても
その周りの人たちが、あまりにも時代錯誤的で、自分よりも若いだろう夫婦でも
いるのかな?と思ってしまったのでした。

ゲイである自分は、男女という家庭を築いてないから、というのもあるのでしょうけど
どうも、信じられない世界を見てる様でもありました。

夫とか妻とか、男は仕事、女は家を守る
そういう決め付けが夫婦を不幸にしていきますね。

定期的にこのドラマをやることで、何も考えないで同居して不幸になる若夫婦が
少しでも増えない様に、反面教師的に放映してる意味もあるんでしょうか?

なんかね、改めて自分はゲイとして生きる道を選らんでて良かったなあ!?って
間違ってなかった・・と妙にホッとしながら余裕こいて見てました。

世間一般の道筋で家庭を作ってたら、自分の人生は地獄だったろうな。
やっぱり、自分の道を切り開いて行って正解だ~!!(って他人事過ぎ?)

最終回、夫婦共に外で働かねばやってられない時代である中、
結局妻は家に戻るのが幸せって描き方ってのもどうなのでしょうか。

しっかし、最後まで何もかもをしゃべらせすぎだよね。
修羅場な人間関係同士にぜーんぶ語らせて、それで何でか丸く収まってしまうし

あれこそが橋田ドラマの真骨頂なんでしょうけど、
「ト書き」まで台詞になってるようで、脚本パワーが強い強い(笑)

どこまで説明的なんじゃい!!
と突っ込んでしまう、それこそが橋田ドラマの楽しみ方ですね!
コメント
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