1月13日にあった松山市人権教育研究会での性的マイノリティに関する分科会は、無事に終えることができました。
委員会のみんなで1年かけて作り上げてきた手作り分科会でしたが、よく頑張れたと思います。
今日の写真は愛媛新聞1月14日(土)に掲載された記事。
5つもあった分科会のうち、私たちの分科会に注目して書いてくれたのがうれしい!
当日参加も増えまして、60名を超えてたと思います。
一般市民の皆さん、学校の先生方、行政職員、NPO、公民館や地域の皆さんといった幅広い皆さんが集まりました。
日頃応援してくださっている皆さんや先生方、NPOの方、人権擁護委員の方も参加してもらえ、丹原東中学校の校長先生も駆けつけてくださってびっくり!
参加の皆さんには、途中途中で3種の色札を上げてもらい考えを聞いたり、7つのグループに分かれた座席でケーススタディについて短時間ながら議論もしてもらいました。
基本は法務省が作成した性的マイノリティの人権啓発ビデオをもとに進めていきます。
◆人権啓発ビデオ 「あなたが あなたらしく生きるために 性的マイノリティと人権」
https://www.youtube.com/watch?v=G9DhghaAxlo&feature=youtu.be
すごく分かりやすくまとめてもらえているビデオです。
ビデオにはトランスジェンダーの中学生の話と、ゲイのサラリーマンの話が出てきますが、それぞれの物語を見ての感想も会場の皆さんにききつつ、事前に委員会でまとめた「ここが人権として問題だ」と言えるポイントを紹介していきました。
トランスジェンダーの中学生の場合では、どの部分が子どもの権利条約に触れてくるか?
ゲイのサラリーマンの場合では、どの部分が国際人権規約に関連してくるか?
そのように整理しながら、さらにLGBTの当事者が直面している生活上の問題について、これは仕方がない事なのかどうかを参加の皆さんに考えてもらいました。
例えば、
・子どもたちが性的マイノリティに関する正しい知識を学ぶ機会が無いままであることは良いのか?
・男女の性別で分けてしまっている授業や種目や学校行事に、性別違和の子が自分がやりたいことを選択できないことは仕方ない事か?
・職場で性的マイノリティへの偏見が話題にされたり笑いのネタにされることは仕方がないか?
・あいつはホモだ!レズだ!と言いふらされることは仕方がないか?
・就職活動でLGBTをカミングアウトしたら、それを理由に採用されないのは仕方がないか?
などなど
どれも、参加された多くの方が「改善していくべきことだ」と考え、色札で意思表示をしてくれました。
整理立てて考えてもらったこともあって、皆さんしっかりと問題を分かってくださいます。
他にも2つのケーススタディを上げてグループで議論してもらいましたが、
1つは公共のトイレを性別違和の方が利用することを嫌がる方の意見をどう思うか?
もうひとつは一橋大のゲイアウティング事件についてどう思うか?
簡単に答えの出ない悩ましい問題を短時間でしたがグループで話し合ってもらいました。
ちゃんと話をしてもらえるのか心配してたのですが、思った以上に意見交換がされまして、話された内容の発表でも様々な意見で盛り上がった様子が伝わりました。
この分科会は、松山市人権教育推進協議会の課題別人権委員会という委員会の皆さんたちで作り上げたものですが、その委員長をエディがやっておりましたこともあって、最後には分科会総括ということをしなくちゃなりませんでした。
自分からは、委員の皆さんが頑張ってきた1年の経過や、地元の当事者団体であるレインボープライド愛媛の代表としての分科会の感想も述べさせていただきました。
松山市内の学校でも性別違和の生徒が声を上げるなど、他人ごととしてられない状況があります。そのことも触れながら、今回作り上げたものや法務省のビデオなどを教材に使ってもらいたいこと、参加された皆さんからの広がりを期待する内容にしました。
さっそく会の終了後には、分科会で準備してきた内容を教材として使いたいといった申し出がありました。
頑張った甲斐がありました。
今回は、自分が委員長をしつつも、当事者発信が中心となるような分科会にならない方向で進めてきました。
委員の皆さんには、たくさん考えてもらって分科会の展開を作り上げてもらえました。
何度もそのために集まり、委員の皆さんたちは去年夏に松山で開催した性的マイノリティの全国大会「全国虹の大会」にも参加するなど学びを深めながら作り上げてくれました。
自分は分科会の司会でも、進行役でもない形とさせていただいて、全体討議でも意見は出さず、最後の総括でのみ考えを述べたくらいです。
当事者ではない皆さんが、理解できたことを他の皆さんに理解できるように伝えるには?そんな視点で考えなががら作ってもらえたことは、とても意義深い事だと思っています。
準備の過程も、分科会の出来上がり方においても、当事者以外の皆さんたちが一生懸命頑張って作り上げたという、中々無い、すごい例になったはずです。
松山の性的マイノリティに対する人権レベルが何段階も上がったのではないでしょうか。
有り難い限りです。こんな時が来るとは・・感慨深いです。
当日会場ではとりたてて批判的な意見や発言を聞くことはありませんでした。
分かりやすい、ポイントのぶれない分科会になっていたからでしょう。
市民同士で性的マイノリティの理解が進められていける時間を作り上げられる!という1例になったはずです。
アンケートも回収しているので、発言されなかった方の思いもおって分かると思います。
こちらも今後の参考にしていきたいと思います。
本当にお疲れ様でした。
皆さんのおかげです!
ありがとうございました!!!
あとね、大会会場にはレインボープライド愛媛のブースも出していました。
自分は分科会に付きっ切りでしたが、スタッフの一人が頑張ってお守をやり遂げてくれました。
今回は全体会の入口部分でより目立っていまして良い発信をさせていただけました。レインボーグッズの販売もできましたよ!こっちもお疲れ様でした~
松山市人権教育研究会
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/jinken/kehatsukyoiku/28jinkenkenkyukai.html
大会チラシPDF
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/jinken/kehatsukyoiku/28jinkenkenkyukai.files/28kennkyuukai.pdf
◆
レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/
rainbowpride777@gmail.com
●えひめLGBTセンター 虹力(にじから)スペース
http://rainbowpride-ehime.org/Site/nizikara.html
松山にあるLGBTと家族と支援者のための交流支援施設です。
(場所や開館カレンダー、利用案内、間違いない開館日情報はこちら)
委員会のみんなで1年かけて作り上げてきた手作り分科会でしたが、よく頑張れたと思います。
今日の写真は愛媛新聞1月14日(土)に掲載された記事。
5つもあった分科会のうち、私たちの分科会に注目して書いてくれたのがうれしい!
当日参加も増えまして、60名を超えてたと思います。
一般市民の皆さん、学校の先生方、行政職員、NPO、公民館や地域の皆さんといった幅広い皆さんが集まりました。
日頃応援してくださっている皆さんや先生方、NPOの方、人権擁護委員の方も参加してもらえ、丹原東中学校の校長先生も駆けつけてくださってびっくり!
参加の皆さんには、途中途中で3種の色札を上げてもらい考えを聞いたり、7つのグループに分かれた座席でケーススタディについて短時間ながら議論もしてもらいました。
基本は法務省が作成した性的マイノリティの人権啓発ビデオをもとに進めていきます。
◆人権啓発ビデオ 「あなたが あなたらしく生きるために 性的マイノリティと人権」
https://www.youtube.com/watch?v=G9DhghaAxlo&feature=youtu.be
すごく分かりやすくまとめてもらえているビデオです。
ビデオにはトランスジェンダーの中学生の話と、ゲイのサラリーマンの話が出てきますが、それぞれの物語を見ての感想も会場の皆さんにききつつ、事前に委員会でまとめた「ここが人権として問題だ」と言えるポイントを紹介していきました。
トランスジェンダーの中学生の場合では、どの部分が子どもの権利条約に触れてくるか?
ゲイのサラリーマンの場合では、どの部分が国際人権規約に関連してくるか?
そのように整理しながら、さらにLGBTの当事者が直面している生活上の問題について、これは仕方がない事なのかどうかを参加の皆さんに考えてもらいました。
例えば、
・子どもたちが性的マイノリティに関する正しい知識を学ぶ機会が無いままであることは良いのか?
・男女の性別で分けてしまっている授業や種目や学校行事に、性別違和の子が自分がやりたいことを選択できないことは仕方ない事か?
・職場で性的マイノリティへの偏見が話題にされたり笑いのネタにされることは仕方がないか?
・あいつはホモだ!レズだ!と言いふらされることは仕方がないか?
・就職活動でLGBTをカミングアウトしたら、それを理由に採用されないのは仕方がないか?
などなど
どれも、参加された多くの方が「改善していくべきことだ」と考え、色札で意思表示をしてくれました。
整理立てて考えてもらったこともあって、皆さんしっかりと問題を分かってくださいます。
他にも2つのケーススタディを上げてグループで議論してもらいましたが、
1つは公共のトイレを性別違和の方が利用することを嫌がる方の意見をどう思うか?
もうひとつは一橋大のゲイアウティング事件についてどう思うか?
簡単に答えの出ない悩ましい問題を短時間でしたがグループで話し合ってもらいました。
ちゃんと話をしてもらえるのか心配してたのですが、思った以上に意見交換がされまして、話された内容の発表でも様々な意見で盛り上がった様子が伝わりました。
この分科会は、松山市人権教育推進協議会の課題別人権委員会という委員会の皆さんたちで作り上げたものですが、その委員長をエディがやっておりましたこともあって、最後には分科会総括ということをしなくちゃなりませんでした。
自分からは、委員の皆さんが頑張ってきた1年の経過や、地元の当事者団体であるレインボープライド愛媛の代表としての分科会の感想も述べさせていただきました。
松山市内の学校でも性別違和の生徒が声を上げるなど、他人ごととしてられない状況があります。そのことも触れながら、今回作り上げたものや法務省のビデオなどを教材に使ってもらいたいこと、参加された皆さんからの広がりを期待する内容にしました。
さっそく会の終了後には、分科会で準備してきた内容を教材として使いたいといった申し出がありました。
頑張った甲斐がありました。
今回は、自分が委員長をしつつも、当事者発信が中心となるような分科会にならない方向で進めてきました。
委員の皆さんには、たくさん考えてもらって分科会の展開を作り上げてもらえました。
何度もそのために集まり、委員の皆さんたちは去年夏に松山で開催した性的マイノリティの全国大会「全国虹の大会」にも参加するなど学びを深めながら作り上げてくれました。
自分は分科会の司会でも、進行役でもない形とさせていただいて、全体討議でも意見は出さず、最後の総括でのみ考えを述べたくらいです。
当事者ではない皆さんが、理解できたことを他の皆さんに理解できるように伝えるには?そんな視点で考えなががら作ってもらえたことは、とても意義深い事だと思っています。
準備の過程も、分科会の出来上がり方においても、当事者以外の皆さんたちが一生懸命頑張って作り上げたという、中々無い、すごい例になったはずです。
松山の性的マイノリティに対する人権レベルが何段階も上がったのではないでしょうか。
有り難い限りです。こんな時が来るとは・・感慨深いです。
当日会場ではとりたてて批判的な意見や発言を聞くことはありませんでした。
分かりやすい、ポイントのぶれない分科会になっていたからでしょう。
市民同士で性的マイノリティの理解が進められていける時間を作り上げられる!という1例になったはずです。
アンケートも回収しているので、発言されなかった方の思いもおって分かると思います。
こちらも今後の参考にしていきたいと思います。
本当にお疲れ様でした。
皆さんのおかげです!
ありがとうございました!!!
あとね、大会会場にはレインボープライド愛媛のブースも出していました。
自分は分科会に付きっ切りでしたが、スタッフの一人が頑張ってお守をやり遂げてくれました。
今回は全体会の入口部分でより目立っていまして良い発信をさせていただけました。レインボーグッズの販売もできましたよ!こっちもお疲れ様でした~
松山市人権教育研究会
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/jinken/kehatsukyoiku/28jinkenkenkyukai.html
大会チラシPDF
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/jinken/kehatsukyoiku/28jinkenkenkyukai.files/28kennkyuukai.pdf
◆
レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/
rainbowpride777@gmail.com
●えひめLGBTセンター 虹力(にじから)スペース
http://rainbowpride-ehime.org/Site/nizikara.html
松山にあるLGBTと家族と支援者のための交流支援施設です。
(場所や開館カレンダー、利用案内、間違いない開館日情報はこちら)