2007年 イギリス映画
いやあ、再び久々の更新です。更新のない間、サイトにいらしてくださった皆さん、ありがとうございます。お待たせいたしました。
今回は飛行機の中で見た映画、『Run,Fatboy,Run』です。2007年のイギリス映画ですが、今のところ日本公開もDVD発売の予定もなさそう…でも抜群に面白いです!
妊娠した彼女リジーとの結婚式当日、結婚の決意が固まらないデニス(サイモン・ペグ)はなんと逃走!自分がリジーには不釣合いなのでは…という恐れから、それにしても最低最悪なことをしでかしたデニス。月日は流れ…それでもリジーのことを愛する気持ちは変わらず、5歳になった息子ジェイクのおかげでリジーとは日常的に会うことができたデニスは、5年前の自分の重大な過ちに気づく。何とか彼女とよりを戻そうと考えていたデニスだが、リジーには甘いマスクで金持ちビジネスマンの彼、ウィットが!何をしてもウィットにかなわないデニス。このままではリジーはウィットと結婚してしまうかも。今まで何一つ長続きしたことのないデニスだが、ロンドンマラソンを走りぬき、自分の誠意を証明することに。それからトレーニングの日々が始まるが・・・。
主人公デニスを演じるのは、イギリス映画界では知らない人はいないサイモン・ペッグ。お気に入り映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』(←お気に入り過ぎて感想が書けない)などコメディー映画への出演が多い俳優・コメディアン。たしか『シベリア超特急』の水野晴郎が亡くなる前に見た最後の映画は、彼主演の『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン』だったはず。こちらもものすごくイギリス風味の強いコメディでおすすめ。
映画の中のデニスは、性格は悪くないんだけど、うだつがあがらないというかちょっとダメ…いやかなりダメダメキャラ。息子との関係はとてもほほえましいのだけど、物事が長続きしないし、口も悪いし、仕事もできないし、見た目貧弱だし。リジーの彼のウィットと見事に対照的な人物。ただ、個人的な感想を言わせてもらうと、スーパー・ビジネスマンで非の打ち所のないウィットは「ハンサム」であると言う位置づけなのですが、まったく持って私の好みではありません。誰もそんなこと興味もないし聞きたくもないでしょうが、なんていうの?濃いの、なんか。この間、『ジャンパー』の感想の中で、「ヘイデン・クリステンセン=大沢樹生」説を説いたときにも少し書きましたが、「誰もが認めるいわゆる男前」で「本人もそれを承知している」人がかもし出す雰囲気が非常に苦手なのです。ええ、確かに小学4年生の私は、光ゲンジでは大沢樹生派だったわよ。諸星君は今まで見たことがないほど完璧にかわいくてアイドル顔で驚いたけど、それでもやっぱり大沢派だったの。でもね、人間って年齢とともに好みが変わるじゃない?あんなに好きだった大沢君が、現在では極めて苦手なタイプに。バンジージャンプでプロポーズとか有り得ない訳よ!
あ、何でこんなところで光ゲンジを語っているのかしら。そんなことはどうでもよくて、私にはウィットよりもデニスのほうが、(外見は)好みだと言うことよ。とにかく、サイモン・ペッグが出ていると安心して映画を見ていられるし、期待通り笑わせてくれる貴重な俳優。『アクシデンタル・ハズバンド』のユマ・サーマンのような、妙なそわそわ感を抱く必要もなく、心から素直に笑える貴重な俳優です。あたくし、サイモンをべた褒めですね。
リジー役の女優さん、本当に本当にきれいで、見とれます。確かにデニスにはもったいない。脇を固める俳優陣も、曲者揃いで個性が際立っています。デニスの親友(?)のゴードン役は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』でも共演しているディラン・モーラン。インド系の家主やデニスのマラソンの結果を賭けに使うような友人たちの存在が、映画をただのロマンチック・コメディーで終わらせない、ひねりでありスパイスの役割をしています。
ゴードンの賭け仲間も、「デニスのがんばりに感動して、賭けなんてどうでもよくなっちゃった!」なんてことはなく、最後の最後までかけにはこだわってて、デニスに負けてもらいたい人は頑張れなんていわなくて、へんに感動に持ってこないところが私は好きです。イギリスの映画で描かれる、「ダメなやつ」って、ものすごく親近感を抱いてしまうほど身近で、誰でも「あるある」とうなづいてしまう要素が詰まっているところがいいと思う。「映画=夢の話」でなく、生活に根ざしている(コメディーセンスを含む)映画を作るのがうまいなぁ、と思います。
映画を見ている間、私が小学校低学年のときに土曜日の8時から放送してた『加トちゃん・ケンちゃん、ごきげんテレビ!』とか、中学のときの月9の『ひとつ屋根の下』とか思い出したりして、なんだかちょっと笑えました。これに賛同していただける方がどれほどいらっしゃまったく持って不明ですけど。
太っちょのデニスが走るから「Fatboy」のはずなんだけど、正直デニスは太ってるようには見えません。足も顔も細いから。ただ、おなかはポンポコリンです。おなかを見なかったら、かなりのスマートさんなんです。おなかのポンポコリンだけで「デブ」と言われてしまうのはかなり厳しいですが(何目線?)、いいんです、コメディーだから。
結論から言うと、「おもしろい!!!」です。機会があったら、コメディー好きな人はぜひ。
おすすめ度:☆☆☆☆☆
いやあ、再び久々の更新です。更新のない間、サイトにいらしてくださった皆さん、ありがとうございます。お待たせいたしました。
今回は飛行機の中で見た映画、『Run,Fatboy,Run』です。2007年のイギリス映画ですが、今のところ日本公開もDVD発売の予定もなさそう…でも抜群に面白いです!
妊娠した彼女リジーとの結婚式当日、結婚の決意が固まらないデニス(サイモン・ペグ)はなんと逃走!自分がリジーには不釣合いなのでは…という恐れから、それにしても最低最悪なことをしでかしたデニス。月日は流れ…それでもリジーのことを愛する気持ちは変わらず、5歳になった息子ジェイクのおかげでリジーとは日常的に会うことができたデニスは、5年前の自分の重大な過ちに気づく。何とか彼女とよりを戻そうと考えていたデニスだが、リジーには甘いマスクで金持ちビジネスマンの彼、ウィットが!何をしてもウィットにかなわないデニス。このままではリジーはウィットと結婚してしまうかも。今まで何一つ長続きしたことのないデニスだが、ロンドンマラソンを走りぬき、自分の誠意を証明することに。それからトレーニングの日々が始まるが・・・。
主人公デニスを演じるのは、イギリス映画界では知らない人はいないサイモン・ペッグ。お気に入り映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』(←お気に入り過ぎて感想が書けない)などコメディー映画への出演が多い俳優・コメディアン。たしか『シベリア超特急』の水野晴郎が亡くなる前に見た最後の映画は、彼主演の『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン』だったはず。こちらもものすごくイギリス風味の強いコメディでおすすめ。
映画の中のデニスは、性格は悪くないんだけど、うだつがあがらないというかちょっとダメ…いやかなりダメダメキャラ。息子との関係はとてもほほえましいのだけど、物事が長続きしないし、口も悪いし、仕事もできないし、見た目貧弱だし。リジーの彼のウィットと見事に対照的な人物。ただ、個人的な感想を言わせてもらうと、スーパー・ビジネスマンで非の打ち所のないウィットは「ハンサム」であると言う位置づけなのですが、まったく持って私の好みではありません。誰もそんなこと興味もないし聞きたくもないでしょうが、なんていうの?濃いの、なんか。この間、『ジャンパー』の感想の中で、「ヘイデン・クリステンセン=大沢樹生」説を説いたときにも少し書きましたが、「誰もが認めるいわゆる男前」で「本人もそれを承知している」人がかもし出す雰囲気が非常に苦手なのです。ええ、確かに小学4年生の私は、光ゲンジでは大沢樹生派だったわよ。諸星君は今まで見たことがないほど完璧にかわいくてアイドル顔で驚いたけど、それでもやっぱり大沢派だったの。でもね、人間って年齢とともに好みが変わるじゃない?あんなに好きだった大沢君が、現在では極めて苦手なタイプに。バンジージャンプでプロポーズとか有り得ない訳よ!
あ、何でこんなところで光ゲンジを語っているのかしら。そんなことはどうでもよくて、私にはウィットよりもデニスのほうが、(外見は)好みだと言うことよ。とにかく、サイモン・ペッグが出ていると安心して映画を見ていられるし、期待通り笑わせてくれる貴重な俳優。『アクシデンタル・ハズバンド』のユマ・サーマンのような、妙なそわそわ感を抱く必要もなく、心から素直に笑える貴重な俳優です。あたくし、サイモンをべた褒めですね。
リジー役の女優さん、本当に本当にきれいで、見とれます。確かにデニスにはもったいない。脇を固める俳優陣も、曲者揃いで個性が際立っています。デニスの親友(?)のゴードン役は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』でも共演しているディラン・モーラン。インド系の家主やデニスのマラソンの結果を賭けに使うような友人たちの存在が、映画をただのロマンチック・コメディーで終わらせない、ひねりでありスパイスの役割をしています。
ゴードンの賭け仲間も、「デニスのがんばりに感動して、賭けなんてどうでもよくなっちゃった!」なんてことはなく、最後の最後までかけにはこだわってて、デニスに負けてもらいたい人は頑張れなんていわなくて、へんに感動に持ってこないところが私は好きです。イギリスの映画で描かれる、「ダメなやつ」って、ものすごく親近感を抱いてしまうほど身近で、誰でも「あるある」とうなづいてしまう要素が詰まっているところがいいと思う。「映画=夢の話」でなく、生活に根ざしている(コメディーセンスを含む)映画を作るのがうまいなぁ、と思います。
映画を見ている間、私が小学校低学年のときに土曜日の8時から放送してた『加トちゃん・ケンちゃん、ごきげんテレビ!』とか、中学のときの月9の『ひとつ屋根の下』とか思い出したりして、なんだかちょっと笑えました。これに賛同していただける方がどれほどいらっしゃまったく持って不明ですけど。
太っちょのデニスが走るから「Fatboy」のはずなんだけど、正直デニスは太ってるようには見えません。足も顔も細いから。ただ、おなかはポンポコリンです。おなかを見なかったら、かなりのスマートさんなんです。おなかのポンポコリンだけで「デブ」と言われてしまうのはかなり厳しいですが(何目線?)、いいんです、コメディーだから。
結論から言うと、「おもしろい!!!」です。機会があったら、コメディー好きな人はぜひ。
おすすめ度:☆☆☆☆☆
こちらの記事ですが僕のブログへリンク張らせて下さい。よろしくお願いします。
先ほどHAMAさんのサイトにお邪魔しました。家のだんなもゲーム大好きで数ヶ月前までXBOXで「戦って」下りました。XBOXの故障により、終戦しましたが・・・。
リンクの件、了解いたしました。わざわざご連絡ありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。
今後もちょくちょく寄らせてもらいます。今後ともよろしくおねがいしま~す。
『HOT FUZZ』もご覧になっているとはっ!HAMAさんのチョイス、かなり通好みな気がします。私もHAMAさんと同じく、『HOT FUZZ』よりも『RUN,FATBOY…』のほうが英語が聞き取りやすかったです。前作はヴィジュアルのみならず、会話で笑わせる(しかもイギリス英語)作品なので、ちょっと難易度が高いですよね。この面白さをイギリス人並みに堪能できるようになるのは、私にはいつのことやら…(苦笑)。
コメントありがとうございました。こちらこそよろしくお願いいたします。