古い知り合いに菜畑(なばた)さんという、すらっと色白の美しい女の人がいた。
地図に、彼女の名前を見つけたのはもうかなり前で
道志山塊、5万分の一の地図では「高尾・陣馬」の左下のほうに入る。
「菜畑山」のルビは「なばたけうら」となっている。
富士山の眺めがとても良いという。
子連れの時期に一度は行こうと思って、しかし何年もあたためていた。
今年の梅雨前、
その機会はやってきた。(夫へのプレゼンが良かったのだと思う)
中央道を都留ICでおり、道志方面へ向かう。
案内表示は小さく一度行き過ぎたが、「曙橋」バス停の横に「菜畑山」への表示がある。
しばらく細い林道を進むと何か匂うなとおもったら養豚場があるのである。
そこを過ぎると林道はさらに狭くなり、落石、舗装の剥がれ、木の枝の張り出し、待避所もとても狭く少ない。
山道の運転慣れしている夫もいちど引き返そうかと言ったほどだ。
オデッセイでは何度も下を擦った。
げんなりしてきたころ、やっとテレビ塔のある林道終点に到着。
ぐったり。
しかし、確かに人はいない。
そうだろうよ、この林道を本日何台も車が通ったとはとても思えない…。
まあ気を取り直して山へ向かおうではないか。
やっと。
その、美しき菜畑さんのお山へ。
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道志のお山は黙々と、植林の森が続く急登である。
景色も開けない。
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突如として急坂の途中に巣箱があったりして和むも、
引き続き急坂である。
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200mアップを40分でということだから、
まあ多少は傾斜はあるだろう。
しかし、なんというか、素朴を通り越して
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地味…
急に視界が明るくなり飛び出したところが山頂。
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富士山はこの日は見れなかった。
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ふたたび来た道を、急な下り坂を転げながら下りる。
おそろしい林道をくだる。
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菜畑山のすぐ麓のキャンプ場が空いていたので、ここに天張ることにする。
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長年やってきて結局こういうのが一番好きなスタイルである。
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ビールがあれば、他には大げさな道具はない方が良い。
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夕刻はすっきり晴れあがり、
キャンプ場から見上げる菜畑山は
穏やかできれいなシルエットだった。
地図に、彼女の名前を見つけたのはもうかなり前で
道志山塊、5万分の一の地図では「高尾・陣馬」の左下のほうに入る。
「菜畑山」のルビは「なばたけうら」となっている。
富士山の眺めがとても良いという。
子連れの時期に一度は行こうと思って、しかし何年もあたためていた。
今年の梅雨前、
その機会はやってきた。(夫へのプレゼンが良かったのだと思う)
中央道を都留ICでおり、道志方面へ向かう。
案内表示は小さく一度行き過ぎたが、「曙橋」バス停の横に「菜畑山」への表示がある。
しばらく細い林道を進むと何か匂うなとおもったら養豚場があるのである。
そこを過ぎると林道はさらに狭くなり、落石、舗装の剥がれ、木の枝の張り出し、待避所もとても狭く少ない。
山道の運転慣れしている夫もいちど引き返そうかと言ったほどだ。
オデッセイでは何度も下を擦った。
げんなりしてきたころ、やっとテレビ塔のある林道終点に到着。
ぐったり。
しかし、確かに人はいない。
そうだろうよ、この林道を本日何台も車が通ったとはとても思えない…。
まあ気を取り直して山へ向かおうではないか。
やっと。
その、美しき菜畑さんのお山へ。
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道志のお山は黙々と、植林の森が続く急登である。
景色も開けない。
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突如として急坂の途中に巣箱があったりして和むも、
引き続き急坂である。
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200mアップを40分でということだから、
まあ多少は傾斜はあるだろう。
しかし、なんというか、素朴を通り越して
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地味…
急に視界が明るくなり飛び出したところが山頂。
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富士山はこの日は見れなかった。
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ふたたび来た道を、急な下り坂を転げながら下りる。
おそろしい林道をくだる。
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菜畑山のすぐ麓のキャンプ場が空いていたので、ここに天張ることにする。
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長年やってきて結局こういうのが一番好きなスタイルである。
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ビールがあれば、他には大げさな道具はない方が良い。
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夕刻はすっきり晴れあがり、
キャンプ場から見上げる菜畑山は
穏やかできれいなシルエットだった。