65歳以上の一人暮らしが、“急増”と言っていいほど増えているといるという。少し前の日テレ「ニュースエブリ」のニュースで見たことだが、これ、まじヤバいよなと思う。2020年に比べて来年は80万人増えて751万人になるという。日本の人口が1億人強という中、65歳以上人口が3600万人ということ自体驚くが、その5%が一人暮らしだというのだ。
今の65歳以上には、50代にしか見えない元気な人もたくさんいるが、これはあくまでも、自分の想像だが、あくまで恵まれた家族関係の中にある人ではないだろうか。65越えて、一人暮らしは恵まれない家族関係、社会関係にあるレベルの人とオレのつたない経験上、思わざるを得ない。
問題は、家はもちろん集合住宅なりの部屋を借りられないことだ。当事者も「65歳以上というのが厳しい。周りからもそう言われる」とカメラに話した。ある不動産会社で500人の高齢者を調べたところ、4人に1人以上が年齢を理由に入居を拒否された経験があったという。立ち退きを容赦なく迫る業者もいる。ある高齢者は6か月以内に出ていけと言われ、引っ越し代のほか、2か月分の家賃保証、家電購入代などを提示したという。経験者は「業者さんは65歳を過ぎるとイヤなのでは。年齢っていうのはそこまで追い込まれる」と吐露する。3か月以上探しても引っ越し先は見つかっていない。別の女性は「独身で身近に頼れる親族や知人がいない。身元保証人や緊急連絡先がない」と嘆く。
では、貸主側から見てみると、ある調査に66%が高齢者の入居に拒否感があると答え、その理由はこうだ。
番組で取材に応じた業者は「学生が住むのは4年くらいだが、高齢者は平均13年」と言った。しかし、それとつながっているのか、番組では居室内で孤独死が起きると、原状回復に最高400万円以上かかり、貸主が負担するケースも多いと説明していた。死者が残した持ち物の処理の問題に加え、“事故物件”として家賃を下げざるを得ないという。
高齢者には、新しく入れるところは見つかりにくい。よほどの障害がなければ費用の安い特別養護老人ホームなど公的施設には入れない。もともとわずかな年金収入しかないのだから、ホームレスか? オレはそういう歳になっても住むとこだけはあるので(ナントカ税はかかるだろうが)、年金もらって食えれば、まだマシか。日本社会、来るトコまで来ている企画だったね。