ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

☆SAYURHYTHM☆

2010-03-19 16:50:43 | Weblog
梅が散り、こぶしが満開ときて、そろそろ桜ちゃんが咲き始めたようですね~
お住まいによっては、もうお花見できる方もいらっしゃるのでしょうか??

さて前回、フェリーニ/道を人生最高の暗い映画だったばい!と胸に刻んだ私ですが
ものの一ヶ月足らずで、ベスト・ダーク・ムービーを更新。
じゃかじゃんっ、浦山桐郎/キューポラのある街。


浦山桐郎/キューポラのある街

鋳物の街(埼玉県川口市)を舞台にした、1962年の日本映画です。
読んでいた本で紹介されていたのですが、それによると
貧しい少女が幾多の困難を乗越えて、明るく強く生きていく青春映画!的な
ことが書いてあったわけですよ。
で、道でガーンと落ちたわけだし、まぁ春でもあるし
こう土筆が地面から、ムクムク頭を出す的なキラキラした映画がいいじゃなっと
借りてきたわけですよ。
しかし、少女に降り掛かる幾多の困難が、
なんかもう振りきれるレベルじゃないというか、
こんなこと我が身に起こったら、生家といえどとっくに脱走していますレベル。
お父さんったら、働けない上にお酒飲む上に暴れる上に
ちゃっかり弟は作るんだっ!とか、
アルバイトまでして(中学生なのに)、高校進学金を貯めたのに
これまた折角見つけた仕事をお父さんが投げちゃった所為で、
それどころじゃない空気ムンムンとか。
まあ、ほぼお父さんが悪いんですけどね。ブーン。

はっ、うっかりお父さんの悪口に終止してしまうところでしたが
小さな街が舞台のようで、この頃の日本がどういう国であったかを
ブレることのない、弱者視点で描かれた映画です。
そして吉永小百合扮する、ジュンちゃんが言った
“弱いから貧乏なのか、貧乏だから弱いのか、私にはわからない”は
今を生きる我々にとっても、心にささる言葉な気がします。
明るい映画を観たい!という方にはオススメしませんが、
印象深い一本になりました。
それにしても、若い頃の(今も奇麗ですが)吉永小百合が
びっくり可愛い!!サユリストの心がわかりました☆

おハナでした。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
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