ゲーテのファウストを読んでます。
既に3種類の和訳(文庫)本を通読して
現在4種類め。更に4種類控えています。
これと英語版2種類を併読。
もちろn原語版も。
通勤時間が長くなったので、
電車ではドラマCDを聴いています。
日本語訳ではごく部分的な処以外は
詩文的味わいは汲み取れませんが、
英語版では原語とは違った
詩文の味わいを感じる事が出来ます。
それにしても和訳は駄目ですね。
何を見ても散文になってしまっていて
詩としての味わいが全く感じられません。
これは、日本語にははっきりとした詩行という
概念がないからで、訳者の力量不足だけの
せいではないのですが、口語自由詩を
引き継いだ人々の、日本語詩学を育てる事を
しなかった怠惰と無責任の結果であると
ここでは断じておきます。
日本の詩は、晩年の萩原朔太郎の嘆きにも関わらず
結局頽廃と自滅の道を辿ってきてしまいました。
かく云う自分も日本語で詩を書く事を放棄して
英語詩に逃避してしまっているので
人の事ばかりとやかくは言えませんが。。。