中小企業診断士 茂井康宏のブログ

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「壁」は客単価で超えていこう!

2025年03月09日 | 中小企業診断士
高知県高知市の中小企業診断士 茂井康宏です。

物価高騰が続く昨今において、外食産業では「1,000円の壁」と呼ばれる現象が注目されています。
これは単価が1,000円を超えると客足が減少するという心理的な障壁を指し、特にラーメン店やカジュアルな飲食店において顕著に表れています。

ホットペッパーグルメ外食総研が20代から60代の男女1,035人を対象に実施した調査によると、調査対象となった30種類のメニューのうち、実に26メニューにおいて4分の3以上の消費者が1,000円以上の価格に抵抗感を示していることが明らかになりました(詳しくは以下のリンク先をご覧ください)。

1000円の壁、“許せる”外食は?1位は納得の「丼」料理

調査によると「海鮮丼」は43.4%の人が1,000円以上でも注文に抵抗がないと答え、最も許容度が高いメニューとなりました。次いで、「とんかつ」(31.7%)、「パスタ」(28.9%)、「ピザ」(27.1%)が続きました。



興味深いのは、「とんかつ」と「かつ丼」を比較した場合、同じ食材を使っているにもかかわらず、「かつ丼」の価格許容度が大幅に低いという結果です。
これは単に原材料費の問題ではなく、消費者の「価値認識」の違いが影響していると考えられます。

この記事でも指摘されている通り、「単なる値上げではなく、商品のこだわりやストーリーを伝える」ことが重要です。
しかし、多くの小規模事業者にとっては、それさえも難しいと感じることがあります。
お客さまの価値認識を変えることは非常に困難だからです。

では、どのような対策を取るべきでしょうか。
私は「客単価」に注目することをおすすめしています。
商品単価そのものを上げるのではなく、客単価を高める施策に力を入れるのです。

例えば、有名飲食チェーンでは、トッピングやサイドメニュー、シェアメニュー、セットメニューなどの開発に積極的に取り組んでいます。
さまざまな工夫を凝らすことで、お客さまの「注文率」を高めています。
お客さま自身が納得して追加注文をした場合、価格への不満は感じにくいものです。

もちろん、こうした施策は店舗のオペレーションを乱す可能性もあります。
しかし、それも工夫次第で回避可能です。
また、客単価だけでなく「利益率」の向上も期待できます。

今日はそんなことを考えながら、昼食にうどんをいただきました。
飲食店経営者の皆さま、ぜひ客単価向上に焦点を当てた施策を検討してみてください。


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